2018年7月27日金曜日

第12回 シュルレアリスム:エルンスト、ダリそしてマグリット

初めに「シュルレアリスム」についての解説がありました。
いろんな価値観、先入観から解放することによっていろんなものが見えてくる、芸術の白紙還元、ということなのだそうです。
先生に紹介いただいた作品の一部を記しておきます。題名をクリックしてください。リンクで画像が見られます。
シュルレアリスムの作品を楽しみましょう!
 
マックス・エルンスト Max Ernst 
《二人の子供は小夜鳴き鳥に脅かされ》1924 MOMAニューヨーク近代美術館
ドアを開けてみたい感じ、ベルを押してみたい感じがします
森と鳩》1927 テートモダン
 鳩が鳥かごで守られています。

アルベルト・ジャコメッティ Alberto Giacometti
《シュールレアリストのテーブル》1933 ポンピドーセンター

ダリ Salvador Dali
《記憶の固執》1931 MOMA ニューヨーク近代美術館
精神的錯乱を故意に導入しています。
《スペイン》1938  ボイマンス美術館
二つの絵が見えてきます。
スペイン内乱の時代です。
《イメージが消える》1938 Dali Theatre museum
これも二つの絵が見えてきます。
一つはみんなが知っている「あの画家」の「あの絵」です。

マグリット René Magritte
《恋人たち》1928 MOMA ニューヨーク近代美術館
《人間の条件》1933  ワシントン、ナショナルギャラリー
私たちには思い込みがあります。
《赤いモデルⅢ》1937 ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館
靴を履く習慣に潜む野蛮さ

マン・レイ Man Ray
アングルのバイオリン》 1924 ゲティ美術館
「アングルのバイオリン」という言葉がフランス語にあるそうです。
画家のアングルがとてもバイオリンが上手だったことから「本格的な趣味」という意味になったのだそうです。写真からアングルの絵画も思い起こされます。
そのほかのマン・レイの素敵な写真や絵はこちら。
https://www.wikiart.org/en/man-ray

https://www.wikiart.org/ にいろいろ画像があるのを発見しました。英語で名前を入れてみてください。画像は膨大ですが、スタイル別でも見られます。


今回のレジュメですが、作家 作品名の入った新しい原稿を先生にお願いし入手しています。準備しまして、8月3日 ポンペイの講座 で配布の予定です。

中村先生、12回の講座、ありがとうございました。

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2018年7月20日金曜日

第11回 フォーヴィスム:ドラン、ヴラマンク、マティス他

1905年のサロン・ドートンヌ
 4 November 1905

フォービズム(野獣派)という名前は1905年、パリで開催された展覧会サロン・ドートンヌ第7室に展示されていた作品への記事からつけられたそうです。
今回のブログは著作権の問題で講座で紹介あった画像をHPで紹介してもよいのかどうかが分かりません。
ですので、サロン・ドートンヌの記事をアップしておきます。(この写真は講座では紹介ありませんでした。)

フォービズムは
タッチが際立つ「ゴッホタイプ」作品なのか、色を重視の「ゴーガンタイプ」作品なのか、で見ていくと楽しめそうです。

講座で見せていただいた画像のいくつかを「リンク」します。名前・作品名をクリックしてください。新しいウインドウで開きます。

ヴラマンク 《シャトゥーの家並み》 1905-06 シカゴアートインスティテュート
ドラン 《老木》1904-05 ポンピドゥーセンター
ドラン《ブージヴァル》1905 MUMA マルロー美術館
ヴァン・ドンゲン《ソプラノ歌手モジェスコ》1908 MOMAメトロポリタン美術館
マティス《帽子の女》1905 sfMOMAサンフランシスコ近代美術館
マティス 《生きる喜び》1905/06 バーンズ財団
ブラック《エスタック》1906 個人蔵
デュフィ《旗で飾られた通り》1906 ポンピドゥーセンター

リンク先を見つけるのは今回は難航しました。
著作権のかかわる画像を探すのに試してみてわかったことを記しておきます。

先生にいただいた作家、年号のメモを参考にして
ジョルジョ・ブラック 1906 などと入れて googleで「画像」を検索すると 目的の作品ではなくても 
その近辺の作品-フォービズムだったころのブラック-が見つけられます。
自分だけで楽しむのならいいかもしれません。
ほかにもいい方法があるかもしれません。

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2018年7月13日金曜日

第10回 モローと象徴主義の画家たち

中村隆夫先生の主な研究の対象は「象徴主義」と「ピカソ」なのだそうです。
今日はご専門の「象徴主義」を90分に凝縮しお話していただきました。
象徴主義の雰囲気を少しでも味わってほしい、とのことでした。

文学、錬金術、神秘主義、などいろいろからみ、面白い側面が多くあるようです。

「運命の人」famme fatale  から、絵画や文学にサロメやスフィンクスのモチーフが多く登場したそうです。この二つのモチーフについては多く説明していただきました。
モロー「出現」
1876 モロー美術館 
「出現」はフランス語の元題は「L'Apparition 」(意味:幻影などの出現)で、サロメの前にヨハネの首が「幻」として出現したことが描かれているそうです。

モロー 「オイディプスとスフィンクス」
1964 メトロポリタン美術館

クノップフ、「愛撫」
1896 ブリュッセル王立美術館

ヤン・トーロップ 「スフィンクス」
1892-97 Gemeentenmuseum

スフィンクスの謎かけは「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足。これは何か」。
答えは「人間」。(はいはいする赤ちゃん、二足歩行、老年は杖をつく)。

ムンク 「女の三段階」
1894 ベルゲン美術館

ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「海辺の乙女たち」
1879 オルセー美術館
今日紹介していただいた絵には見たことはあるけれど、よく知らなかったものが多くありました。
画家名と題名、年号を記したレジュメがいただけますので、自宅で検索、復習しやすいです。もっと調べたり、見たりしたいなあ、と感じました。

最後に先生の大好きな絵をリンクします。

スチュワート・メリル夫人の肖像 1892 

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