2017年12月22日金曜日

第9回 旧約聖書の物語2

今日も復習から始まりました。

「天地創造」はミケランジェロのシスティーナ礼拝堂が有名ですが、ほかにもいろいろありますね!

ヴェネツィア、サン・マルコ大聖堂の天井のモザイク。
天使の数で何日目かがわかります。
天井が遠くて、望遠鏡を持って行ってもなかなか見づらく、結局出口の売店で絵を買うということになるそうですが、自宅で検索して画像を見ておく予習もいいですね。

「天地創造」 13世紀
ヴェネツィア、サン・マルコ大聖堂
ボスの「快楽の園」の扉にあります「天地創造」は「これは地球かな?」などと自分勝手に考えてしまいそうですが、左上に神様がいて教皇の三重冠をかぶっている、地球のようなものは「宝珠」を意味していて、光っている。水と空、次に陸と海に分けられ空には雲ができている・・・。等々 いろんなことが読めるのですね。先生のお話がないと知らないままでした。
プラド美術館に行っても、「快楽の園」で驚いてしまうでしょうから、自宅でゆっくり見るのもよいですね。Web Gallery of Art が検索にお勧めだそうです。

ボス 「快楽の園」1510-15頃
マドリード、プラド美術館

今日のテストはフィレンツェ サン・マルコ美術館にありますArmadio degli Argenti というキャビネットのパネルから。
フラ・アンジェリコ 「Armadio degli argenti」
1450頃
フィレンツェ サンマルコ美術館

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2017年12月15日金曜日

第8回 旧約聖書の物語1

今回はフィレンツェ サン・ジョヴァン二洗礼堂にあります扉レリーフの画像で復習が始まりました。キリストの生涯など聖書にまつわる話が彫られています。

ヴェネツィアには「ライオン」がいます。それはベネツィアの守護聖人が聖マルコだからです。
ベネツィア・布告門
By Nino Barbieri (Own work) CC BY-SA 2.5 via Wikimedia Commons


ローマ、バチカン市国にはサン・ピエトロ大聖堂があります。
バチカン市国の国章は聖ペテロのアトリビュートの金と銀の鍵。
ちなみに 聖ピエトロは聖ペテロ、ピーターのこと。言語により言い方が違うだけなんですね!
ヴァチカン市 国章

様々な聖人たちについてもお話がありました。

聖ミカエルと聖ゲオルギウスの見分け方がわかると人に自慢できますね。
ラファエロ 聖ミカエル
1504頃 ルーブル美術館


ラファエロ 聖ゲオルギルス
1504頃 ルーブル美術館

旧約聖書の物語については来週もお話がございます。

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2017年12月1日金曜日

第7回 聖人の物語と象徴的表現2

キリスト教芸術にはいろいろな聖人が登場します。

今回は聖人を見分けるアトリビュート(持ち物)について教えていただきました。聖人に関する「おはなし」が黄金伝説という本や聖書などにあり、それに基づき持ち物が決められ、誰かわかるように描かれているそうです。

聖人信仰、十字軍のころの都市、人々の様子、聖遺物、巡礼についても触れられました。

つぎはぎだらけの聖フランチェスコの衣服
アッシジの聖フランチェスコ聖堂
By Tetraktys CC BY 3.0 via Wikimedia Commons

「聖フランチェスコ」の聖遺物。
ローマとフィレンツェ間の「アッシジ」という町にフレスコ画で素晴らしい「聖フランチェスコ聖堂」があるのでイタリアの旅で訪れるとよいそうです。

「聖ペテロ」は鍵を授与されています。鍵がアトリビュートです。
ペルジーノ「天国の鍵の授与」
1480-82 システィーナ礼拝堂
四福音書記者;聖マルコ・聖ヨハネ・聖マタイ・聖ルカ;は神秘の四つの動物であらわされています。。

諸川先生の講座では どの動物が誰を指すかを覚える「訓練」がありますので、弱点克服できるような気がいたします。

四福音書記者が彫られている
福音書写本の表装か?
象牙、メトロポリタン美術館


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2017年11月24日金曜日

第6回 聖人の物語と象徴的表現1

「復習;テスト」がありました。緊張しますね。

ヴェネツィアの「聖ロクス同信会館」(聖ロクスはペストを鎮めてくれる聖人)にありますティントレットによるキリストの生涯の数々の画などを軸に復習しました。 ヨーロッパへの旅でどこで何を見るべきかも教えていただけます。

