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2019年7月26日金曜日

第12回 前衛芸術の行方:パブリックアートと社会関与型アート

松井勝正先生から 前衛芸術、パブリックアート、社会関与型アートについてのお話がありました。

パブリックアートは 例えば ニューヨークパブリックアートで検索すると 本当にたくさんの芸術作品が検索されます。
ニューヨークパブリックアート(Google検索リンク)

日本では「ファーレ立川」(←リンク)のパブリックアートはとても楽しめるそうです。訪れてみてはいかがでしょうか。

「もっとも厄介なパブリックアート」として 撤去された
「リチャード・セラ」の長大で湾曲した鉄の彫刻『傾いた弓形』 (Tilted Arc) (ニューヨーク)(←リンク) の説明がありました。

作家が自分の考えを押し付けていいのか
芸術と社会がどう接続していくか永遠に考えていくべき課題だそうです。

現代美術について今期の12回の講座はいかがでしたでしょうか。
田中正之先生、松井勝正先生 ありがとうございました。

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2019年7月19日金曜日

第11回 現代の生活を芸術に:アンディ・ウォーホルとポップ・アート

今日はポップアートについて詳しくお話ししていただきました。

ポップアートは1950年ごろイギリスで生まれ、1960年ごろからアメリカで花開きました。

アンディ・ウォーホル(1928-87)

《マリリン・モンロー (ディプテック)》1962、テイトブリテン マリリン・モンロー死去後に制作されている
《トリプル・エルヴィス》1964、ヴァージニア美術館 数あるプレスリーの写真から銃をこちらにむけた写真を選んでいる

など「死と暴力」についての主題があること

ロイ・リキテンスタイン(1923-97)

 心理状況が緊迫している場面を選んで制作している。印刷の無感情と絵画のイメージに込められている感情にギャップがある。

**

イメージのあり方とは何なんだろう。現代のイメージ文化を問うような形がある。


先生のお話を伺うまで
「マリリンモンローだ!」「アメリカの漫画を絵にしている!」などとしか思わなかったかもしれません。


田中先生の現代美術のお話は今回で終了です。
ありがとうございました。

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2019年7月12日金曜日

第10回 もう一度芸術をぶち壊せ:ラウシェンバーグとジョーンズ

ニューヨークでの美術の展開。

ジャクソン・ポロック(1912-1956)
マーク・ロスコ(1903-1970)
ロバート・ラウシェンバーグ(1925-2008)
ジャスパー・ジョーンズ(1930-)
について
主に説明していただきました。(↑リンクあります。)

インディアン、洞窟壁画の手形、原始生物。。。。

作者本人文章や当時の美術評論家の批評、などから
絵画の本質、芸術の根源についてどう考えるのか、ということにお話が及びました。

マーク・ロスコの絵画は千葉県の「DIC川村記念美術館」で見られます。
「ロスコ・ルーム」というマーク・ロスコ専用の部屋があります。
絵から薄い光が発しているのが感じられる、ロスコの世界を体感して、と先生からお勧めされました。

世話人のお世話ですが、
DIC川村記念美術館へは東京駅から1時間で行ける美術館直通バスがあります。
夏は「ゴッホのひまわり、ゴーガンのひまわり」を広い庭で見ることができますよ!



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2019年6月28日金曜日

第9回 絵画の新しい描き方:ジャクソン・ポロックと抽象表現主義

今回は前回の続きから。
エコール・ド・パリのモディリアニとシャガール、
ニューヨークの抽象表現主義、ジャクソン・ポロックについて主にお話がありました。

アメデオ・モディリアーニ(1884-1920)はイタリア出身のユダヤ人。
伝統を踏まえながら現代化した絵画。このポーズは伝統的なポーズです。
(田中先生のお話から これまでの講座で紹介していただいたラファエロデューラーの同じポーズの絵を思い出しました!)

