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2026年10月21日水曜日

【1回2000円】巨匠カラヴァッジョを3回連続で濃密に学ぶ!&ラファエッロ 松浦弘明先生の単回受講講座

「美術展に行くのは好きだけど、作品の背景や歴史をもっと深く知りたい」

「大学の講義のような本格的な美術史に触れてみたい」
そんなアートファンの方に、とてもおすすめの耳より情報です!
通常は半年間の連続講座を「1回だけピンポイントで受講できる(単回受講)」という大変お得な制度ができました。
今回は、現在開講中の人気講座「美術Ⅱ(西洋美術史入門 ― 後期ルネサンス絵画の展開)」の中から、美術ファンなら絶対に見逃せない「ラファエッロ」と「カラヴァッジョ」の厳選4回。
特に、2月から3月にかけて巨匠カラヴァッジョを3回連続でじっくり学べるカリキュラムは必見です!
カラヴァッジョ
聖マタイの召命
1599-1600
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会、ローマ



🎨 講座の基本情報
多摩美術大学教授の松浦弘明先生が講師の、本格的な西洋美術史の講座です。
  • 講座名: 美術Ⅱ「西洋美術史入門 ― 後期ルネサンス絵画の展開」
  • (12回シリーズの中の4回が公開です。)
  • 日時: 金曜日 10:30~12:00
  • 会場: 新百合21ビル 多目的ホール(小田急線「新百合ヶ丘駅」徒歩2分)
  • 受講料: 1回につき 2,000円(会場受講のみ)

💡 ここが凄い!今回おすすめする「厳選4回」の見どころ
進行上、席に余裕がある回に限り受講できる「単回受講」。その中でも、ドラマチックな名画の世界に浸れる注目の4回がこちらです。
【11月はラッファエッロ】
 ・① 11月13日(金):ラファエッロによる「ヘリオドロスの間」の装飾(2)
   ヴァチカン宮殿にある、ルネサンスの天才画家ラファエッロの最高傑作の一つに迫り    ます。美と調和の極み、そして計算し尽くされた空間構成をじっくり学べる回です。
      申込締切: 11月6日(金)まで(先着順)
【注目!】2月〜3月は「カラヴァッジョ」を3回連続でディープに学ぶ!
強烈な光と闇のコントラスト(キアロスクーロ)でバロック美術の扉を開いた天才画家、カラヴァッジョ。彼のドラマチックな画業の変遷を、なんと3回にわたって贅沢に追いかけることができます。単発の美術展だけでは味わえない、濃密な3連続カリキュラムです。
  • ② 2月12日(金):カラヴァッジョの初期活動
    怒涛のカラヴァッジョ特集のスタートです!若き天才がローマの美術界に鮮烈なデビューを果たし、頭角を現していく初期の作品群を読み解きます。
    • 申込締切: 2027年2月5日(金)まで(先着順)
  • ③ 2月26日(金):カラヴァッジョの聖堂装飾(1)
    彼の出世作であり、光と影の表現が極まった名作《聖マタイの召命》などが登場する、ファン必見の重要な回です。
    • 申込締切: 2027年2月19日(金)まで(先着順)
  • ④ 3月12日(金):カラヴァッジョの聖堂装飾(2)
    劇的な人間ドラマと徹底した写実主義がさらに加速する、聖堂装飾の完結編。3回続けて受講することで、彼の芸術の真髄が立体的に理解できます。
    • 申込締切: 2027年3月5日(金)まで(先着順)

📝 受講の手順と注意点
かわさき市民アカデミーの単回受講は、「完全事前申込制」となっています。当日ふらりと会場に行っても受講できませんのでご注意ください。
  • 申込方法: かわさき市民アカデミー 公式サイトの単回受講申込ページからインターネットで申し込めます。
  • 一括申込が便利: 専用のフォームから、今回ご紹介した4つの回(または受けたい回)に同時にチェックを入れて、まとめて申し込むことが可能です。
  • 締め切り: 各受講希望日の7日前まで。(先着順)
  •  現在受付中です。
通常はオンライン併用配信も行われている講座ですが、単回受講の場合は「新百合ヶ丘の会場受講のみ」となります。大画面のスクリーンと先生の生解説で聴く美術史は、まるで美術館の特別なツアーに参加しているような贅沢な時間になるはずです。
直近のラファエッロの回(11/13)の締め切りは11月6日(金)となっています。
ぜひ気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか?
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2026年9月25日金曜日

