2018年5月25日金曜日

第5回 印象主義②:ルノワールを中心に

ルノワールの生涯、画像、筆致など見ていきます。印象主義の特徴の復習もありました。

ルノワールといえば「印象主義」というイメージが強いですが、彼は印象主義とともに行きつくところまで行ったあとは 印象派から離れ、絵画様式が変わっていったのです。
いろいろあるよね、とも言えるそうです。
先生の説明で年譜とともに作品を見ると、なるほど、と納得いたします。

ルノワール<ラ・グルヌイエールにて>
1869 ストックホルム国立美術館
モネも一緒にここを訪れていて、作品を描いています。
リンク→モネの ≪ラ・グルヌイエール≫

ルノワール<踊り子>
1874 ワシントン、ナショナル・ギャラリー
第一回印象派展出品作
ルノワール<イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像>
1880 チューリッヒ、ビュールレコレクション
折衷的手法。印象派から離れようとしていたころの作品。
顔のあたりは「アカデミー的」で 手は「印象主義」
このころ、「サロン」に出品、入選
ルノワール<ワァルジュモンの子供たちの午後>
1884 ベルリン、ナショナルギャラリー
印象派から離れている。古典主義への傾斜ある。
ルノワール<雨傘>
1881-85 ロンドン、ナショナルギャラリー


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2018年5月18日金曜日

第4回 印象主義①:モネを中心に

印象主義のモネと周辺の人びとのお話でした。来週はルノワールと続きます。

マネの「草上の昼食」に刺激されたモネの「草上の昼食」。
大きな絵だったものが分割されたそうです。
画像を引き延ばし、「筆致」を見せていただきました。
真ん中の黒い服の男性はクールベと言われています。

草上の昼食、1865
モネ
オルセー美術館


ラ・グルヌイエール 1869
モネ
メトロポリタン美術館

モネは「連作」として同じ風景を時間や季節を違えて繰り返し描くことも好みました。
光が大変美しいです。

印象派展と題する展覧会は実はなかったそうです。
第1回展(画家、彫刻家、版画家などの美術家による共同出資会社第1回展)は1874年となります。

印象派の特徴の説明もしていただきました。
絵の具の「チューブ」の発明も革命です。
市民生活が変わってきたことによって、鉄道、郊外での舟遊び、都市計画された近代都市パリ、など、画家たちの画題も新しくなってきました。

※都美術館で今開催されているプーシキン美術館展
ポスターになっている モネの「草上の昼食」は下絵、との説明でした。
駅などに大きいポスターがありますのでご覧ください。
プーシキン美術館展
https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_pushkin.html


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2018年5月11日金曜日

第3回 クールベの生涯と作品

写実主義のクールベについて。
性格や交友関係などもお話ししていただきました。

1855年、パリ万博会場すぐ近くで開かれた、「レアリスム展」。

「歴史画や想像画を描くのは画家の仕事ではない。画家は自分の知る時代の世界だけを描くべきだ」。
このような考えを持っていたそうです。

レアリズム展で展示された、「オルナンの埋葬」や「画家のアトリエ・私のアトリエの内部、わが7年間の芸術的な生涯を要約する現実的寓意」。
巨大な画面、描かれている内容、いろんな面で「前衛、革新的」だったのですね。
このほか 生涯には多くの傑作があり、近代絵画への影響が大きかったそうです。


オルナンの埋葬、1849-50
クールベ
オルセー美術館
画家のアトリエ 1854-55 
クールベ
オルセー美術館



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