2026年3月1日日曜日

お知らせ 諸川先生短期集中講座ちらし

 諸川春樹先生の遠近法と美術の講座のちらしができました。

ご覧になって 是非お申し込みください。




火曜日の名作オペラの講座も楽しそうです。
@昭和音楽大学南校舎5階ユリホール

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2026年2月27日金曜日

第11回 ラファエッロの《アテネの学堂》(1)

 松浦弘明先生の西洋美術史講座 ラファエッロ<アテネの学堂>その①でした。

いい復習画像を見つけましたので、貼っておきます。

著名の間 リンク

<アテネの学堂>の画像はよく見かけますし、(自分だったら)「知ってる知ってる、これがソクラテスでこれがプラトン」と言って終わってしまいそうですが、

これは偶像崇拝を長らく禁止していたキリスト教の総本山、ヴァチカンの教皇ユリウス2世の依頼の書斎の間の絵ですよ、キリスト教以前の異教の神々も描かれていますよ、変だと思いませんか?との問いかけに なるほど、そういえばそうだ。。と驚きました。

署名の間の重要な絵は東西に、 <アテネの学堂>は東側に描かれています。

そのことを踏まえて、描かれている背景の建物などと人物グループ、人物、思想、思想の流れなどを説明していただきました。

これらの絵の構成はラファエッロ個人が考えたのではなく、教皇庁にいるたくさんの学者たちに教えられているとのことでした。

人物の群像がどのような順番で描かれているかもわかりました。


ラファエッロ
アテネの学堂
1510頃
底辺770cm 

ピュタゴラス 数学や音楽理論

部分


ソクラテスとプラトン
本を持っています。
部分

プトレマイオスは地図を制作。王冠をかぶっている。『ゲオグラフィア』を著す。 

ユークリッドはコンパス持ってます。 

部分
主要な人物の年代、奥の建物、建物の浮彫、持物 
そして哲学と 深い意味があるのだとわかりました。
次回は最終回です。もっと深くアテネの学堂についてのお話があるそうです。




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2026年2月13日金曜日

第10回 ラファエッロの芸術的基盤

 松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回は若き日のラファエッロ(1500-04 ペルージアで活動していた時代)について教えていただきました。

ラファエッロは1483年ウルビーノで生まれ、1496-1500年頃ペルージアのペルジーノの下で絵を学びます。先生のもとで学ぶ、ということは「先生と同じように描ける」ことを学ぶ、ということなのだそうです。ペルジーノの絵にはラファエッロが描いていた部分があるものもあるのではないかということでした。

特に「マリアの婚約」について比較していきました。

ペルジーノの<マリアの婚約>は ペルージア大聖堂の重要な場所に設置された絵画なのだそうです。

そのころ、ペルージア近くのチッタ・ディ・カステッロという町のサン・フランチェスコ教会のアルヴィッチー二礼拝堂(アルヴィッチー二家のための祭壇)に絵画の注文があり、多分ペルージア大聖堂のペルジーノの絵みたいな、、、などという希望で、ラファエッロが先生の作品を基にがんばって工夫して描いたのではないか、とのお話しでした。ラファエッロ21歳。

建物にははっきりと「ラファエッロ 1504年」と記されており

一点透視図法の構図、空気遠近法、ペルジーノの絵を反転させと人物配置もかなりそっくり。先生の模倣からはじまったのだろうけれどより良いものになっているのがわかります。杖を折っている若者なども見比べてみてください。

Perugino marriage virgin 1504 (22170197579)
マリアの婚約
ペルジーノ
1499-1504頃
カーン美術館
(ペルージア大聖堂には今は複製が設置されている)


Raffaello - Spozalizio - Web Gallery of ArtFXD
マリアの婚約
ラファエッロ
1504
ブレラ美術館


※ペルジーノの絵の部分 反転したもの


ペルジーノ、レオナルドの聖母子像から影響を受けたラファエッロの聖母子像も見せていただきました。

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