第1回 ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井装飾(1)

 多摩美術大学教授、松浦弘明先生の西洋美術史入門講座、<後期ルネサンス絵画の展開>、今回はミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井装飾(1)でした。

詳しく教えていただく前提として、ラフな西洋美術史復習、そのころ発掘されたローマンコピーのギリシャ彫刻とミケランジェロの生い立ちと彫像たちについて教えていただきました。

そして具体的にシスティーナ礼拝堂天井画ともリンクするところがあると見せていただきました。


ミケランジェロはメディチ家彫刻庭園に出入りして育ちました。

そこにはアポロ像が飾られていました。

初めはその影響を受けています。

べルデヴェーレの<アポロ>
2世紀(BC300頃の彫刻の模刻・1489に発掘)
ヴァティカン美術館
Livioandronico2013, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons


ダヴィデ像
ミケランジェロ
1501-4
アカデミア美術館




ミケランジェロ
預言者ゼカリア
システィーナ礼拝堂天井画より
1508-1509

1506年に発掘されたラオコーン像。
この形をミケランジェロがだんだん消化していき、ミケランジェロの表現の形が変わっていきました。
松浦先生に画像とともに説明していただきました。


ラオコーン像
バチカン美術館,1506頃発掘された
  CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, ウィキメディア・コモンズ経由で


ミケランジェロ
瀕死の奴隷
1513頃
ルーブル美術館


ミケランジェロ
預言者ヨナ
システィーナ礼拝堂天井画より
1511夏-1512.10.31


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2026年9月2日水曜日

お知らせ 2026.後期美術2講座は後期ルネサンス

2026.後期美術2 講座プログラムが発表されました。

オンラインでの申し込みは7月7日からです。


西洋美術史入門 ― 後期ルネサンス絵画の展開 ―

多摩美術大学教授 松浦 弘明

オンライン併用 申し込み、詳細はこちら(リンク)

カラヴァッジョ
聖マタイの召命
1599-1600
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会、ローマ


【時間】 毎回10時30分~12時00分、

   第6回(12/11)および第8回(1/15)は10時00分~11時30分

   第9回(1/29)は9時30分~11時00分(計12回)

【場所】新百合21多目的ホール (新百合ヶ丘駅すぐそば)

1500年前後にレオナルド・ダ・ヴィンチらによって確立された「美の規範」に対して、16世紀の画家たちはどのように対応したのでしょうか。ローマとヴェネツィアにおける動向を追いながら、後期ルネサンスの絵画史を概観します。


 1 9/25(金) ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井装飾(1)

2 10/9(金) ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂天井装飾(2)

3 10/23(金) ラファエッロによる「ヘリオドロスの間」の装飾(1)

4 11/13(金) ラファエッロによる「ヘリオドロスの間」の装飾(2)

5 11/27(金) ティツィアーノの初期活動

6 12/11(金) ティツィアーノの様式変化 

7 12/25(金) ティントレットの初期活動 

8 1/15(金) ティントレットによる聖ロクス信徒会館の装飾(1)

 9 1/29(金) ティントレットによる聖ロクス信徒会館の装飾(2) 

10 2/12(金) カラヴァッジョの初期活動 

11 2/26金) カラヴァッジョの聖堂装飾(1) 

12 3/12(金) カラヴァッジョの聖堂装飾(2)


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2026年3月17日火曜日

第12回 ラファエッロの《アテネの学堂》(2)

 松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回が今期の最後でした。

前回に引き続き、アテネの学堂を見ていきました。右側29人左側29人と合計58人の古代ギリシアの学者たちが小グループにまとまりながら描かれているわけですが その小グループが意味する学問を教えていただきました。

