2026年7月3日金曜日

第9回 分裂後の印象派

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回は分裂後の印象派、ドガ、およびメアリー・カサットら印象派の主要な女性画家たちについてお話ししていただきました。

まず、ドガについて。

アングルはドガに「線を描きなさい。とにかく線を一本でも多く。」と教えたのだそうです。

光を重視したほかの印象派の画家たちと違い、ドガは生涯にわたってデッサンを重視しました。そんなところから目指す芸術の方向が大きく異なってきたようです。

『ニューオーリンズの綿花取引所』
(1873)
ポー美術館

印象派展5回以降は「線、レアリズムのドガ」と「光の追及(モネたち)」の対立が表面化してきます。サロンに参加したり、印象派展に参加したり各回参加メンバーが変わったとの説明がありました。

その頃活躍していた女性画家についても紹介していただきました。

メアリー・スティーヴンソン・カサット

メアリー・カサット
自画像
1880頃
ナショナル・ポートレート・ギャラリー
メアリー・カサット
午後の茶
1880
ボストン美術館


マネの周囲にはモリゾとエヴァゴンザレスがいました。


ベルト・モリゾ
ゆりかご
1872
オルセー美術館

モリゾはだんだん自分の作風を確立していきます。
ベルト・モリゾ
ダイニングルームにて
1875
ワシントン、ナショナル・ギャラリー


エヴァ・ゴンザレス
砂丘の子どもたち
1878
ダブリン、国立美術館

この時代、大変な才能があっても「女性画家」として生きる難しさもあったようです。

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2026年7月2日木曜日

お知らせ 2026.後期美術2講座は後期ルネサンス

2026.後期美術2 講座プログラムが発表されました。

オンラインでの申し込みは7月7日からです。


西洋美術史入門 ― 後期ルネサンス絵画の展開 ―

多摩美術大学教授 松浦 弘明

オンライン併用 申し込み、詳細はこちら(リンク)

カラヴァッジョ
聖マタイの召命
1599-1600
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会、ローマ


【時間】 毎回10時30分~12時00分、

   第6回(12/11)および第8回(1/15)は10時00分~11時30分

   第9回(1/29)は9時30分~11時00分(計12回)

【場所】新百合21多目的ホール (新百合ヶ丘駅すぐそば)

1500年前後にレオナルド・ダ・ヴィンチらによって確立された「美の規範」に対して、16世紀の画家たちはどのように対応したのでしょうか。ローマとヴェネツィアにおける動向を追いながら、後期ルネサンスの絵画史を概観します。


 1 9/25(金) ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井装飾(1)

2 10/9(金) ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井装飾(2)

3 10/23(金) ラファエッロによる「ヘリオドロスの間」の装飾(1)

4 11/13(金) ラファエッロによる「ヘリオドロスの間」の装飾(2)

5 11/27(金) ティツィアーノの初期活動

6 12/11(金) ティツィアーノの様式変化 

7 12/25(金) ティントレットの初期活動 多目的ホール

8 1/15(金) ティントレットによる聖ロクス信徒会館の装飾(1)

 9 1/29(金) ティントレットによる聖ロクス信徒会館の装飾(2) 

10 2/12(金) カラヴァッジョの初期活動 

11 2/26金) カラヴァッジョの聖堂装飾(1) 

12 3/12(金) カラヴァッジョの聖堂装飾(2)


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2026年6月26日金曜日

第8回 印象派の展開と画家たち

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回は、シスレー、ピサロ、カイユボットについて、普仏戦争、純粋印象派展(第1回~3回、4回)について詳しく教えていただきました。


もっとも典型的な印象派はシスレー と言われますが、生活が苦しいまま生涯を終えます。日本に多くの作品があります。

シスレー
ルーヴシェンヌの雪
1874
フィリップスコレクション

バジールは普仏戦争で亡くなりました。彼が生きていたら印象派のなかで活躍していたことでしょう。戦争では多くの犠牲がありました。

普仏戦争後に描かれたシャバンヌの絵<希望>。 手に花を持っている (シャバンヌは印象派ではありません。)
ピュヴュイ・ド・シャヴァンヌ
希望
1872
ウォルターズ美術館

ピサロはいつも明るい色調。穏やかな人。

ピサロ
ポントワーズのクルミの木
1875
個人蔵

ピサロは点描画も描いています。
ピサロ
エラニーでハーブを集める農婦たち
1886
個人蔵

カイユボットは裕福な家柄で金銭的に印象派の他の画家たちの応援もしていました。

カイユボット
窓辺の若者
1876
ポール・ゲッティ美術館


カイユボット
雨の日のパリ通り
1877
シカゴ・アート・インスティトゥート

そのほかドガやカサットなど印象派展に出展した画家たち、その性格、人間関係、考え、などを教えていただくと、さらに調べてみたい気持ちがわいてきます。
今回 先生に詳しく見せていただきましたが、自分でもゆっくり見てみたい気持ちになりました。


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※ 現在単回受講を受け付けています。
申込 各受講日の7日前まで。
受講料 一回2000円 税込み 当日現金支払い

(オンライン受講はありません。)

詳しくは「かわさき市民アカデミー」ホームページ 単回受講 をご覧ください。
 10時半~12時
第10回 7/10(金) パリの都市改造と印象派の拡がり