2021年12月17日金曜日

第10回 大聖堂建築競争にみる、諸国家同士の関係性

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回は<大聖堂建築競争にみる、諸国家同士の関係性>でした。

アマルフィ、ヴェネツィア、シエナ、ボローニャなどの都市、大聖堂のお話を伺いました。

シエナはもっと大きい聖堂を作る予定だったのだそうです。

また、ギルド制度、英仏百年戦争、ジヨットについてなど、お話は多岐にわたりました。

シエナ

シエナ大聖堂
左の壁のような建物は未完成の大聖堂ファサード

ヴェネツィアのシンボル ライオン そして、戦利品サンマルコの馬

カルパッチョ
サンマルコのライオン 1516
ドゥカーレ宮殿

サンマルコの馬 
1204年コンスタンティノープル占領時の戦利品
(BC3C~2C頃のヘレニズム彫刻)
Horses_of_Basilica_San_Marco.jpg: Tteskederivative work: Morn, CC BY 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/3.0>, via Wikimedia Commons


磔刑図の描き方を画家や時代順に比べてみていくと、ジヨットの感情表現が際立ってよくわかります。

ジヨット 磔刑図
リミニ (ローマ)
1310-1317頃



ジュンタ・ピサーノ
磔刑図
1250頃 ボローニャ サン・ドメニコ教会

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参考 以前のブログ(←リンク 第6回)にアップした画像
(フランチェスコに呼びかけた)
サン・ダミアーノの磔刑図
作者不詳
12世紀末 サンタキアーラ アッシジ
上の絵画の中にも描かれている




2021年12月10日金曜日

第9回 シスマと国際ゴシック:シエナ派の画家たち

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回は<シスマと国際ゴシック:シエナ派の画家たち>でした。

シスマ、というのは教会大分裂のことです。

時代を追って 民族の移動、フランスやドイツやイギリスの基盤になるヨーロッパの形、重要人物であるフリードリヒ2世についてなど、地図やいろいろな画像で紹介していただきました。

なかなか複雑でわかりにくい時代ですので、時間を見つけて復習してみたいと思います。

美術作品の中には「その時代の様子」がわかるものが多くあります。どう暮らしていたのかがわかって面白いです。そういう視点で絵を見るのも楽しいですね。

ケルズの書
8C
カーペットページ




ロレンツェッティ兄弟
善政と悪政の寓意 1338-1340
シエナ ブッブリコ宮 善政

フランスの逸名細密画家
ウィルトンの二連板 1395
ロンドン ナショナルギャラリー

シモーネ マルティーニ
受胎告知 1333
ウフィツィ美術館
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2021年12月3日金曜日

第8回 聖俗二重権力図像:中世社会の構造とコムーネ

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回は<聖俗二重権力図像:中世社会の構造とコムーネ>

でした。

教区、司教区、司教、ローマ教皇の説明、権力抗争、ロミオとジュリエットの元ネタの抗争、塔、中世の町の形などお話ししていただきました。ヴェローナ、シエナ、サンジミニャーノ、ボローニャその他イタリアの町、町のでき方、建物などを画像で紹介していただき、機会があったら行ってみたいなあ、と思ってしまいました。


(カノッサの屈辱)
Hugh of Cluny, Holy Roman Emperor Henry IV, and Matilda of Tuscany

サンジミニャーノの塔
Immanuel Giel, CC BY-SA 3.0 <http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/>, ウィキメディア・コモンズ経由で

Ambrogio Lorenzetti, Public domain, via Wikimedia Commons
善政
真ん中 上のあたりに塔を建設している様子がある。

Civita di Biagnoregio

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2021年11月26日金曜日

第7回 イスラム教の誕生と伸張、十字軍

池上英洋先生の西洋美術史講座、今回は「イスラム教の誕生と伸張、十字軍」についてでした。

ムハンマドの話、美しいイスラム教寺院、イスラムとキリスト教の当時の勢力範囲、十字軍の歴史、イスラム側から見た十字軍、テンプル騎士団、聖ヨハネ騎士団など画像を見せていただきながら お話ししていただきました。