ラファエッロ
アテネの学堂
1510頃
底辺770cm 

自由七学芸 がメインテーマで

三学---文法、論理学、修辞学

四科----算術、音楽、幾何学、天文学

「アテネの学堂」の中でどの部分がどの学問を意味するかを

一般的な研究者の見解や松浦先生のお考えを説明していただきました。

発注者のユリウス2世が何に強い関心を持ち、どんな考えでこの署名の間を作ってもらったのかも教えていただきました。

「アテネの学堂」以前の自由七学芸の画像も見ていきました。

★自由七学芸の写本 真ん中にいるのはソクラテスとプラトン 

自由七科と哲学
ランツベルクのヘラート著
ホルトゥス・デリキアルムの中の一ページ
12世紀

★スペイン人の礼拝堂 の中の 壁画 自由七学芸 大きくするとよくわかります。


聖トマス・アクイナスの礼賛
アンドレア・ディ・ボナウトおよびその工房
14世紀半ば
サンタマリア・ノヴェッラ教会(修道院)
スペイン人の礼拝堂

★文法(上図・右端)は母が子に教えているような画像
部分
文法
Sailko, CC BY 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/3.0>, via Wikimedia Commons


★署名の間 アテネの学堂の天井には「哲学」の女神が。

Vatican City, December 2023 IMG 7092 (54185339124)
アテネの学堂 天井方向
Brian Jeffery Beggerly from S'pore (Singapore), Singapore, CC BY 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.0>, via Wikimedia Commons


★哲学の女神は 二冊の本(モラルと自然)を持っている。

アテネの学堂の上方向の天井
哲学の女神

ユリウス二世は聖書のほかにそれまでの学問も学習しないといけないという考えを持っていたそうです。プラトンの「国家」は彼の愛読書。ユリウス二世には国家元首としての立場もあったそうです。

ユリウス二世
ラファエロ
1511
ナショナルギャラリー、ロンドン


今日のお話をもっと深く知りたい場合は

ラファエロ 河出書房新社

に松浦先生の研究を書かれているそうなので、図書館でお借りになって読んでみてくださいということでした。

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今なら春の講座(池上英洋先生)が間に合います。
また 諸川春樹先生の遠近法講座も募集中です。

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2026年2月27日金曜日

第11回 ラファエッロの《アテネの学堂》(1)

 松浦弘明先生の西洋美術史講座 ラファエッロ<アテネの学堂>その①でした。

いい復習画像を見つけましたので、貼っておきます。

著名の間 リンク

<アテネの学堂>の画像はよく見かけますし、(自分だったら)「知ってる知ってる、これがアリストテレスでこれがプラトン」と言って終わってしまいそうですが、

これは偶像崇拝を長らく禁止していたキリスト教の総本山、ヴァチカンの教皇ユリウス2世の依頼の書斎の間の絵ですよ、キリスト教以前の異教の神々も描かれていますよ、変だと思いませんか?との問いかけに なるほど、そういえばそうだ。。と驚きました。

署名の間の重要な絵は東西に、 <アテネの学堂>は東側に描かれています。

そのことを踏まえて、描かれている背景の建物などと人物グループ、人物、思想、思想の流れなどを説明していただきました。

これらの絵の構成はラファエッロ個人が考えたのではなく、教皇庁にいるたくさんの学者たちに教えられているとのことでした。

人物の群像がどのような順番で描かれているかもわかりました。


ラファエッロ
アテネの学堂
1510頃
底辺770cm 

ピュタゴラス 数学や音楽理論

部分

プラトンとアリストテレス
本を持っています。
部分

プトレマイオスは地図を制作。王冠をかぶっている。『ゲオグラフィア』を著す。 

ユークリッドはコンパス持ってます。 

部分
主要な人物の年代、奥の建物、建物の浮彫、持物 
そして哲学と 深い意味があるのだとわかりました。
次回は最終回です。もっと深くアテネの学堂についてのお話があるそうです。




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2026年2月13日金曜日

第10回 ラファエッロの芸術的基盤

 松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回は若き日のラファエッロ(1500-04 ペルージアで活動していた時代)について教えていただきました。

ラファエッロは1483年ウルビーノで生まれ、1496-1500年頃ペルージアのペルジーノの下で絵を学びます。先生のもとで学ぶ、ということは「先生と同じように描ける」ことを学ぶ、ということなのだそうです。ペルジーノの絵にはラファエッロが描いていた部分があるものもあるのではないかということでした。