ティントレット 「ピラトの前のキリスト」
1566-67 ヴェネツィア 聖ロクス同信会館

ローマ総督ピラトは手を洗って見せています。これは「この件には手を下さない」ということを意味しています。

今回はキリストの象徴となる記号なども教えていただきました。

 XPIのモノグラム(救世主キリスト のこと)
 A(α)とΩ(ω);ギリシャ文字の最初と最後→万物の初めと終わりとしての神を象徴
などなどです。

ケルズの書より XPIのモノグラム
8世紀末から9世紀初め ダブリン、トリニティー・カレッジ

荘厳のキリスト 1123 
バルセロナ カタローニャ美術館
αとωがキリストの肩あたりにある。


次回は聖人。

イタリアやフランスではカレンダーに聖人の名が記載されているものが普通にあります。。
数年前のイタリアのカレンダーの画像を入れておきます。日にちの下に名前があります。
例えば9月30日は聖ヒエロニムス(イタリアでの呼び方は聖ジローラモ)の日です。来週お話がございます。


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2017年11月17日金曜日

第5回 キリストの物語4(磔刑から昇天まで)

しばらくぶりの講座です。

受講生からの質問のお答えと復習から始まりました。

ラファエロ モンドの磔刑図 
1503 ロンドンナショナルギャラリー
この絵は何の絵でしょうか?ということを復習するのですが、他の説明もありました。
INRI とは何? イエス・ナザレの人・王・ユダヤ人の
天使が壺を持っているのは? 血を集める
太陽と月は? 新約と旧約で照らす様子。
描かれている登場人物は?

****

今回は昇天まで。キリストの物語は今回で終わりです。

同じ時代、同じ主題の場合、どちらがいいと思うか、などから比べてみるとよいそうです。

ほぼ同じ時代のルーベンスとレンブラントの「十字架降下」。どちらが好きかとの問いかけがありました。
ルーベンスの絵は「フランダースの犬」のネロ少年が見たかった絵。
ルーベンスはカトリック、レンブラントはプロテスタントの国の人、宗教の内容が違うそうです。
レンブラントのキリストはリアリズム、苦しんでいます。描かれている登場人物の説明もありました。

ルーベンス 「十字架降下」1614
アントウェルヘン大聖堂
レンブラント「十字架降下」1633
ミュンヘン、アルテ・ピナゴーク


キリスト哀悼

ボローニャに留学されていた諸川先生の思い出深いテラコッタの彫刻。当初は着色されていたそうです。

ニッコロ・デッラルカ 「キリスト哀悼」
1488-90 ボローニャ国立絵画館
By Palickap (Own work) [CC BY-SA 4.0via Wikimedia Commons

キリストの復活。

堂々としたキリストの姿、警備する兵士たちが眠っていたり、キリストからの光の輝きに目が痛くなり押さえている様子がわかりますが、後ろの風景画にも注目です。
左の「木」は枯れていて冬・・1月ごろ・・を意味し、右の「木」は繁っていて夏を意味する。。
とすれば、真ん中のキリストは何月?
冬と夏の間の3月の復活祭の頃。。「キリストの復活」にぴったりの季節の位置にあるということです。なぞなぞのようです。


ピエロ・デッラ・フランチェスカ 「キリスト復活」
1463-65頃 サンセポルクロ美術館
今回も多くの画像を見せていただきました。

****
今、上野の森美術館で開催されている「怖い絵」展、入場待ちが長いということが受講生で話題に。
先生によりますと聖書に関する怖い絵はとても多いとのことでした。



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2017年10月27日金曜日

第4回 キリストの物語3(最後の晩餐後から磔刑まで)

今回はキリストの物語3(最後の晩餐後から磔刑まで)でした。

諸川先生の講座では「復習」(あるいはテスト)がございます。「その場面、意味」が何か、すっと出てくるように訓練する、とのこと。ドキドキしますね。(自分の心の中での採点ですので心配いりません。)


ティントレットの最後の晩餐。構図も斬新。時代背景も含めて絵の解説をしていただきました。
ヴェネチアでぜひ見てほしい作品の一つだそうです。

ティントレット「最後の晩餐」1592-94
ヴェネツィア サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂

キリストの逮捕:ペテロの耳切・ペテロの否認
  同じ時代のフィレンツェのジョットとシエナのドゥッチョを比べます。
  ジョットの聖なる顔、俗なる顔の表現・表情の違い チェックポイントです。
「夜の表現」は難しかったそうで、どちらも松明を持つことで表しています。
ジョットのキリストの後ろの「兵士」のヘルメットが黒いのは当初は「銀」であったこと。当時は金と銀で素晴らしかったことでしょうね。

ジョット「ユダの接吻」1304-06
スクロヴェーニ礼拝堂
ドゥッチョ「キリストの逮捕」(マエスタから)

