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2024年4月2日火曜日

2024前期美術2 じっくり学ぶ美術と文化:ルネサンスと近世 オンライン併用

 2024前期 美術2のスケジュールが発表されました。

いつも好評の池上英洋先生の講座です。ぜひお申し込みください。

じっくり学ぶ美術と文化:ルネサンスと近世 オンライン併用

【講師】東京造形大学教授 池上英洋先生

【場所】新百合21ホール

【時間】10時30分~12時00分 (計12回)    

ルネサンスの胎動から終焉までと、その後のマニエリスム時代におけるヨーロッパ社会と美術の関係性をじっくりと見ていきます。コムーネ社会と宮廷化などの構造をふまえながら美術を観ることで、今後の異文化理解や美術鑑賞がより深いものとなるはずです。

アテナイの学堂
ラファエロ
1510頃
バチカン美術館


  1. 4/12(金) 中世末期の社会と美術のおさらい 
  2. 5/10(金) トスカーナ金融業の発展とフィレンツェ社会
  3. 5/17(金) ルネサンス美術の理念と三人の改革者
  4. 5/24(金) 遠近法の発達とメディチ家
  5. 5/31(金) レオナルド・ダ・ヴィンチとフィレンツェ派
  6. 6/7(金) ヴェネツィア派
  7. 6/14(金) 北方ルネサンス
  8. 6/21(金) ルネサンス社会の終焉
  9. 6/28(金) プロテスタント分裂
  10. 7/12(金) ミケランジェロとマニエリスム様式
  11. 7/19(金) 宮廷芸術
  12. 7/26(金) 近世の人々の暮らし 
受講料は かわさき市民アカデミー リンク先でお確かめください。
(聴講生の場合20080円、12回分 会員になるとかなり割引があります。)
申し込みはオンラインで受け付けています。現在受付中。
かわさき市民以外も受講できます。
※ この講座は抽選はありません。

池上英洋先生プロフィール
東京造形大学教授
東京芸術大学卒業、同大学院修了
専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。
著書に『レオナルド・ダ・ヴィンチ 生涯と芸術のすべて(筑摩書房)』
『ヨーロッパ文明の起源 聖書が伝える古代オリエントの世界』ちくまプリマー新書 など。
展覧会監修に「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の実像(東京国立博物館、2007年)」など。


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★川崎市民でなくても受講できます
★現在も募集中

★抽選はありません

2020年10月9日金曜日

バロック時代の美術 第1回 はじめに:「バロック美術」の定義と講義の進め方

 半年間お休みしていました「美術2新百合ヶ丘」ですが、再開しました!

聴講方法は小田急線「新百合ヶ丘」での会場での聴講、ZOOMでの遠隔聴講、二通りとなりました。学習院大学名誉教授の高橋裕子先生はご自宅からです。これから12回のバロックについてのお話、楽しみです!よろしくお願いします。


今回は「バロック美術」の定義と講義の進め方について。

私たちが見る作品には、①作者 ②注文者 ③受容者 がかかわっています。

高橋先生は②注文者③受容者について、留意して見ていきたいとのこと。

ルーブル美術館にある ルーベンス<マリー・ド・メディシスの生涯>はもともとこのように展示する目的のものだったのではありません。

ルーベンス<マリー・ド・メディシスのマルセイユ上陸 など>
ルーベンス<マリー・ド・メディシスの生涯>
1622-25頃 ルーブル美術館 回廊
(Matt Biddulph / CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0))

「バロック様式」についていろいろ具体的に画像を見せていただき、説明していただきました。


ボロミーニ<サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会>
(天井)
ローマ、1665-67


クラシック(ルネサンス)とバロックの違い。

「あるがまま」と「見えるがまま」

ファン・ヘームスケルク<アンナ・コッデの肖像>
1529,アムステルダム、国立美術館


ベラスケス<アラクネの寓話>
1657頃 プラド美術館

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2019年10月11日金曜日

第3回 ジュリオ・ロマーノ:ラファエッロの威光の影

 ジュリオ・ロマーノ という名前を知っている人は少ないのではないでしょうか。
ラファエッロの一番弟子だそうです。
師の未完作品「ボルゴの火災の間」など完成させています。

参考文献を紹介していただきました。
講座に参加すると よい資料を教えていただけますよ!

