諸川春樹先生の遠近法と美術の講座のちらしができました。
ご覧になって 是非お申し込みください。
【美術2 新百合】は生涯学習の講座を開講しているNPO法人かわさき市民アカデミーの1つの美術史の講座です。2025年後期は松浦弘明先生。これまで 池上英洋先生、大島徹也先生、諸川春樹先生、 西岡文彦先生 、篠塚千恵子先生、高橋裕子先生、松井勝正先生、田中正之先生、中村隆夫先生、小泉順也先生、大高保二郎先生などに講義いただいています。オンラインでも受講できます。金曜日午前、神奈川:新百合ケ丘で、あるいはオンラインで春、秋、それぞれ12回の講座を受けて一緒に美術を楽しみましょう!
諸川春樹先生の遠近法と美術の講座のちらしができました。
ご覧になって 是非お申し込みください。
松浦弘明先生の西洋美術史講座 ラファエッロ<アテネの学堂>その①でした。
いい復習画像を見つけましたので、貼っておきます。
<アテネの学堂>の画像はよく見かけますし、(自分だったら)「知ってる知ってる、これがソクラテスでこれがプラトン」と言って終わってしまいそうですが、
これは偶像崇拝を長らく禁止していたキリスト教の総本山、ヴァチカンの教皇ユリウス2世の依頼の書斎の間の絵ですよ、キリスト教以前の異教の神々も描かれていますよ、変だと思いませんか?との問いかけに なるほど、そういえばそうだ。。と驚きました。
署名の間の重要な絵は東西に、 <アテネの学堂>は東側に描かれています。
そのことを踏まえて、描かれている背景の建物などと人物グループ、人物、思想、思想の流れなどを説明していただきました。
これらの絵の構成はラファエッロ個人が考えたのではなく、教皇庁にいるたくさんの学者たちに教えられているとのことでした。
人物の群像がどのような順番で描かれているかもわかりました。
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| ラファエッロ アテネの学堂 1510頃 底辺770cm |
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| 部分 |
松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回は若き日のラファエッロ(1500-04 ペルージアで活動していた時代)について教えていただきました。
ラファエッロは1483年ウルビーノで生まれ、1496-1500年頃ペルージアのペルジーノの下で絵を学びます。先生のもとで学ぶ、ということは「先生と同じように描ける」ことを学ぶ、ということなのだそうです。ペルジーノの絵にはラファエッロが描いていた部分があるものもあるのではないかということでした。
特に「マリアの婚約」について比較していきました。
ペルジーノの<マリアの婚約>は ペルージア大聖堂の重要な場所に設置された絵画なのだそうです。
そのころ、ペルージア近くのチッタ・ディ・カステッロという町のサン・フランチェスコ教会のアルヴィッチー二礼拝堂(アルヴィッチー二家のための祭壇)に絵画の注文があり、多分ペルージア大聖堂のペルジーノの絵みたいな、、、などという希望で、ラファエッロが先生の作品を基にがんばって工夫して描いたのではないか、とのお話しでした。ラファエッロ21歳。
建物にははっきりと「ラファエッロ 1504年」と記されており
一点透視図法の構図、空気遠近法、ペルジーノの絵を反転させと人物配置もかなりそっくり。先生の模倣からはじまったのだろうけれどより良いものになっているのがわかります。杖を折っている若者なども見比べてみてください。
| マリアの婚約 ペルジーノ 1499-1504頃 カーン美術館 (ペルージア大聖堂には今は複製が設置されている) |
| マリアの婚約 ラファエッロ 1504 ブレラ美術館 |
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| ※ペルジーノの絵の部分 反転したもの |
ペルジーノ、レオナルドの聖母子像から影響を受けたラファエッロの聖母子像も見せていただきました。