モディリアーニ ジャンヌ・エピュテルヌの肖像
1918-19 メトロポリタン美術館


アングル ポール・シジペール・モアテシエ夫人の肖像
1856 ナショナル・ギャラリー、ロンドン

セザンヌ 赤いチョッキの少年
1888-90 ピュルレ・コレクション


マルク・シャガール(1887-1985)もロシア(ベラルーシ)出身のユダヤ人。
シャガールの絵画は「イディッシュ語」(ユダヤ人の言語)で解することができると知りました。

シャガール 7本指の自画像
1912 アムステルダム市立美術館

「七本の指」は イディッシュ語では「物事をうまく成し遂げた」という意味があるそうです。

*******

1940年代前半(第二次世界大戦のころ)ヨーロッパの主要な芸術家がたくさんアメリカに逃れてきて、芸術の中心はアメリカに移っていきます。

ポロックの考え、作品スタイルの移り変わりのお話も なるほど、と、驚きました。

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2019年6月21日金曜日

第8回 パリに集った外国人芸術家たち:エコール・ド・パリ

20世紀美術は、きれいとか素晴らしいとかではなく、本質的なところから問い直し、伝えたいことをどういう風に表現していくのかを探求していった、と捉えるとよいそうです。


*****

シュルレアリスムについてもいろいろお話ししていただきました。 

ダリの絵は フロイトの精神分析とつながりがあり、
眠ったダリ自身が描かれているとのこと。夢を見ている。

ダリ 欲望の謎、母よ母よ母よ 1929 ミュンヘン近代美術館(リンク)


*****

1938年のパリ万博のドイツ館、ソ連館にはリアリズムの彫刻が展示されました。人々を自分たちに従わせる、芸術を政治的に利用するのにはリアリズムしかない。
・・・・社会主義、ナチズムではない芸術家は社会主義リアリズムやナチズム美術ではない美術で表現する、ということが考えられるそうです。

1937パリ万博
エッフェル塔の左がドイツ館、右がソ連館

ヨーゼフ・トラク 同志たち
1937 パリ万博 ドイツ館の前
写真はWillem van de Poll [CC0]による

ピカソのゲルニカは同じ万博のスペイン館で展示されました。
*****

エコール・ド・パリはパリに住んでいる外国人やユダヤ人の画家のグループを指していたそうです。
いわば社会から疎外された芸術家たちです。
モンマルトルの「カフェ ロトンド」の前でジャンコクトーが撮った写真が残っています。モジリアニ、ピカソ、アンドレ・サルモン。

Modigliani, Picasso and André Salmon in front the Café de la Rotonde, Paris. Image taken by Jean Cocteau in Montparnasse, Paris in 1916.

スーティンの絵はどこか物悲しいです。
スーティン 小さなパティシエ 1922-23頃 オランジュリー美術館(リンク)

スーティン 小さなパティシエ 1922-23頃 
オランジュリー美術館

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2019年6月14日金曜日

第7回 無意識の世界の探求:シュルレアリスム

前回の復習から始まりました。

ダダに対する「ドイツ表現主義」。
絵には意味がいっぱいです。
エルンスト・ルートビッヒ・キルヒナー 
兵士としての自画像 1915
アレン記念美術館

ニューヨーク・ダダのデュシャンのお話も面白かったです。
「階段を下りる裸婦、No2」 1912 フィラデルフィア美術館(←リンク)
泉」1917 (画像はテイト・モダンのもの)(←リンク)

シュルレアリスム
エルンスト セレベスの象 1921 テイト・モダン(←リンク)
ガスの施設やアフリカ・コンゴのトウモロコシ貯蔵庫の写真を参考にしていると知って驚きました。

「優美な死骸」という何人かで作品を作る手法についても教えていただきました。


*****

また、今回 前回までの「スライドリスト」をまとめて配布していただきました。
現代アートは著作権のこともあり、スライドリストがあってもなかなか見つけにくいと思います。

