2026年7月17日金曜日

第11回 ロダンと19世紀の彫刻

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回は近代彫刻の父と呼ばれるロダン、その弟子クローデルについてのお話、そして19世紀の主要な彫刻家たちの作品を紹介していただきました。


ロダンは30代の時にイタリア旅行をしてミケランジェロの作品 特に「non finito」(未完成)の作品に衝撃を受けます。

ミケランジェロ
目覚める奴隷
1525-30
フィレンツェ アカデミア美術館

ロダンの生涯、ロダン美術館、鋳造、彫刻の作り方を教えていただきました。

ロダン
地獄の門
1880-1917
(西洋美術館のもの)
ロダン
カレーの市民
国立西洋美術館

ロダンと言えば忘れてはいけないのが カミーユ・クローデルです。彼女の辿った道のりは胸に迫るものがありました。

カミーユ・クローデル


カミーユ・クローデル
分別盛り
1893
ロダン美術館

ほかにも多様な彫刻家たちが取り上げられました。メダルド・ロッソは彫刻の印象派と言われるそうで、ちょっとびっくりな作品たちでした。

メダルド・ロッソ
黄金の時代
1884-85
石膏の上に蝋
カリフォルニア・パラス・オブ・オナー
Medardo Rosso, CC0, via Wikimedia Commons

アントワーヌ・ブールデルはアールデコ彫刻の生みの親と言われています。

ブールデル
アポロンとミューズたち
シャンゼリゼ劇場のためのレリーフ
1910-12
アールデコ彫刻

映画作品の紹介もありました。

カミーユ・クローデルについては 映画を二本紹介していただきました。是非見てみたいですね。

カミーユ・クローデル


カミーユ・クローデル ある天才彫刻家の悲劇


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2026年7月10日金曜日

第10回パリの都市改造と印象派の拡がり

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回はオスマンのパリ大改造について、それを描いた印象派たち、と印象派であまり知られていない画家たちの紹介をしていただきました。

パリは上下水道整備、公園の整備、鉄道網、地下鉄などどんどん整備されていって、美しく便利になっていきました。印象派の画家たちの多くが鉄道や駅を描いています。

モネ
サン・ラザール駅
1877
オルセー美術館


カイユポット
ヨーロッパ橋
1877
オルセー美術館

私たちがあまり知らないのだけれども印象派展に参加していた画家たちのお話しもしていただきました。
その人の年譜や仲間との人間関係に思いをはせつつ、絵の紹介をしていただきました。

Beaux-Arts de Carcassonne - Les lavandières - Armand Guillaumin
アルマン・ギヨマン
洗濯場
1927以前
カルカッソンヌ美術館



アンリ・ルアール
フォンテーヌブローの森で
個人蔵

ジャン=ルイ・フォラン
舞台裏のシンフォニー
1900年頃
大原美術館


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2026年7月3日金曜日

第9回 分裂後の印象派

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回は分裂後の印象派、ドガ、およびメアリー・カサットら印象派の主要な女性画家たちについてお話ししていただきました。

まず、ドガについて。

アングルはドガに「線を描きなさい。とにかく線を一本でも多く。」と教えたのだそうです。

光を重視したほかの印象派の画家たちと違い、ドガは生涯にわたってデッサンを重視しました。そんなところから目指す芸術の方向が大きく異なってきたようです。

『ニューオーリンズの綿花取引所』
(1873)
ポー美術館

印象派展5回以降は「線、レアリズムのドガ」と「光の追及(モネたち)」の対立が表面化してきます。サロンに参加したり、印象派展に参加したり各回参加メンバーが変わったとの説明がありました。

その頃活躍していた女性画家についても紹介していただきました。

メアリー・スティーヴンソン・カサット

メアリー・カサット
自画像
1880頃
ナショナル・ポートレート・ギャラリー
メアリー・カサット
午後の茶
1880
ボストン美術館


マネの周囲にはモリゾとエヴァゴンザレスがいました。


ベルト・モリゾ
ゆりかご
1872
オルセー美術館

モリゾはだんだん自分の作風を確立していきます。
ベルト・モリゾ
ダイニングルームにて
1875
ワシントン、ナショナル・ギャラリー


エヴァ・ゴンザレス
砂丘の子どもたち
1878
ダブリン、国立美術館


エリザベス・ガードナー
鳥の巣(森の中で)
1889
個人蔵







この時代、大変な才能があっても「女性画家」として生きる難しさもあったようです。

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