なかなか接することの少ない美術、歴史なので興味深く伺いました。


オスマン時代のコーラン扉絵
Walters Art Museum, Public domain, via Wikimedia Commons



イマームのモスク(王のモスク) 
イスファハーン(イラク)
 CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons



先生に紹介していただいた十字軍を描いた映画

「キングダム・オブ・ヘボン」





諸侯の子弟たちと遊ぶボードゥアン4世と彼の皮膚の病に気付いたギヨーム・ド・ティール(大英図書館蔵)

映画はじっくり見てみたいと思っています。


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2021年11月19日金曜日

第6回サン・フランチェスコ大聖堂と壁画:修道会とは何か

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回は<サン・フランチェスコ大聖堂と壁画:修道会とは何か>でした。

教会用語、修道会、その衣服、教義のちがい、聖人たち、そのアトリビュートなど画像を見せて頂きながら説明していただきました。

キリスト教の知識があると絵画も楽しめます。

聖フランチェスコの言葉から、磔刑図のイエス像の表現が変わっていったというお話も伺いました。修復についての話、(作られた元々の形に戻すべきか、祈られていた長い時代の形に戻すべきか)についても考えさせられるものでした。

荒野の聖ヒエロニムス
レオナルド・ダ・ヴィンチ 1480頃
ヴァチカン美術館 


十字架の奇跡
ジヨット 
1297 - 1299頃


Basilica of San Francesco d'Assisi



(フランチェスコに呼びかけた)
サン・ダミアーノの磔刑図
作者不詳
12世紀末 サンタキアーラ アッシジ
上の絵画の中にも描かれている



小鳥に説教している聖フランチェスコ
フランチェスコの画家
 1260 ~ 1280、フランチェスコ大聖堂
ジヨットの同じ主題の絵はこの絵を見たあとに描かれている


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2021年11月12日金曜日

第5回 ロマネスクとゴシック様式:中世社会の中心たる教会とその建築

池上英洋先生の西洋美術史講座、今回は<ロマネスクとゴシック様式:中世社会の中心たる教会とその建築>でした。


聖体についてや、教会のクリプト、教会の形などについてのお話がありました。

建築の構造が美術の形を選ぶ、ということ。

ロマネスク建築はアーチ構造だから円柱、柱頭を飾る彫刻がある。ゴシック建築は交差ヴォールトの形となっているから、壁に空間ができて素晴らしいステンドグラスが作られた。

交差ヴォールト(四つ描く場所がある)など、絵画の場所と「四福音書記者、四大天使など」の主題との関連性などのお話もありました。いろいろな画像を見せていただきました。

また、アンヌ・ド・ブルターニュというフランソワ1世の母親である人のお話もしてくださいました。


果物の花つなに囲まれた聖体
ヤン・ダヴィス・デ・ヘーム 1648
ウイーン美術史美術館

サント・シャペル 
Oldmanisold, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons
ゴシック建築のステンドグラス


オータンのエヴァ
Alamandar, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons
 サン・ラザール大聖堂
ロマネスク彫刻

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2021年11月5日金曜日

第4回 殉教聖人図像にみる大迫害時代と、帝国の終焉

 池上英洋先生の西洋美術史講座、第4回 殉教聖人図像にみる大迫害時代と、帝国の終焉についてでした。



ダンテの神曲のお話を聞きました。


ジョバンニ・ダ・モデナ 
サン・ペトローニョの礼拝堂 (ボローニャ)
地獄


ドメニコ・デ・ミケリーノ
1465 フィレンツェ大聖堂
神曲を手にしたダンテ、地獄、煉獄、アダムとエバのいる天国などが描かれている

カタコンベの話。

真っ暗なカタコンベの中に初期キリスト教の絵が描かれているそうです。


キリスト教大迫害時代。殉教した聖人たちの描かれている絵も見せていただきました。

ローマ帝国は衰退していきます。

ゲルマン諸民族が移動し、ローマ帝国は二分します。

東ローマ帝国にある方のキリスト教図像「イコン」は形が決まったものになっています。

ウラジーミルの生神女
エレウサ型
モスクワ トレチャコフ美術館

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2021年10月29日金曜日

第3回 キリスト教の教義の整備と初期キリスト教美術

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回はキリスト教の教義の整備と初期キリスト教美術についてでした。