世話人のお世話なのですが、
「wikiart」(←リンク)が作品をまとめて見るのに便利です。特に現代アート。
英語ですが、遊んでみてください。
2019春の美術2新百合のこのブログの中の「作品リンク」をwikiartにつながるようにしてあるのもございます。
その作品をwikiartで見て、そのページからほかの作品も一緒に見ていただけたら、と思っています。



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2019年5月31日金曜日

第6回 芸術をぶち壊せ:ダダの登場と展開

イタリア未来派、ダダについて説明がありました。

機械の時代、戦争の称賛、拒絶、芸術と時代はリンクしているのですね。



ルッソロ 自動車のダイナミズム 1912-3
パリ国立近代美術館

*********
ダダは世界にいくつかの拠点がありました。
伝統的芸術観を拒否し、幾何学的作品で新しい芸術をあらわそうとしたそうです。


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2019年5月24日金曜日

第5回 現代社会の未来を表す:イタリア未来派

今日はピカソ、キュビズム、そしてイタリア未来派。

キュビズムの中にもいくつかスタイルがあるのですね。

★セザンヌ的キュビズム
★分析的キュビズム (個性がわからない。どちらがピカソかブラックかわからない。)

マンドリンを持つ女 1910 春 ピカソ ニューヨーク近代美術館 MOMA (←リンク)

★総合的キュビズム
__________________

そして たくさんの人びと、若い男性が亡くなり、人口が減った「第一次世界大戦」。
この時代背景において、芸術も古典回帰し、ピカソも母子像を多く描いた、という話に納得いたしました。

オルガ 1923 ピカソ 個人蔵(←リンク)
 (アングルの絵を参考にしたと思われる)
 
スノンヌ夫人の肖像 1814
ナント美術館
ドミニク・アングル
母と子 1922 ピカソ ボルチモア美術館 (←リンク)

ゲルニカ(ピカソ、1937)のお話もありました。
1937のパリ万博スペイン館のレプリカ バルセロナ
画像はJosep Bracons from Barcelona, Catalonia [CC BY-SA 2.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)]による


_____________

イタリア未来派のお話もありました。

蜂起する都市 1910
ウンベルト・ボッチョーニ 
ニューヨーク近代美術館 MOMA

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2019年5月17日金曜日

第4回 写実的描写を超えて:キュビスム

今回はパブロ・ピカソ(1881-1973)の続き と、キュビズムのお話導入部分でした。

ピカソの描いていた「テーマ」。
青の時代、「生と死」をテーマとしていたと説明がありました。

ゴッホ風、ロートレック風、マティス風、ギリシャローマ風、セザンヌ風・・・・・・。
ピカソが 新しい表現をどんどん探し、実際に描いて試していることを具体的に見せていただきました。

「ガートールド・スタインの肖像」(←リンク)
メトロポリタン美術館 1905-6 
彼女は前衛的作品をたくさん買った コレクターでもあり、芸術家のパトロンでもあった人だそうです。
ピカソはこの肖像画、顔以外を先に描き、顔はあとで一気に描いたそうです。顔の表現は古代イベリアの彫刻からということです。
ライオンに襲われる男 古代イベリア オスナ
BC
マドリッド 国立考古学美術館
画像はLuis García [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)]による
アビニヨンの娘たち」1907 ニューヨーク近代美術館(←リンク)
の詳しい説明もありました。
娘たちの顔の制作について 参考画像として、アフリカの仮面、ピカソのカリカチュア(まんが?スケッチ?)なども見せていただきました。

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2019年5月10日金曜日

第3回 新しい表現を探す パブロ・ピカソ(1881-1973)

今回はアンリ・マティス(1869-1954)の続きから。

マティスのエッセイ「色彩の道」など、紹介していただきました。
マティスの絵画に「装飾」要素があるのはペルシアのミニアチュールが関係しているのですね。マティスの言葉で説明されています。