今回は「web gallary of art」の使い方も教えていただきました。ページ右側にリンクがございます。

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2017年10月13日金曜日

第3回 キリストの物語2(洗礼から最後の晩餐まで)

1・キリストの試練
2・弟子の召命
3・キリストの奇跡 

についてのお話がありました。

ストーリーを追うだけでなく、美術史上 チェックするべき絵の紹介もあります。

コンラート・ヴィッツ
奇跡の漁獲
スイスジュネーブ湖の実景。15c半ば。風景画の中に宗教画が描かれ始めた美術史的に重要な一枚だそうです。

コンラート・ヴィッツ
奇跡の漁獲1444 ジュネーブ美術歴史博物館

カラバッジョ 聖マタイのお召し
どれがキリストでどれが聖マタイかわかりますか?
説明がございました。

カラバッジョ 「聖マタイのお召し」1598-1601
ローマ、サン・ルイージ・デイ・フランチャージ聖堂


ドラクロワ
「嵐を鎮めるキリスト」
「舟」にも意味があるそうです。ターナーにもつながりが・・・



ドラクロワ
「嵐を鎮めるキリスト」
1853 メトロポリタン美術館

そして、いろんな絵での「ユダはどの人?」探しがありました。



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2017年10月6日金曜日

第2回 キリストの物語1(降誕から洗礼まで)

今回はキリストの降誕から洗礼までのお話でした。


いろんな画家による赤ちゃんのキリスト! 先生は赤ちゃんがお好きです。

コレッジョの絵からは当時の「聖史劇」(夜の場面ではランプを持って演じる)の影響が類推されるそうです。
考えたこともなかったです。
コレッジョ「キリスト降誕」1528-30ドレスデン絵画館

東方三博士の礼拝(マギの礼拝、などいろいろ言い方あり。)
3人の占星術師が星に導かれてやってきたお話。

当初、同じような表現での3人が
15世紀以降現実世界を投影するようになり、
三博士→三世界(アフリカ、アジア、ヨーロッパ)
     →それぞれ三世代(青年、壮年、老年)
として描かれる。
など、お決まりごともあるのですね。

東方三博士の礼拝・1180・ピサ大聖堂
ボッス・東方三博士の礼拝・1510頃・プラド美術館


講座ではいつも資料が配布されます。
復習になります。
参考文献の紹介もございました。


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2017年9月29日金曜日

第1回 聖母マリアの物語

2017後期 美術2 の講座が始まりました。

講師はお話が面白く人気の高い 多摩美術大学の 諸川春樹先生です。
この12回で 西洋美術史の弱点克服をしていきたいと思います。

先生が私たちにおっしゃるように
知り合いの方と美術展、旅行などに行ったとき
少し、美術について偉そうに語れるようになりたいですね!

今回は聖母マリアの物語についてでした。
画像を使ってマリアの生涯をたどりました。

特に受胎告知での象徴物の意味はチェックポイントです。

いろいろな画家による同じ主題の絵を見せていただくのも楽しいことです。

??
ハトは何?白百合は何?天使はだれ?場所はどこ?
頭の上で火が燃えているように見えるのは何?

先生のご説明がございました。

フィリッポ・リッピ 「受胎告知」1440年代

ロレンツォ・ロット「受胎告知」







エル・グレコ 「受胎告知」

エル・グレコ「聖霊降臨」
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2017年7月31日月曜日

後期美術Ⅱ・弱点克服!西洋美術の主題物語 スケジュール

後期 美術Ⅱ プログラムが発表されました。

多摩美術大学教授 諸川春樹先生の

弱点克服!西洋美術の主題物語 


概要
昨今の美術展は大盛況ですが、その反面、作品の主題がよくわからなくてもどかしい思いをされたことはありませんか。宗教画にせよ、神話画にせよ、私たちに馴染みのない主題は多いものです。そこで今回はよく登場する主題の意味を系統的に学んで、弱点克服を目指します。

9/29(金) 聖母マリアの物語;誕生、受胎告知、聖霊降臨、お眠り
10/6(金) キリストの物語1;降誕、三博士の礼拝、幼児虐殺
10/13(金) キリストの物語2;洗礼、奇跡、エルサレム入城
10/27(金) キリストの物語3;最後の晩餐、逮捕、磔刑
11/17(金) キリストの物語4;埋葬、復活、昇天
11/24(金) 聖人の物語1;四福音書記者、聖ペテロ、聖パウロ、聖女マグダラのマリア
12/1(金) 聖人の物語2及び象徴的表現
12/15(金) 旧約聖書の物語1;天地創造、原罪,ノアの物語
12/22(金) 旧約聖書の物語2;アブラハム、イサク、ヨセフ、ヤコブ、
10 1/12(金) 旧約聖書の物語3;サムソン、ダビデ、ソロモン、ユディト、スザンナ
11 1/26(金) オリュンポス十二神の物語;ゼウス、ヴィーナスなど
12 2/2(金) その他の重要な神話的主題;ヘラクレス、ダナエとペルセウス、ナルシスなど