たとえば「洗礼」について いろいろな宗教において似たような儀式があり、つながりがあることや、

福音書の成立についての話がありました。

キリスト教美術は聖書が前提にあります。その時代時代の聖書の理解も大切に思いました。

予型論についても説明がありました。


イエス・キリスト、主の子、救い主

icthys
ギリシャ語で魚
3c、ローマ国立博物館

グイド・ド・シエナ
神父の説明のときに「悪い人」は実際に顔を叩かれたりして、顔が消えていっています。
1270頃

ミケランジェロ <ヨナ>
キリストの埋葬と復活の予型
1511頃 システィーナ礼拝堂


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2021年10月15日金曜日

第2回 ユダヤ教・キリスト教・ミトラ教

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回はユダヤ教・キリスト教・ミトラ教についてのお話でした。一神教と多神教の表現の違い、ギリシア・ローマの神々などほかの文化・宗教の話もありました。

それぞれ別々の宗教のように思えますが、神話につながりがあったり、今使われている教会がちがう宗教の教会を利用して建てられていたりもします。

ミトラ教が日本の弥勒菩薩とつながりがあると聞いて本当に驚きました。


旧約聖書のカイン(羊を飼う者)とアベル(土を耕す者)のお話は遊牧民(ユダヤ)と農耕民(エジプト・メソポタミア)をも意味している。

ゲントの祭壇画 部分
カインとアベル
ヤン・ファン・アイク 1432

ミトラ教

ミトラ神は牛と格闘する場面で描かれることが多い。
血を大地に撒くことで豊かな実りをもたらす。
Tauroctony  BC2C
ルーブル美術館 ランス別館
Serge Ottaviani, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons

ローマ サン・クレメンテ教会 バジリカ
地下三層構造になっていて異なる時代の建物の遺構がある。
地下二層目はミトラ教のミトレウム
Dnalor 01, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, attraverso Wikimedia Commons


広隆寺 弥勒菩薩半跏像
ミトラ教とのつながりもあるといわれている。

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2021年10月8日金曜日

第1回 古代末期の社会と地中海地域の美術のおさらい

 池上英洋先生の じっくり学ぶ 西洋の美術と文化の歴史ー中世から近世の始まりまで

第一回が始まりました。

今回は主にギリシャ・ローマの歴史をざっとおさらいしていきました。

長い歴史の中で ギリシャ神殿がキリスト教の教会に転用されていったり、

シラクーザ 大聖堂
内部はBC480頃のギリシア神殿が利用されている
cattan2011, CC BY 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.0>, via Wikimedia Commons

アレクサンドロス三世の征服によって ギリシア美術と古代オリエントが融合していき、
その後ラオコーン像などが作られたり、(ヘレニズム文化)

ラオコーン像
バチカン美術館, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, ウィキメディア・コモンズ経由で


ローマ帝国の土木、五賢帝時代のおはなしなどもありました。

ハドリアヌス胸像
Capitoline Museums, Public domain, via Wikimedia Commons





ギリシア ローマ時代の建造物の中には 後の時代の教会などを作るときの「採石場」として、壊されて大理石を利用されていたり、
ほかの建物に転用されたりしているものもあるとのこと。

