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2025年1月24日金曜日

特別講座 絵画は劇場になった!-絵画と演劇との関係をめぐって(空間編)2

 諸川春樹先生の特別講座、<絵画は劇場になった!-絵画と演劇との関係をめぐって(空間編)>もとても驚く講座でした。本当に楽しく講座を受けました。ありがとうございます。

演劇が盛んになると 小道具や大道具、舞台背景などが本格的に発達していきます。その様子が絵画に現れたり、そのころ絵画で発明された「遠近法」の表現が舞台背景として取り入れられていったりと興味深い絵画や文化事情などのお話に驚かされました。

紹介された中のいくつかの画像を貼りますので 大きくしてご覧ください。

大天使ガブリエルの光輪のヘッドギアと羽根のランドセル‼

デル・コッサ「受胎告知」
1470頃 ドレスデン美術館


ボッティチェリ
神秘の降誕
1501
ロンドン・ナショナルギャラリー


ブルネスレスキの演劇装置「受胎告知」本物の1/25スケール
フィレンツェ 15-16世紀サン・フェリーチェ教会で演じられたものの模型での復元


(先生からご紹介はありませんでしたが、興味深いYouTubeがありましたのでシェアします。)

15世紀にウィトルウィウス(BC1世紀の建築家)の『建築論』が再発見され、そこに記された古代劇場の簡単な記述が「古代の劇場の再現」となっていきます。遠近法も舞台背景に適用可能?と考えられていきます。

ペルッルィ 遠近法の間
1515-17
ローマ ヴィッラ・ファルネジーナ



セバスティアーノ・セルリオ
(建築や遠近法についての著作より)「舞台背景(悲劇)」
1544頃

遠近法の舞台背景が絵画へも適用されていきます。(悲劇の舞台にはオベリスクと円柱があります。)

パリス・ポルドーネ
バテシバの水浴
1549頃
ケルン、ヴァルラフ=リヒャルツ美術館

ティントレット
弟子の洗足
1547
プラド美術館

二コラ・プサン
アシュドドの疫病
1630
ルーブル美術館

このような時代背景があって、宮廷から都市の中の演劇空間へ独立した劇場「テアトロ・オリンピコ」が建てられることになります。

建築家パッラディオ
テアトロ・オリンピコ 1580-83
ヴィンセンツァ

テアトロ・オリンピコの動画を挿入しました。
Empire of the Eye: The Magic of Illusion" released in 2003, presented by da Al Roker, an american productor and actor.

絵画と演劇の関係、いかがでしたでしょうか。

ただいま春の講座を募集中です。

この講座を美術が大好きなお知り合いにご紹介ください。

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2025年1月17日金曜日

特別講座:絵画は劇場になった!-絵画と演劇との関係をめぐって(時間編)1

 諸川春樹先生の特別講座、絵画は劇場になった!-絵画と演劇との関係をめぐって(時間編)が開かれました。

古代の演劇は中世に禁止されたのですが、ロマネスク期に教会の布教活動が活発化し、教会内で「聖史劇」が始まったそうです。そして教会内で演じられていた劇が町の広場で演じられるようになっていきます。

教会内の設備を使って演じられた様子が絵画でわかったり、簡単な特設舞台があったようであったり、絵画と演劇相互の影響が見られたりするそうです。

奥行きの浅い特設舞台が絵に反映されているのではないかと思われるドゥッチョの絵(マエスタの裏側)。

シエナ 荘厳の聖母子 背面
ドゥッチョ
1308
(講座で例として見せていただいたのは「キリストの復活」と「最後の晩餐」

真ん中右の棒を持った人物は舞台監督。

Jean Fouquet - The Martyrdom of St Apollonia - WGA08031
フーケ
聖アポロニア の殉教
エティエンヌ・シュヴァリエの時とう書より
1452頃
Musée Condé, Chantilly


町の広場での演劇。スイス、ルツェルン 

広場に特設舞台がいくつもあり、観客が順番に回って見る形。

ルツェルン受難劇の広場の仮設舞台メモ
レンワード・サイサットの1583年の劇
 

↑立体書き起こし(リンク)

舞台。右側に地獄を表す怪物の大きな口がある。

フランスのヴァランシエンヌに聖史劇の舞台。
(1547)

↑立体書き起こし(リンク)

↓上の舞台と同じ形の建物

祭壇画の裾絵(プレデッラ)の例
ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ
「マギの礼拝」1423 ウフィツィ美術館

メムリンク
キリスト伝
1470
サバウダ美術館、トリノ


トラヤヌス帝記念柱(いろいろな場面が順番に描かれている)、広場での劇(キリストの物語が演じられる舞台を順番に観客が移動して見ていく)、スクロヴェーニ礼拝堂壁画装飾(らせん状に展開されている場面を観者が動きながら見ていく)、異時同図法、など時間の移り変わりを劇や絵画でどう体感させていったかも具体例を見せていただき知ることができました。

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2024年12月1日日曜日

お知らせ 特別講座「絵画は劇場になった!」

 特別講座のお知らせです。モロカワワールドへようこそ!!

