2024年3月22日金曜日

「鏡と歪み」―肖像画に秘められた意味を読み解く

諸川春樹先生による西洋美術史特別講座、「鏡と歪み」―肖像画に秘められた意味を読み解く、が開かれました。

広い会場での特別講座、多くの人に集まっていただき 参加した方々からも 参加してよかった、肖像画を見る目が変わった、歴史を感じた、との声を多くいただきました。

まず、絵画の中で鏡の図像が使われる時に意味するものの説明がありました。
覚えたらよい キーワードは「四枢要徳」「七大罪」


ラファエッロ
三徳擬人像 1511-12
ヴァティカン美術館


パルミジャニーノ 1523-1524年頃
凸面鏡の自画像
ウイーン美術史美術館




鏡の中にどくろが映っている「賢明の鏡」。メメントモリ。
ブルクマイヤー夫妻像が映るはずの凸面鏡にふたつのどくろが映っています。

フルテナーゲル
ブルクマイヤー夫妻像
1529頃

ウイーン美術史美術館

そして、ホルバイン「大使たち」。当時の時代背景、絵画の中に描かれている持ち物とそれが意味するものの説明とともに、歪像で描かれている横向きのどくろをどのように見ていたかを諸川先生の解釈で教えていただきました。

機会があればロンドン・ナショナルギャラリーに凸面鏡を持って出かけたいものです。

ホルバイン
「大使たち」
ロンドン・ナショナルギャラリー
1533

諸川先生 楽しい講座をありがとうございました。

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