もう一度ギリシアローマ時代の歴史を復習してみたくなりました。

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2021年8月20日金曜日

2021後期 じっくり学ぶ西洋の美術と文化の歴史 ー中世から近世の始まりまで

じっくり学ぶ 西洋の美術と文化の歴史

      ー中世から近世の始まりまで

東京造形大学教授  池上 英洋 先生

オンライン併用  ZOOM での受講もできます。


【時 間】 毎回10時00分~11時30分 (計12回)(すべて金曜日)

【場 所】 新百合21ホール

西洋の中世から近世の始まりにかけて、社会と美術の関係性をじっくりと見ていきます。キリスト教の展開や封建社会構造の変化といった流れをふまえながら美術を観ることで、皆様の今後の異文化理解や美術鑑賞がより深いものとなるはずです。


シモーネ・マルティーニ「受胎告知」部分
(フィレンツェ・ウフィッツィ美術館蔵)
1333年

10/8(金) 古代末期の社会と地中海地域の美術のおさらい

10/15(金) ユダヤ教・キリスト教・ミトラ教とそれらの宗教美術

10/29(金) キリスト教の教義の整備と初期キリスト教美術

11/5(金) 殉教聖人図像にみる大迫害時代と、帝国の終焉

11/12(金) ロマネスクとゴシック様式:中世社会の中心たる教会とその建築

11/19(金) サン・フランチェスコ大聖堂と壁画:修道会とは何か

11/26(金) イスラム教の誕生と伸張、十字軍

12/3(金) 聖俗二重権力図像:中世社会の構造とコムーネ

12/10(金) シスマと国際ゴシック:シエナ派の画家たち

10 12/17(金) 大聖堂建築競争にみる、諸国家同士の関係性

11 1/21(金) 中世の人々の暮らし① 生と死、病と愛

12 1/28(金) 中世の人々の暮らし② 産業と諸学芸、近世の夜明け

※本講座は2018年度後期の「じっくり学ぶ 西洋の美術と文化の歴史 ―中世の始まりまで」

の続編です。本講座から初めて受講される方にも楽しんでいただける内容です。各回の順序は進度や希望に応じて前後することがあります。

  日程学習内容 変更ありました。(10月末 追記 変更)

池上英洋先生プロフィール

東京造形大学教授

専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。

著書に『レオナルド・ダ・ヴィンチ 生涯と芸術のすべて(筑摩書房)』『ヨーロッパ文明の起源 聖書が伝える古代オリエントの世界(ちくまプリマー新書 )』など。展覧会監修に「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の実像(東京国立博物館、2007年)」など。

【会場定員】 150名  【オンライン定員】100名

【受講料】   17,160円 アカデミー2年会員 11,440円  アカデミー1年会員12,870円

受講申し込みはこちら。

受付終了しました。

http://npoacademy.jp/sub2/bosyu21k/bosyu21k9.html


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かわさき市民アカデミーはほかの曜日にもいい講座があります!

ZOOM講座もあります。

どうぞチェックしてみてください。


2021年7月30日金曜日

第12回 おわりに--質問・感想などへのお答え

 篠塚千恵子先生による西洋美術史講座、最終回でした。

受講生からの質問カードのお答えなどしていただきました。

Q ギリシア「絵画」がどうして残らなかったのか?

  板絵は残りにくい。奇跡的に発見されたものは赤絵式技法に似ているようです。

     

コリントス、 pistaで発見 板絵
BC540-530
アテネ国立考古学博物館

 壁画 フレスコ画

闘牛士フレスコ クノッソス宮殿
BC1500 クレタ島
Heraklion Archaeological Museum, CC0, via Wikimedia Common

Q ギリシア時代の珍しい形の陶器を見ました。気になります。

    カンタロスやリュトンなど 変わった形もある。

サテュロスのカンタロス
BC420頃
メトロポリタン美術館, CC BY 2.5, via Wikimedia Commons

ロバのリュトン
Walters Art Museum BC450

(入れた画像は先生に見せていただいたものと同じかはわかりません。)

用途についてのお話もありました。


Q 日本国内で常設でギリシア美術の見られる博物館は?