「絵画は劇場になった!」-絵画と演劇との関係をめぐって

講師:多摩美術大学名誉教授 諸川春樹

第1回 2025.1.17(金曜日)10:00~11:30

第2回 2025.1.24(金曜日)10:00~11:30

 小田急線 新百合ヶ丘駅北口 すぐそば 新百合21ビルB2 多目的ホール

 受講料:各回1500円(税込み、資料代込み)

※対面講座のみになります。

講座概要

今回の特別講義は絵画と演劇の相互関係を美術作品から読み解く試みである。

●1月17日(金)・第1回(10~15世紀前半)

古代に盛んに行われた演劇はキリスト教支配下に次第に影を潜めてしまった。しかし10世紀に教会が布 教の一環として演劇的な「交唱」を認めてから聖史劇が発展し、演ずる場も教会内部から町の公共広場へ向 と移された。再び人々の生活の一部となった演劇は、異時同図や感情表現など当時の壁画や祭壇画にも 影響を及ぼした。今回はこの時期の演劇と絵画との相互関係について理解することを目標とする。

●1月24日(金)・第2回(15世紀後半~17世紀)

15 世紀初頭に遠近法が発明されると絵画にも観劇しているようなリアルな感覚が求められた。絵画がい わば劇場のようになる。レオナルドの「最後の晩餐」はその典型だといえよう。同じ頃ウィトルウィウスの『建築論』が再発見されると絵画の「劇場化」と相まって、古代劇場の再生の 機運が高まり、ついに16世紀末、古代以来初の本格的な劇場テアトロ・オリンピコが完成する。この流 れから17世紀以降にオペラが誕生することになるのである。

諸川先生プロフィール

1953年東京都生まれ。
1979年東京大学文学部史学科卒業。 
1988年東京大学大学院人文科学研究科西洋美術史専攻博士課程単位取得満期退学。東大文学部文化交流研究施設助手
1989年多摩美術大学美術学部学科講師。 
1992年同助教授。1996年同教授。2023年同名誉教授。
著書に『ART GALLERY テーマで見る世界の名画 9 神話と物語創造の玉手箱』集英社2018年5月。『バロックの魅力』東信堂2007年3月。『彫刻の解剖学』ありな書房2010年10月 他多数。

・事前申込み制です。申込みをせず当日会場に来られても受講できません。
・1回のお申込みで1名(申込み者)の受講となります。
・各回1500円(税込み、資料代込み) 当日受付でお支払いください。
・ 先着順で受付けています。定員(200名)になり次第、締切ります。

・お申込み後、ご都合が悪くなった場合は「申込み・問合せ先」までキャンセルのご連絡をお願い致します。








この講座のWEB申込み、問い合わせ先

♡❤ この講座は11時半に終了します。お友達をお誘いして講座に参加、
終了後に新百合ヶ丘でランチしながら講座の感想など語り合うのはいかがでしょうか?❤♡

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2024年3月22日金曜日

「鏡と歪み」―肖像画に秘められた意味を読み解く

諸川春樹先生による西洋美術史特別講座、「鏡と歪み」―肖像画に秘められた意味を読み解く、が開かれました。

広い会場での特別講座、多くの人に集まっていただき 参加した方々からも 参加してよかった、肖像画を見る目が変わった、歴史を感じた、との声を多くいただきました。

まず、絵画の中で鏡の図像が使われる時に意味するものの説明がありました。
覚えたらよい キーワードは「四枢要徳」「七大罪」


ラファエッロ
三徳擬人像 1511-12
ヴァティカン美術館


パルミジャニーノ 1523-1524年頃
凸面鏡の自画像
ウイーン美術史美術館




鏡の中にどくろが映っている「賢明の鏡」。メメントモリ。
ブルクマイヤー夫妻像が映るはずの凸面鏡にふたつのどくろが映っています。

フルテナーゲル
ブルクマイヤー夫妻像
1529頃

ウイーン美術史美術館

そして、ホルバイン「大使たち」。当時の時代背景、絵画の中に描かれている持ち物とそれが意味するものの説明とともに、歪像で描かれている横向きのどくろをどのように見ていたかを諸川先生の解釈で教えていただきました。

機会があればロンドン・ナショナルギャラリーに凸面鏡を持って出かけたいものです。

ホルバイン
「大使たち」
ロンドン・ナショナルギャラリー
1533

諸川先生 楽しい講座をありがとうございました。

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★現在も募集中
★来期の講座も締め切り過ぎていますが引き続き受付中