諸川先生には
西洋絵画の主題物語<1>聖書編 <2>神話編 (美術出版社、1997)
のご著書がございます。

また、今秋刊行されます
集英社創業90周年企画 ART GALLERY テーマで見る世界の名画 全10巻(←リンク)
の第9巻「神話と物語」創造の玉手箱 責任編集 諸川春樹
   に携わっていらっしゃいます。

諸川先生のプロフィールはこちら←リンク)
イタリアでも長く滞在研究されています。

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2017年7月28日金曜日

「最後の審判」って何?

「最後の審判」って何?ミケランジェロの壁画を巡って。

諸川春樹先生による特別講座が開かれました。

1.「最後の審判」に類する主題
ラヴェンナ、サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂 6世紀 羊とヤギを分ける

2.中世の「最後の審判」:最終審判者キリストと魂の計量
1130-40 オータン、サン・ラザール大聖堂 

3.ルネサンス期の「最後の審判」
ルカ・シニョレッリ「最後の審判」1499-1502、オルヴィエ-ト大聖堂

4.ミケランジェロの「最後の審判」1536-41

ミケランジェロ 最後の審判 (天使に羽がないです)


多くの映像で解説していただきました。

初めて知ったこと、知っているようで知らなかった、見ているようで見ていなかった多くの事柄がありました。

秋から 諸川春樹先生の「弱点克服!西洋美術の主題物語」(←リンク)が始まります。

海外旅行で色々な美術館や文化遺産を訪れることがございます。
また、東京都美術館、西洋美術館、BUNKAMURA, 森美術館、国立新美術館など よい展覧会が開かれれば見に行ったり、講演会や学芸員さんのギャラリートークに参加したりも致します。

そんな時、西洋美術史の基本知識を持っていたら、もっと面白いです。新百合ヶ丘は新宿から20分。川崎市はじめ横浜市、町田市、相模原市、東京都の方々も多く参加されています。一緒に楽しみましょう。

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2017年7月27日木曜日

<お知らせ>「最後の審判」って何?


美術特別講座のお知らせ
「最後の審判」って何?
ミケランジェロの壁画を巡って

日時:2017年7月28日(金) 10時30分〜12時00分(開場10時)

会場:新百合21ビル 地下2階 多目的ホール(川崎市麻生区万福寺1ー2ー2)

講師:多摩美術大学教授 諸川春樹先生

定員:18歳以上の川崎市または川崎近郊の市民300名

受講料:受講料は無料ですが資料代として当日受付にて1000円頂きます。

申し込み方法: こちら(←リンク)からインターネットで申し込みできます。
 または 配布の用紙にてFAXまたは郵送、事務局直接申し込みもできます。 

申込み〆切 7月21日(金)

25日(火)まで延長しています。

終了しました。ご参加ありがとうございます。


ーーーーーーーーーーー


2016年度後期大好評でした諸川春樹先生のフレスコ画

今回は
ミケランジェロの「最後の審判」に込められた秘密を、
注文の経緯や主題と表現の関係など、
さまざまな視点から解き明かします。
ローマ旅行の事前講義としても、
また後期に開始される
美術2「西洋美術の主題物語」への導入としても役立つことでしょう。


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<2017後期美術2も美術鑑賞をより楽しめる講座を企画しています。>

2017年7月21日金曜日

第12回 デュシャンとウォーホル

今回は先週の続きとしてクレーとバウハウスのお話をしていただいてから、デュシャンとウォーホルのお話となりました。

クレーが先生をしていたバウハウス
音楽との関連もあるのですね。

現代美術については
「どこからがその人の作品か?」
「作品とは誰のものか?」
という問題提起もあるのですね。

もう製品となっている便器にサインをした「泉」。(デュシャン)
アイディアを人から買い、元となるキャンベルスープの絵は広告からもらい、作品とした「キャンベル・スープ缶」。(ウォーホル)。お話を伺うと、なんだかびっくりです。