上村清雄 「 ラファエッロと ジュリオ・ロマーノ」 ありな書房


ジュリオ・ロマーノ 
ボルゴの火災の間
1514-17

Giulio Romano [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)]
神々と巨人族の戦い
1524-35頃
テ宮


ジュリオ・ロマーノ
神々と巨人族の戦い

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2019年10月4日金曜日

第2回 ピエロ・ディ・コジモ:原始にもどった芸術家

レオナルド・ダ・ヴィンチ、ボッスと同じ年代の「ピエロ・ディ・コジモ」を紹介していただきました。彼は盛期ルネッサンスの画家で、マニエリスムには入らないのですが、マニエリスムの画家の基礎にもなっているといえるそうです。

ピエロ・ディ・コジモについての人物評が記録に残っています。かなり変わった人だったようです。

彼の神話画が面白い。
人間にとっての文明を説明するのには神話画の方が便利だそうです。

「原始人類の物語」森の火事
アシュモレアン美術館 1500頃
フランチェスコ・デル・プリエーゼの注文か



部分拡大


ピエロ・ディ・コジモ
アンドロメダを救うペルセウス
1510前後 ウフィツィ美術館

部分拡大
異時同図法で読めます

部分拡大
目、石にならないように隠してます。



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2019年7月31日水曜日

2019年後期美術Ⅱ イタリア・ルネサンス美術の「奇想の系譜」-マニエリスムを楽しもう 

美術2 後期講座 @新百合ヶ丘
講座内容が発表されました!
毎回好評の諸川春樹先生です!
今から楽しみです!

美術Ⅱ 19年後期講座 

イタリア・ルネサンス美術の「奇想の系譜」-マニエリスムを楽しもう
多摩美術大学教授 諸川 春樹


『アダムの創造』(1508年 - 1512年) システィーナ礼拝堂(ヴァチカン)
ミケランジェロ・ブオナローティ


1 9/27(金) マニエリスム前夜:ミケランジェロとその時代
2 10/4(金) ピエロ・ディ・コジモ:原始にもどった芸術家
3 10/11(金) ジュリオ・ロマーノ:ラファエッロの威光の影
4 10/18(金) ポントルモ:憂鬱な時代に憂鬱な芸術家
5 10/25(金) パルミジャニーノ:ひたすら神秘を求めて
6 11/1(金) ブロンズィーノ:君主に奉仕するマニエリスト
7 11/15(金) ロッソ・フィオレンティーノ:フランスに流出した才能
8 11/22(金) ヴァザーリ:宮廷芸術家の戦略
9 11/29(金) チェッリーニとジャンボローニャ:彫刻のマニエリスム
10 12/13(金) ティントレット:バロック時代の先駆者
11 1/17(金) エル・グレコ:マニエリスムの光と影
12 1/24(金) アルチンボルド:宮廷の幻想絵画(まとめをかねて)

日本美術の世界では「奇想の系譜」が人気を集めています。この「奇想」は本来、イタリア・ルネサンス期のマニエリスムに端を発します。当時はまた、宗教改革に代表されるように、新たな時代へと世界が変貌を開始する不安定なものでもありました。それに芸術家たちはどのように対応したのでしょう。今回は日本美術に劣らぬその怪しい世界を、是非ご堪能ください。

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2018年1月12日金曜日

第10回 旧約聖書の物語3

お正月を挟んで習ったことがすっぽり抜け落ちてしまったようです。
今日は復習から始まりました。

ヨセフの物語。
フィレンツェ 洗礼堂。ギベルティの「天国の扉」にありますヨセフの物語から。
一つの絵の中にいくつもの場面が描かれています。これを「異時同図法」というそうです。。矢印のようにお話を読んでいきます。(だと思います。だんだん不安になって来ました。。ごめんなさい。)
ギベルディ 「天国の扉」
1425-52
フィレンツェ、洗礼堂

モーセのお話も詳しくありました。
モーセの頭に「角」がある理由も教えていただきました。

ミケランジェロ「モーセ」1515頃
ローマ、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ聖堂
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2017年7月27日木曜日

<お知らせ>「最後の審判」って何?