2024年1月27日土曜日

お知らせ 諸川先生が読み解く『鏡と歪み』-肖像画に秘められた意味を読み解く

諸川先生が読み解く『鏡と歪み』-肖像画に秘められた意味を読み解く

ハンス・ホルバイン
大使たち
ロンドンナショナルギャラリー


ハンス・ホルバインが描いた肖像画「大使たち」(1533年)の中に挿入された髑髏(どくろ)の歪像(わいぞう)表現は、通常斜め右上から鑑賞することになっているが、凸面鏡を使った鑑賞も可能であることを例証しつつ、美術において鏡の持つさまざまな役割や意味について解説します。

2024年3月22日金曜日10時30分~12時00分
    新百合ケ丘 北口 新百合21ホール
先着順で受付けます。(定員200名)
定員になり次第、締切ります。
申込み締切は2024年3月15日(金)

改札から区役所方面へ
左側階段を降り そのまま まっすぐ
突き当たりのビルに入る。
階段降りきったところにホールがあります。

受講料 1,500円(税込み・資料代込み)。当日受付でお支払いください。

(↑リンク)

多摩美術大学名誉教授 諸川 春樹

諸川先生プロフィール
1953年東京都生まれ。
1979年東京大学文学部史学科卒業。 
1988年東京大学大学院人文科学研究科西洋美術史専攻博士課程単位取得満期退学。
1989年多摩美術大学美術学部学科講師。 
1992年同助教授。1996年同教授。2023年同名誉教授。
著書に『ART GALLERY テーマで見る世界の名画 9 神話と物語創造の玉手箱』集英社2018年5月。『バロックの魅力』東信堂2007年3月。『彫刻の解剖学』ありな書房2010年10月 他多数。

・事前申込み制です。申込みをせず当日会場に来られても受講できません。
・1回のお申込みで1名(申込み者)の受講となります。
・お申込み後、ご都合が悪くなった場合は「申込み・問合せ先」までキャンセルのご連絡をお願い致します。





お友達と誘い合わせて絵の謎解きはいかがでしょうか。
お待ちしています。

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新百合ヶ丘にはランチの場所もたくさんあります。


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2022年1月29日土曜日

特別講座のお知らせ。『ポンペイ』 東京国立博物館の特別展『ポンペイ』に寄せて --見てから聴くか 聴いてから行くか

 

ポンペイ

 東京国立博物館の特別展『ポンペイ』に寄せて

--見てから聴くか 聴いてから行くか--

多摩美術大学 諸川春樹先生

2022年3月18日(金) 10時30分~12時00分(開場10時)

申し込みは先着順 150名 (18歳以上)

新百合21ビル 地下2階  多目的ホール

参加費1500円 当日会場受付で。

これまでの展覧会の集大成ともいうべき「ポンペイ」展が上野の東博で開催されています。過去に現地調査を行った私にとっては懐かしさも感じられます。そこでこの展示をご覧になる皆さんには見所を、またポンペイを訪れようと思っている皆さんには現地を旅している感覚で、当時の生活と芸術を中心にわかりやすくご案内いたします。






定員に達しましたので締切りました。

ありがとうございます

**************<展覧会情報>****************

特別展「ポンペイ」  会場:東京国立博物館 平成館

会期:2022年1/14(金)~4/3(日) 

******************************************



2017年7月28日金曜日

「最後の審判」って何?

「最後の審判」って何?ミケランジェロの壁画を巡って。

諸川春樹先生による特別講座が開かれました。

1.「最後の審判」に類する主題
ラヴェンナ、サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂 6世紀 羊とヤギを分ける

2.中世の「最後の審判」:最終審判者キリストと魂の計量
1130-40 オータン、サン・ラザール大聖堂 

3.ルネサンス期の「最後の審判」
ルカ・シニョレッリ「最後の審判」1499-1502、オルヴィエ-ト大聖堂

4.ミケランジェロの「最後の審判」1536-41

ミケランジェロ 最後の審判 (天使に羽がないです)


多くの映像で解説していただきました。

初めて知ったこと、知っているようで知らなかった、見ているようで見ていなかった多くの事柄がありました。

秋から 諸川春樹先生の「弱点克服!西洋美術の主題物語」(←リンク)が始まります。

海外旅行で色々な美術館や文化遺産を訪れることがございます。
また、東京都美術館、西洋美術館、BUNKAMURA, 森美術館、国立新美術館など よい展覧会が開かれれば見に行ったり、講演会や学芸員さんのギャラリートークに参加したりも致します。

そんな時、西洋美術史の基本知識を持っていたら、もっと面白いです。新百合ヶ丘は新宿から20分。川崎市はじめ横浜市、町田市、相模原市、東京都の方々も多く参加されています。一緒に楽しみましょう。

<「美術Ⅱ新百合ヶ丘」・12回の西洋美術史講座を受講希望の方は、こちら(←リンク)へどうぞ。>

<参加の方へ;また、このブログを見付けてくださった方へ;この講座を美術が大好きなお知り合いの方にどうぞご紹介ください。下の共有ボタンやスマートフォンの共有ボタンが便利です。>