2026年10月9日金曜日

第2回 ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井装飾(2)

 多摩美術大学教授、松浦弘明先生の西洋美術史入門講座、<後期ルネサンス絵画の展開>、今回はミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井装飾(2)でした。

システィーナ礼拝堂の天井画中央に描かれている4つの創世記の物語を第1期〜第3期の3つのプロセスに分けて、その変化を読み解きました。

実は制作の途中で「足場を外して床から見上げる」ということがあり、そこから構図と人物の大きさが劇的に修正・進化していったということでした。

「20m下からどう見えるか」 を考えて どんな構図にすれば効果的かと、ミケランジェロは考えていたのだと思われます。

第Ⅰ期(大洪水):1509頃 人物が小さく・数が多く・背景が細かい(下から見づらい)

大洪水
60人以上の人物がひしめく緻密な群像構成

第Ⅱ期(楽園追放):1510頃 人物を大きくし、シルエットをはっきりさせる

原罪と楽園追放
人物が大きくなった。3次元の影が生まれ
空には青と白の表現が登場



第Ⅲ期(アダムの創造・光あれ):1511頃 人物を極限まで巨大化し、ダイナミックなポーズで魅せる(下から最も映える)地平線がない。下からよく映える。

       

アダムの創造
無駄を削ぎ落とし、巨大なスケールと指先の空間で魅せる


光あれ
下から見上げる躍動感を重視

ミケランジェロのフレスコ画を基に(写真代わりに)彫られた版画やその後の芸術家への影響へのお話もありました。


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2026年9月25日金曜日

第1回 ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井装飾(1)

 多摩美術大学教授、松浦弘明先生の西洋美術史入門講座、<後期ルネサンス絵画の展開>、今回はミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井装飾(1)でした。

詳しく教えていただく前提として、ラフな西洋美術史復習、そのころ発掘されたローマンコピーのギリシャ彫刻とミケランジェロの生い立ちと彫像たちについて教えていただきました。

そして具体的にシスティーナ礼拝堂天井画ともリンクするところがあると見せていただきました。


ミケランジェロはメディチ家彫刻庭園に出入りして育ちました。

そこにはアポロ像が飾られていました。

初めはその影響を受けています。

べルデヴェーレの<アポロ>
2世紀(BC300頃の彫刻の模刻・1489に発掘)
ヴァティカン美術館
Livioandronico2013, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons


ダヴィデ像
ミケランジェロ
1501-4
アカデミア美術館




ミケランジェロ
預言者ゼカリア
システィーナ礼拝堂天井画より
1508-1509

1506年に発掘されたラオコーン像。
この形をミケランジェロがだんだん消化していき、ミケランジェロの表現の形が変わっていきました。
松浦先生に画像とともに説明していただきました。


ラオコーン像
バチカン美術館,1506頃発掘された
  CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, ウィキメディア・コモンズ経由で


ミケランジェロ
瀕死の奴隷
1513頃
ルーブル美術館


ミケランジェロ
預言者ヨナ
システィーナ礼拝堂天井画より
1511夏-1512.10.31


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2026年9月2日水曜日

お知らせ 2026.後期美術2講座は後期ルネサンス

2026.後期美術2 講座プログラムが発表されました。

オンラインでの申し込みは7月7日からです。


西洋美術史入門 ― 後期ルネサンス絵画の展開 ―

多摩美術大学教授 松浦 弘明

オンライン併用 申し込み、詳細はこちら(リンク)

カラヴァッジョ
聖マタイの召命
1599-1600
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会、ローマ


【時間】 毎回10時30分~12時00分、

   第6回(12/11)および第8回(1/15)は10時00分~11時30分

   第9回(1/29)は9時30分~11時00分(計12回)

【場所】新百合21多目的ホール (新百合ヶ丘駅すぐそば)

1500年前後にレオナルド・ダ・ヴィンチらによって確立された「美の規範」に対して、16世紀の画家たちはどのように対応したのでしょうか。ローマとヴェネツィアにおける動向を追いながら、後期ルネサンスの絵画史を概観します。


 1 9/25(金) ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井装飾(1)

2 10/9(金) ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井装飾(2)

3 10/23(金) ラファエッロによる「ヘリオドロスの間」の装飾(1)

4 11/13(金) ラファエッロによる「ヘリオドロスの間」の装飾(2)

5 11/27(金) ティツィアーノの初期活動

6 12/11(金) ティツィアーノの様式変化 

7 12/25(金) ティントレットの初期活動 

8 1/15(金) ティントレットによる聖ロクス信徒会館の装飾(1)

 9 1/29(金) ティントレットによる聖ロクス信徒会館の装飾(2) 

10 2/12(金) カラヴァッジョの初期活動 

11 2/26金) カラヴァッジョの聖堂装飾(1) 

12 3/12(金) カラヴァッジョの聖堂装飾(2)


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