美術特別講座のお知らせ
「最後の審判」って何?
ミケランジェロの壁画を巡って

日時:2017年7月28日(金) 10時30分〜12時00分(開場10時)

会場:新百合21ビル 地下2階 多目的ホール(川崎市麻生区万福寺1ー2ー2)

講師:多摩美術大学教授 諸川春樹先生

定員:18歳以上の川崎市または川崎近郊の市民300名

受講料:受講料は無料ですが資料代として当日受付にて1000円頂きます。

申し込み方法: こちら(←リンク)からインターネットで申し込みできます。
 または 配布の用紙にてFAXまたは郵送、事務局直接申し込みもできます。 

申込み〆切 7月21日(金)

25日(火)まで延長しています。

終了しました。ご参加ありがとうございます。


ーーーーーーーーーーー


2016年度後期大好評でした諸川春樹先生のフレスコ画

今回は
ミケランジェロの「最後の審判」に込められた秘密を、
注文の経緯や主題と表現の関係など、
さまざまな視点から解き明かします。
ローマ旅行の事前講義としても、
また後期に開始される
美術2「西洋美術の主題物語」への導入としても役立つことでしょう。


<「美術Ⅱ新百合ヶ丘」・12回の西洋美術史講座を受講希望の方は、こちら(←リンク)をお読みください。>

<2017後期美術2も美術鑑賞をより楽しめる講座を企画しています。>

2017年4月14日金曜日

第2回 ミケランジェロとラファエッロ

ジョットとマザッチョから「感情表現」と「遠近法」が当然となってきました。

今回は「ルネサンスの完成者」といわれる「ラファエロ」と「マニエリスムの創始者」ともいわれる「神のごときミケランジェロ」。二人とも15世紀後半~の同時代の芸術家です。

過去や同時代の芸術を勉強した軌跡、そしてどのように自分の作品を作りあげていったのか、解説していただきました。

有名な絵や彫刻も元となるものがある、芸術家も勉強している、考えてみれば当然なのですが、実際に画像を見せていただくと驚きます。


***

ラファエロは アングルの時代には「新古典主義」の規範となり、
その後の時代の「ラファエロ前派」というのは「ラファエロ以前兄弟団」という意味。
対立する「ロマン主義」のドラクロワはミケランジェロを崇拝。
死後の時代も大きな存在であり、ライバルなのですね。

…………


ミケランジェロが勉強した
<ヴェルデヴェーレのアポロン>(BC4C、2Cローマコピー)



ミケランジェロの<ダヴィデ>(1501)



by Sailko



ダヴィデの隣(屋外)に配置されるはずだったミケランジェロの<ヘラクレスとカクス>(1525-28頃)(マニエリスムになってます)。



<「美術Ⅱ新百合ヶ丘」・12回の西洋美術史講座を受講希望の方は、こちら(←リンク)をお読みください。>

<2017後期美術2も美術鑑賞をより楽しめる講座を企画しています。>




2017年4月7日金曜日

第1回 ジョットとマザッチョ

池上英洋先生の新しい講座が始まりました。

西洋絵画の「24人の変革者たち」。
24人の「有名な」画家ではなく、「後世に影響を及ぼした」画家のお話になるという説明を受けました。
(ただしフェルメールは17世紀オランダ画家の代表として、クレーはクレーのグループの代表として。)

今回は ジョットとマザッチョ。

なぜジョットが「西洋絵画の父」といわれ
マザッチョが「ルネサンス絵画の創始者」といわれるのか、
多くの画像を見せていただき解説していただきました。




これまでの講座と重なることもありますが、また違う側面、新しい発見があります。
続けて受講すると楽しいです。

アッシジ聖フランチェスコ教会に集った画家たち。ジョッテスキ(ジョットの追従者)。

聖カルミネ教会ブランカッチ礼拝堂のマザッチョ(ペストで27歳で没)の絵を多くの人が勉強した。ミケランジェロもマザッチョの模写をしています。
そして、「かつてあったけれど今はない」建物や壁画。

今期もよろしくお願いいたします。

<「美術Ⅱ新百合ヶ丘」・12回の西洋美術史講座を受講希望の方は、こちら(←リンク)をお読みください。>

<2017後期美術2も美術鑑賞をより楽しめる講座を企画しています。>

2017年1月13日金曜日

第11回 ラファエロの壁画

今回はラファエロ・サンツィオ(1483-1520)。
ローマの「ヴァティカンの諸間」のフレスコ画を中心に88枚の画像を見せていただきました。

ラファエロは15世紀までや同時代の巨匠の芸術作品をよく学び、吸収し、自分のものとして発展させた人です。そして人の意見を聞くバランスのある人でもあったそうです。
「アテネの学堂」の構図、描き方からもそれがよくわかります。
また、
プラトン←レオナルド・ダ・ヴィンチがモデル
幾何学のユークリッド←ブラマンテがモデル
哲学者ヘラクレイトス←ミケランジェロがモデル
いろいろ気を使ってます。