特に「マリアの婚約」について比較していきました。

ペルジーノの<マリアの婚約>は ペルージア大聖堂の重要な場所に設置された絵画なのだそうです。

そのころ、ペルージア近くのチッタ・ディ・カステッロという町のサン・フランチェスコ教会のアルヴィッチー二礼拝堂(アルヴィッチー二家のための祭壇)に絵画の注文があり、多分ペルージア大聖堂のペルジーノの絵みたいな、、、などという希望で、ラファエッロが先生の作品を基にがんばって工夫して描いたのではないか、とのお話しでした。ラファエッロ21歳。

建物にははっきりと「ラファエッロ 1504年」と記されており

一点透視図法の構図、空気遠近法、ペルジーノの絵を反転させと人物配置もかなりそっくり。先生の模倣からはじまったのだろうけれどより良いものになっているのがわかります。杖を折っている若者なども見比べてみてください。

Perugino marriage virgin 1504 (22170197579)
マリアの婚約
ペルジーノ
1499-1504頃
カーン美術館
(ペルージア大聖堂には今は複製が設置されている)


Raffaello - Spozalizio - Web Gallery of ArtFXD
マリアの婚約
ラファエッロ
1504
ブレラ美術館


※ペルジーノの絵の部分 反転したもの


ペルジーノ、レオナルドの聖母子像から影響を受けたラファエッロの聖母子像も見せていただきました。

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2026年1月30日金曜日

第9回 ミケランジェロと古代彫刻

 松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回はミケランジェロ。まず、ざっくりと「ミケランジェロまでの彫刻の歴史」を教えていただきました。

ギリシャローマ時代には人の形の彫刻がありましたがキリスト教が国教化されていく中でそのような彫刻はすっかりなくなってしまいました。 その後、教会建築、巡礼、などのキリスト教の歴史の中で建物に彫られた浮彫彫刻が-例えば人像柱頭が-だんだん浮き上がって丸彫り彫刻のようになっていく様子を画像で説明していただきました。

フランス「シャルトルの大聖堂」はステンドグラスで有名ですが、外壁の彫刻は彫刻の歴史として大変重要だそうで、シャルトルの大聖堂に行ったら必ず見てくださいとのことでした。

さて ミケランジェロですが、若いころにメディチの彫刻庭園に出入りし、古代彫刻を見る機会が多かったのだそうです。「アポロ」像もそのころ発掘されたのだそうです。

アポロ像をミケランジェロのダヴィテ像と比較したり、

それまでのダヴィデ像を比較したりダヴィデの物語の中のどの部分を像にしたのか、などをテーマにいろいろお話ししていただきました。

ミケランジェロはアポロ像を絶対見ていましたよね、比べてみましょう。

ヴェルデヴェーレの<アポロ>
2世紀(BC300頃の彫刻の模刻・1489に発掘)
ヴァティカン美術館
Livioandronico2013, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons


ダヴィデ像
作者不詳
1200頃
フィデンツァ大聖堂

ダヴィデ像
ドナテッロ
1409
バルジェロ美術館

ダヴィデ像
ドナテッロ
1440頃
バルジェロ美術館

ダヴィデ像
ヴェロッキオ
1475頃
バルジェロ美術館

ダヴィデ像
ミケランジェロ
1501-4
アカデミア美術館


単回受講を受け付けています。
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2026年1月9日金曜日

第8回 ボッティチェッリの「神話シリーズ」(2)

 松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回も引き続きボッティチェッリの「神話シリーズ」でした。

ボッティチェッリの『春』は当初 ロレンツォ・ディ・ピエルフランチェスコへの「結婚記念画」として、『ミネルヴァとケンタウルス』と対で描かれたもので、絵の縦の高さがほとんど同じということでした。1499年に2枚がフィレンツェ市内のラルガ通りに面したピエルフランチェスコ・デ・メヂィチ家本宅ロレンツォの寝室の隣室に設置されていました。