1911 画家の家族 アンリ・マティス エルミタージュ美術館

現在 新国立美術館で開催されている「トルコ文化年2019 トルコ至宝展」。
ミニアチュールなども展示されている、ということでお勧めされました。

****

ピカソがいろいろな表現を探していたことがわかる絵画も画像で見せていただきました。
ゴッホ風。
ロートレック風。

来週のお話が楽しみです。

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2019年4月12日金曜日

第2回 色彩を自由に使う:アンリ・マティス

「色彩を自由に使う:アンリ・マティスとフォヴィズム」
武蔵野美術大学田中正之先生にお話しいただきました。

★「マティスが何を見たのか」
   フォーヴ以前の印象派やポスト印象派などの説明がありました。

★ゴーガン、セザンヌ、マティスなどの初期の作風とその後、
★同じ風景⇒フォヴィズムと印象派との違い
   など、具体的に画像を見せていただきました。

フランスの旗
ラウル・デュフィ La Rue pavoisée 1906(リンク)
アルベール・マルケ 1906 Le 14 juillet au Havre
アルベール・マルケ 1906 Le 14 juillet au Havre
ポンピドゥーセンター

モントルグイユ通り、パリ 1878年6月30日の祭日
オルセー美術館
1878 クロード・モネ

チャリング・クロス橋
アンドレ・ドラン1906 Charing Cross Bridge, London  (リンク)  
クロード・モネ チャーリング・クロス橋
クロード・モネ
チャーリング・クロス橋 ロンドン 1902
国立西洋美術館

アンリ・マティス
 豪奢・静謐・逸楽 1904 オルセー美術館(リンク)
   スーラや シ二ヤックの影響がみられる

青い帽子の女 1905 サンフランシスコ近代美術館(リンク)

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2019年2月1日金曜日

2019前期美術Ⅱ 現代アートほど面白いものはない

2019 前期美術2のスケジュールが発表されました。
ご一緒に講座を楽しみましょう♪

2019前期美術Ⅱ
現代アートほど面白いものはない


現代アートは決して訳のわからないものではありません。20世紀美術の歴史展開をたどりながら 何を表現しようとして、どんな表現を試みたのかを詳しく解説していきます。

パブロ・ピカソ 1962
1 4/5(金) 物の概念を捉え直す:コンセプチュアルアート
2 4/12(金) 色彩を自由に使う:アンリ・マティス
3 5/10(金) 新しい表現を探す:パブロ・ピカソ
4 5/17(金) 写実的描写を超えて:キュビスム
5 5/24(金) 現代社会の未来を表す:イタリア未来派
6 5/31(金) 芸術をぶち壊せ:ダダの登場と展開
7 6/14(金) 無意識の世界の探求:シュルレアリスム
8 6/21(金) パリに集った外国人芸術家たち:エコール・ド・パリ
9 6/28(金) 絵画の新しい描き方:ジャクソン・ポロックと抽象表現主義
10 7/12(金) もう一度芸術をぶち壊せ:ラウシェンバーグとジョーンズ
11 7/19(金) 現代の生活を芸術に:アンディ・ウォーホルとポップ・アート
12 7/26(金) 前衛芸術の行方:パブリックアートと社会関与型アート

講師 
第1回・第12回 武蔵野美術大学・東京造形大学講師 松井勝正
第2回~第11回 武蔵野美術大学教授 田中正之
田中先生プロフィール
         東京大学文学部美術史学科、修士課程を経て、
         1990-95年ニューヨーク大学美術史研究所
         国立西洋美術館勤務の後
         武蔵野美術大学教授
         専門は西洋近現代美術史。
         キュレーターとして『ピカソ:子供の世界』展(’00)
         『アメリカン・ヒロイズム』展(’00)
         『マティス』展(’04)『ムンク』展(’07)などを担当。
        論文「マン・レイにおける女性の目の表現と〈不気味なもの〉」など
          
         武蔵野美術大学大学サイトの田中先生のもっと詳しいプロフィールはこちらです。



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