「パルナッソス」

この中にはラファエロの自画像があります。

かつて15世紀画家は「職人」でした。

しかしこの絵ではラファエロは知的な存在として中心に近い部分、ダンテやホメロスに並んで 月桂冠までかぶってます。






「ボルゴの火災」

原画はラファエロ、フレスコ画を描いたのは弟子。

この絵を後の時代のプッサン、ドラクロワ、いろんな画家が見に来たそうです。そして、マニエリスム、バロック、ロマン主義へと発展していったそうです。

ラファエロ工房の多くの弟子たちも各地へと。。





ヴァティカンの諸間で見落としてしまうかもしれないところも丁寧に解説していただきました。

<「美術Ⅱ新百合ヶ丘」 ・12回の西洋美術史講座を受講希望の方は、こちら(←リンク)をお読みください。>
<2017前期美術2は池上英洋先生による「西洋絵画を作った人々ー24人の変革者たち」(←リンク)です。>
<2017後期美術2も美術鑑賞をより楽しめる講座を企画しています。>

2016年12月9日金曜日

第10回 レオナルドの「最後の晩餐」

今回はミラノ。

サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ聖堂「食堂」にあります
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)の「最後の晩餐」1494-98について
たっぷりと1時間半お話ししていただきました。


1. 主題の意味
2. 構図について いろんな時代の「最後の晩餐」の構図
3-1.技法について  セッコ技法  
 -2.なぜ剥落したか  
4 修復史          

あまりに盛りだくさんで、今回はピックアップ不能です。。
1517年にすでにひび割れが確認されたのですね。。。



見た人の心落ち着かせる安定した構図。

 4つの三角形+真ん中の正三角形 バランスが良い






修復によって キリストの「口」が開いていることが判明する。

「話した瞬間」のどよめきを表現した絵だということ。











16世紀の模写
右側のタペストリーの模様も何とか見えます。

削られたキリストの足も見えます。







実際の「聖堂の食堂の窓」が左側にあるので 光があたる右側の壁が白いんだそうです。行ってみないとわからないこともありますね。見学には予約が必要だとのこと。



<次回2017年4月からの講座は2017年1月初旬に詳細が発表されます。発表になりましたらすぐにお知らせいたします。>

<「美術Ⅱ新百合ヶ丘」の12回の西洋美術史の講座をお受けになりたい方は、こちら(←リンク)をお読みください。>

2016年12月2日金曜日

第9回 壁画の旅-実践編

壁画は14世紀から16世紀に隆盛になりました。 


大聖堂、市庁舎、パラッツォ(富裕な個人の邸館)の建設ラッシュにつき、モザイク装飾の代用として、安価で早くできるフレスコ画がたくさん描かれたのです。 教育目的の壁画→装飾としての壁画としても。

フィレンツェ、プラート、パドヴァ、マントヴァ、トレント、カスティリオーネ・オローナ、フェラーラ、そして、ローマのマゾリーノ作品など、今回はイタリア各地の15世紀後半までの壁画を駆け足でめぐりました。

子弟関係、交友関係、共同作業、住んでいた場所、行った場所、影響された作品などで、描き方が進化していったことがわかりました。

見せていただいた壁画の数々の一部です。



 フィレンツェ、パラッツオ・メディチ・リッカルディ
  

ヴェノッツオ・ゴッツォリ 東方三博士の旅
     

画家の自画像とサインを入れた最初の例。
     
メディチ家の人々の肖像も入っている








マントヴァ

マンテーニャの「カーメラ・デリ・スポージ」の天井。
  
 私たちは井戸の底。






フェラーラ パラッツォ・スキファノイア
   デル・コッサ 「月歴画」4月

真ん中にビーナス、右に三美神

ボッティチェッリ より 前の時代になります。





新しい用語、「ストラッポ」
フレスコ画を剥がして保存する技術です。

2016年11月25日金曜日

第8回 ピエロ・デッラ・フランチェスカの壁画

今日はアレッツォの サン・フランチェスコ聖堂のピエロ・デッラ・フランチェスカの「聖十字架伝説」の壁画を中心として、

聖十字架伝説、
ピエロ・デッラ・フランチェスカの絵画、絵画の特徴、
壁画の技法、ピエロ・デッラ・フランチェスカが描いたところ、弟子の手によるところ
この聖堂の壁画の並び方(政治的意味合いもある?)、
フィレンツェのサンタクローチェ教会の聖十字架伝説の壁画との比較(50年の違いで、こちらはルネッサンスの明快さを持ったものとなっている)など、詳しく説明していただきました。