   いくつかご紹介いただきました。

などなど、その他 受講生のいろんな問いに答えていただきました。

疑問はつきませんが、実際に受講すると 先生に質問もできます!!。

篠塚先生 12回にわたり ありがとうございました。


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2021年7月23日金曜日

第11回 擬人像と寓意画

 篠塚千恵子先生による西洋美術史講座、今回は擬人像と寓意画についてでした。

ギリシア時代の板絵や壁画はほとんど失われてしまったけれど ローマの文人たちがギリシアの絵画についての文章を残しています。

2世紀の作家「ルキアノス」が伝えてくれた ギリシアの大画家 アペレス(前4C)の《誹謗》の絵。 ボティチェリが絵を復元して描いています。様々な擬人像が描かれていることがわかります。描かれているそれぞれの人物は誹謗、無知、嫉妬、などの擬人像です。

ボッティチェッリ画『アペレスの誹謗』
ウフィツィ美術館
 1496 - 1497頃

愛(アフロディテ)をめぐる擬人像たち

エトルリアから出土した赤像式ヒュドリア 陶画家はメイディアスの画家 フィレンツェ考古学博物館蔵 の画像など見せていただきました。

それぞれの像には幸福を感じるような意味があります。


ギリシア陶器画にはギリシア世界が拡大されていることが読み解ける、場所を表す地理的擬人像がわかるものもあります。

エウロパの略奪 BC375-350
Assteasのサイン パエストゥム
パエストゥム(イタリア)で作られた陶器


西洋美術での擬人像がギリシア時代からつながっていることに驚きました。


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2021年7月16日金曜日

第10回 ギリシアの擬人像について

 篠塚千恵子先生による西洋美術史講座、今回はギリシアの擬人像についてでした。

いろいろな彫刻がありますが、それは神なのか、擬人像なのか境界が曖昧なのだそうです。

抽象概念や自然現象を表す擬人像・・・・争い、平和、太陽、月。都市、国、島などなど。

ギリシアの彫刻、その後つながる絵画、パルテノン神殿の破風彫刻などを読み解きながら説明していただきました。

ニケ 勝利の擬人像

パイオニオスのニケ BC420
翼が失われている。サモトラケのニケより古い。

民衆を導く自由の女神
ドラクロワ 1830
ルーブル美術館

パルテノン神殿の彫刻は物語の中の時間と空間を擬人像で語っています。

パルテノン神殿東破風彫刻 BC447 ~ 433頃
大英博物館
© Marie-Lan Nguyen / Wikimedia Commons

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2021年7月9日金曜日

第9回 美術でたどる古代オリンピック競技

 篠塚千惠子先生のギリシア美術の講座、今回は「古代オリンピック」でした。

オリンピック期間中は 戦争は休戦期間になったそうです。

陶器画にいろいろな競技の様子が残っていて、古代オリンピックの様子がわかり、楽しいお話でした。

スタディオン走、武装競走、五種競技、格闘技、競馬競技など陶器画や彫刻などで見せていただきました。


幅跳びでは手に「ふりこ」に使う重りを持っていたそうです。

Unknown. Currently held by the Antikenmuseum Basel und Sammlung Ludwig. Inventory number KA 425 (Beazley Archive Pottery Database number 205075). Copyright permission sought from and granted by Antikenmuseum after advice from the National Archaeological Museum, Athens., CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons
レスリング アテネ国立考古学博物館 BC510
クーロス台座
National Archaeological Museum of Athens, CC BY-SA 2.0 DE <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0/de/deed.en>, via Wikimedia Commons


ボクサー ブロンズ像。 手に小手をしていて顔は潰れています。

Walters Art Museum, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
BC100


ゼウス神殿 ルーブル美術館にある復元モデル



ゼウス神殿とパルテノン神殿の彫刻の話はつきることがありません。

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