個人的空間に飾られていた結婚記念画としての2枚の読み解きを教えていただきました。美術書で見ると、「大きさ」がわからないので混乱しやすいとのことでした。

ボッティチェリ
『春』
1482-85頃
ウフィツィ美術館



ボッチチェリ
ミネルヴァとケンタウロス
 1482-85頃
ウフィツィ美術館
     


ところが1550年の時点では、『春』はフィレンツェ郊外カステッロのメディチ家別荘に、『ヴィーナスの誕生』と並べて飾られていたことがわかっています。(この二枚の絵は大きさが異なります。支持体も異なります。『ヴィーナスの誕生』は『春』より後に描かれたことがわかっています。)
個人的空間にあったものがどうして人に見せる公的空間に飾られるようになったのか、二人のヴィーナスが並べられている理由・・・天上的アフロディーテ、世俗的アフロディーテ についてプラトンの『饗宴』を通して説明していただきました。
よく目にする絵ですから、先生のお話を思い出しながら 絵について、イデアについてなど人にも説明できるようになれたらいいなあと思いました。

ボッチチェリ
ヴィーナスの誕生
1485頃
ウフィツィ美術館

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2025年12月26日金曜日

第7回 ボッティチェッリの「神話シリーズ」(1)

 松浦弘明先生の西洋美術史講座 今回はボッティチェッリの「神話シリーズ」(1)でした。

ボッティチェッリの描いた神話画には 《春》 《ミネルヴァとケンタウロス》 《ヴィーナスの誕生》 《ヴィーナスとマルス》などがありますが、今回は《春》について主にお話ししてもらいました。

ボッティチェリ
『春』
1470年代後半または1480年代初頭
ウフィツィ美術館

先生はいつも比較するべき2つの作品を比べたり、その絵はどうして、何のために発注され、描かれたのか、 ということを問題にされます。

今回は まず、レオナルドの《岩窟の聖母》と比べました。
(レオナルドとはともにヴェロッキオ工房で働き、同じ時期に画家組合に登録したのだそうです。)
レオナルド・ダ・ヴィンチ
岩窟の聖母
1483-86
ルーブル美術館



また、同時期にボッティチェッリによって結婚記念画として描かれたレンミ家の壁画も紹介していただきました。ロレンツォ・トルナブオーニと二コロ・フィオレンツィーノへの結婚記念画です。二コロ・フィオレンツィーノの記念メダルの裏には三美神。
結婚に伴う愛を三美神であらわしているのではないか。
ロレンツォに対しては三学四科の自由学芸を描いている。

ボッティチェッリの《春》は多くの研究者が多くの解釈をしていますが、松浦先生は今回これらの絵と比較して 結婚記念画的なお話をしてくださいました。



https://www.wga.hu/art/s/spinello/spinelln/albizzi.jpg
ジョヴァンナ・デリ・アルビッツィ(1468-88)のメダル 表と裏
二コロ・フィオレンツィーノ
1486頃




レンミ家の壁画(下の絵画と対)
三美神
1486頃
ボッティチェッリ
パリ ルーブル美術館


レンミ家の壁画
七人の自由学芸に紹介されている青年
1486頃
ボッティチェッリ
パリ ルーブル美術館


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2025年12月12日金曜日

第6回 レオナルドの《最後の晩餐》(2)

 松浦弘明先生の西洋美術史講座、有名なレオナルドの《最後の晩餐》の2回目でした。もっともっと語りたいことがあるとのことでしたが、まとめてくださいました。

レオナルドも絵を描くにあたって過去のほかの画家たちの最後の晩餐を参考にしていたと思われますが レオナルドの《最後の晩餐》は構図、そのほか画期的に違う部分がたくさんあります。

絶対に参考にしていたと思われるギルランダイオの最後の晩餐を特に取り上げ、

どんな意図で、どこをレオナルドは変更して描いたのか?どんな点でそれが効果的だったのか、ということを 具体的に詳しく見ていきました。

The Last Supper, created in the late 15th century by Leonardo Da Vinci.
レオナルド・ダ・ヴィンチ
最後の晩餐
1494-98
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院 ミラノ