先週教えていただいた、「スポルヴェロ技法」が随所に見られます。壁画制作において、時間の節約、合理化ができたそうです。





「受胎告知」の左上に描かれている「父なる神」と、






「ヘラクリウス帝のコスロエス(ホスロー王)への勝利」

右の方に描かれている「コスロエス」の顔が同じ!


 同じカルトーネのコピーを使ったと思われます。

2016年11月4日金曜日

第6回 15世紀半ばの壁画ーパオロ・ウッチェロ



今日はパオロ・ウッチェロ(1397~1475)についてでした。
By The original uploader was MM at Italian Wikipedia 



ウッチェロは「いとも甘美なる遠近法」と叫んだ、と伝えられるように、遠近法の研究に没頭した人といわれています。


フィレンツェの サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の「緑の回廊」に「旧約聖書の物語」の壁画が描かれています。
ウッチェロはその中の2面+αを描いたらしいです。

ウッチェロの壁画「ノアの物語;大洪水」

(画面左:洪水前方舟、中央:洪水中、右:洪水後方舟)は
極端な遠近法が採用されていることで有名です。




市松模様の帽子を首にかけた若者は棍棒を持って方舟を割ろうとしています。
はしご(円形帽子の市松模様もはしごも遠近法表現のため)。

遠近法に加え、洪水のパニック状態の時に水泳する若者たち・口から水を吹き出す・・人物の行動も細かく見ていくと面白いです。






右側にはエウゲニウス4世 (ローマ教皇)が大きく描かれ、「フィレンツェで行われた1439年の東西宗教会議」との関連がしばしば指摘されるそうです。




3D効果の出る遠近法も研究していたそうです。

2016年10月28日金曜日

第5回 15世紀前半の壁画ーマザッチョ

15世紀になってくると、遠近法(線遠近法)がポピュラーになってきます。


「正三位一体」(フィレンツェ 、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会)

15世紀のマザッチョは幾何学をベースにした新しい手法である遠近法を壁画に用いました。釘や糸によって円や楕円を描いた痕跡があります。





Attribution: I, Sailko
ブランカッチ礼拝堂の壁画の解説をしていただきました。

ブランカッチ礼拝堂では

 国際ゴシックの画家マゾリーノ(マザッチョと同郷の14歳年上の人)とマザッチョとが協力した、バランスの良い制作がなされています。

マゾリーノの「原罪」と
マザッチョの「楽園追放」は対照的な作品です。

マザッチョ「貢の銭」では 私たちは視点を左から中央、又左、そして右へと動かすことになります。



2016年10月7日金曜日

オープン講座のお知らせ

   終了しました。 ご参加ありがとうございます。


マザッチョの壁画;フィレンチェのブランカッチ礼拝堂
講師 多摩美術大学教授 諸川春樹
日時:2016年10月28日 金曜日10:30~12:00



                                                          Masaccio  public domain

美術Ⅱ オープン講座が開かれます。

壁画が偉大だった時代を求めて

第5回 
15世紀前半;
マザッチョの壁画;フィレンチェのブランカッチ礼拝堂
講師 多摩美術大学教授 諸川春樹

日時:2016年10月28日 金曜日10:30~12:00

会場:新百合21ビルB2多目的ホール (小田急線 新百合ヶ丘から徒歩3分)  


費用 無料 (ほかのオープン講座と合わせて2講座まで)



申し込み先 かわさき市民アカデミー フェスタ ’16 実行委員会事務局

tel 044-733-5590   (問合せ受付時間:平日午前9時~午後4時)
fax 044-722-5761
 http://npoacademy.jp

  Fax または ネット申し込み

 先着順受付中 10月21日まで

終了しました。


※ 川崎市民以外も受講できます。