講座では デュシャン、ウォーホル そのほかの作家の現代美術作品も見せていただきました。

また、動画映像もご紹介いただきました。

これで前期12回の講座が終了となりました。
先生ありがとうございました。


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来週は 諸川先生の特別講座がございます。






2017年7月14日金曜日

第11回 ピカソとクレー

パウル・クレー

今回はピカソとクレー、20世紀に入ってきました。

ピカソについては私生活と繋がりながら個人様式が順々に変わっていくことを見ていきました。
習作と完成作品、影響を受けた画家の作品とピカソの作品など見比べたり。講座で解説していただくと、展覧会や本でよりも なるほど!と、本当にびっくりいたします。


Heart of darkness(闇の奥)1899ジョセフ・コンラッド アフリカへの関心高まる。



クレーについても楽しく解説いただきました。友だちに自慢できるトリビアなども教えて頂けました。講座ならではです。(キーワードはユングフラウ


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2017年6月30日金曜日

第10回 ゴッホとゴーギャン

今回は展覧会で目にすることの多いゴッホとゴーギャンについてでした。

二人の生涯と作品を見せていただきました。

ゴーギャンがセザンヌの作品を大切にしていたこと、
ポン=タヴェンでゴーギャンがそこに集った画家に語った言葉、
1888年、アルルでのゴッホとゴーギャンの生活、
1888年と1889年のゴッホの作風の変わり方。

新しい絵の見方をまた知りました。

ゴッホ<赤い葡萄畑>生涯で唯一売れた作品。1888













ゴーギャン<我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか>1897











先生から 昨年出版された 著書のご紹介がありました。

「芸術家の愛した家」(←リンク、出版社)
 池上英洋 著 出版社 エクスナレッジ
 
アマゾンのリンクはこちら

上記のすべての芸術家の家に先生は訪れたそうです。

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2017年6月23日金曜日

第9回 モローとセザンヌ

象徴主義のモローと現代絵画の父と言われるセザンヌの生涯と作品、その時代の美術の流れを見ながら、この二人が「抽象美術」の先駆であったことを教えていただきました。

この二人のそれぞれどんな点が抽象につながったのか、その影響力、多くの作品の画像を見せていただきながら、説明していただきました。

世界各所にあるよい作品を先生にピックアップしていただき、一度に見られるというのも西洋美術史講座の楽しさです。ありがとうございます。

パリの「モロー美術館」は訪れるとよいお勧め美術館の一つだそうです。

モロー <人類の生>1886 モロー美術館
セザンヌ<柘榴と洋梨のある生姜壺>1892頃フィリップスコレクション



セザンヌ<大水浴図>フィラデルフィア美術館1898-1905 ピカソ アヴィニョンの娘たち 、マチスなどへ影響


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2017年6月16日金曜日

第8回 マネとモネ

今回は 印象派 マネとモネでした。

2人の絵画のスタイル、影響を受けた人、絵、交友関係、絵画にまつわる逸話 、光のパレット、サロンの様子など さまざまお話頂き、10分延長となりました。それでもまだ語り足りないと、先生。

展覧会で「聞いたことない画家だな?」 と思っていた人が実は重要人物だっり。
講座を受け続けていると新しい発見があります。


草上の昼食 マネ 1863


モネもこの絵をもとに草上の昼食を描いています。自分で切ってしまって2枚となっていますが 巨大な作品だったとのこと。
リンク
草上の昼食 モネ オルセー美術館 1865-66

マネのアトリエの絵にはマネもゾラもルノワールもモネも描かれています。



ファンタン=ラトゥール
バティニョール街のマネのアトリエ 1870


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2017年6月9日金曜日

第7回 ターナーとクールベ

光の画家ともいわれるターナーとレアリズムのクールベのお話をして頂きました。

雨、蒸気、スピード-グレート・ウェスタン鉄道
(1844年、ナショナル・ギャラリー蔵)

瞬間を切り取ったようなスピード感あふれるターナーの画風は どうして生まれたのか、時代が要請した風景画だったのですね。







画家のアトリエ.オルセー美術館


クールベの巨大な「画家のアトリエ」。真ん中にクールベとモデル、周りに描かれたアトリエに関係ない人々。クールベに関する逸話はたくさんありますね。





先週の復習、水彩画の歴史についてのお話もありました。絵画のヒエラルキーってあったのですね。


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2017年6月2日金曜日

第6回 ダヴィッドとドラクロワ

今回 表題が変更となりました。

新 ダヴィッドとドラクロワ

-------

18世紀後半には「二つの革命」がありました。イギリス産業革命とフランス革命です。

「王政の様式」である、ロココ
  VS
「共和制の様式」である新古典主義 ➡ ダヴィッド
少しあとで
ロマン主義のドラクロワ

劇的な感じです。。。  

<マラーの死>ダヴィッド

<キオス島の虐殺>ドラクロワ

講座では先生から「資料」が配布されます。復習ができるようになっています。

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