ギルランダイオ
最後の晩餐
1480頃
サン・マルコ修道院の食堂にあった

試行錯誤の様子は 残されたデッサンなどでもよくわかるそうです。

レオナルド
最後の晩餐のための習作
1494年頃
ウインザー 王立図書館

A study for The Last Supper from Leonardo's notebooks shows twelve apostles, nine of which are identified by names written above their heads. Judas sits on the opposite side of the table, as in earlier depictions of the scene.
レオナルドの弟子(?)
《最後の晩餐》のための習作
ヴェネツィア
アカデミア美術館




(

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2025年12月3日水曜日

お知らせ 盛期ルネサンス 公開講座(単回受講)のお知らせ

松浦弘明先生の西洋美術史講座 受けてみたい方に朗報です。

「新百合21ホール・多目的ホール」にて数回受けることができます。

https://kawasaki-c-academy.jp/で是非お申し込みください。

受講できるのは 下記の講座です。

新百合21ホール 10時半~12時まで (開場10時)

 それぞれ受講料2000円(資料付き)

準備のため1週間前までに事務局にお申し込みください。

この行をクリックしていただくと申し込みのリンク先となります。

申込番号790 第5回 11/28(金) レオナルドの《最後の晩餐》(1)

申込番号791 第6回  12/12(金) レオナルドの《最後の晩餐》(2)

申込番号792 第7回  1/9(金) ボッティチェッリの「神話シリーズ」(2)

申込番号793 第9回  1/30(金) ミケランジェロと古代彫刻 

 ↑ 終了

申込番号794 第10回  2/13(金) ラファエッロの芸術的基盤

  ※ 講座番号は リンク先のインターネットでの番号にしています。


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2025年11月28日金曜日

第5回 レオナルドの《最後の晩餐》(1)

 松浦弘明先生の西洋美術史講座 今回は レオナルドの《最後の晩餐》(1)でした。

 レオナルドの最後の晩餐については ヒット映画 ダ・ヴィンチコードではあっと驚く解釈がありました。一つの絵を見ての想像で作る解釈は楽しいですが 美術史的アプローチとしては その時代時代の絵画の役割、意図をきちんと押さえていかなくてはならないそうです。

レオナルドの「最後の晩餐」のお話に入る前に、レオナルドまでの「最後の晩餐」の図像は誰のために、何を意図して描かれ設置されていたのかを考えていきました。

サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂 (ラヴェンナ)は 一般の人が誰でも入っていける聖堂。建物の中で、この図像のある場所は「聖体パン」をいただく聖餐式の場所のすぐ近くにあります。聖体パンをいただきながら見上げると「聖体パンの描かれている最後の晩餐の図」があるというわけです。

その絵の中にはお魚が描かれていますが、「大きなお皿にのったお魚」を食べようとしているのではないのです。

イエスが祝福するとパンが魚(IXΘIΣ)(XPIΣΘOΣ=救世主と意味が似ているのでキリストを意味する)⇒聖体に変化しました。 つまり、机の上にあるのはお魚 ではなく、「聖体」を意味しているのだそうです。


サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂
ラヴェンナ
 《最後の晩餐》 500年頃

マタイ福音書、ヨハネ福音書などの記述も紹介していただき、 一般の人が見ることを想定して描かれている「最後の晩餐」の図像を見せていただきました。

1170頃
ヴェネツィア サン・マルコ聖堂

ジョット
1305年頃
パドヴァ スクロヴェーニ礼拝堂

レオナルドの「最後の晩餐」は修道院の食堂の壁画です。
同じようにフィレンツェにある修道院の食堂に描かれている「最後の晩餐」を見ていきました。
イエスの手は「祝福」のサインをしています。こちらでは信者の方々に「聖餐式」を行ない、祝福を与える立場の修道士たちが毎日の食事の折に目にする壁画です。ですから、「修道士」の立場で描かれているということでした。

タッデオ・ガッティ
最後の晩餐(下の部分)
1330頃
サンタ・クローチェ聖堂 (フィレンツェ)の修道院の食堂


ギルランダイオ
最後の晩餐
1480頃
サン・マルコ修道院の食堂にあった

次回 12月12日は最後の晩餐②です。
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