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2018年7月13日金曜日

第10回 モローと象徴主義の画家たち

中村隆夫先生の主な研究の対象は「象徴主義」と「ピカソ」なのだそうです。
今日はご専門の「象徴主義」を90分に凝縮しお話していただきました。
象徴主義の雰囲気を少しでも味わってほしい、とのことでした。

文学、錬金術、神秘主義、などいろいろからみ、面白い側面が多くあるようです。

「運命の人」famme fatale  から、絵画や文学にサロメやスフィンクスのモチーフが多く登場したそうです。この二つのモチーフについては多く説明していただきました。
モロー「出現」
1876 モロー美術館 
「出現」はフランス語の元題は「L'Apparition 」(意味:幻影などの出現)で、サロメの前にヨハネの首が「幻」として出現したことが描かれているそうです。

モロー 「オイディプスとスフィンクス」
1964 メトロポリタン美術館

クノップフ、「愛撫」
1896 ブリュッセル王立美術館

ヤン・トーロップ 「スフィンクス」
1892-97 Gemeentenmuseum

スフィンクスの謎かけは「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足。これは何か」。
答えは「人間」。(はいはいする赤ちゃん、二足歩行、老年は杖をつく)。

ムンク 「女の三段階」
1894 ベルゲン美術館

ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「海辺の乙女たち」
1879 オルセー美術館
今日紹介していただいた絵には見たことはあるけれど、よく知らなかったものが多くありました。
画家名と題名、年号を記したレジュメがいただけますので、自宅で検索、復習しやすいです。もっと調べたり、見たりしたいなあ、と感じました。

最後に先生の大好きな絵をリンクします。

スチュワート・メリル夫人の肖像 1892 

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2018年6月15日金曜日

第7回 ゴーガン②:タヒチの時代を中心に

ゴーガンは絵にいろいろ意味を込めて描いていることがわかりました。

ポール・ゴーガン ≪光輪のある自画像≫
1889 ワシントン、ナショナルギャラリー

≪メイエル・デ・ハーン≫と対になっている絵です。
ゴーガンに光輪があり、蛇とリンゴが描かれています。

ゴーガン ≪愛せよ、されば幸ならん≫
1889、ボストン美術館、菩提樹に彩色
この浮き彫りにもいろいろ意味があり、
右真ん中の女性のポーズは「絶望」を意味し、
下のリンクの「ペルーのミイラ」の形がもとになっているそうです。
リンク⇒《ペルーのミイラ,12-15世紀、パリ、人類学博物館
右上の男性のポーズには性的なイメージがあるそうです。

ボロブドゥール遺跡のレリーフ(部分)
シッタルダ
8c後半~9c初め
(先生に見せていただいたものとは違います。)
By Gunawan Kartapranata [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) 

同じモチーフを違う絵の中で何回も使っています。

ポール・ゴーガン≪異国のエヴァ≫
1890、ポーラ美術館
エヴァがリンゴをもいでいます。ボロブドゥールの≪僧侶たちと会う仏陀≫というレリーフに似ています。(上の写真とは別。ゴーガンは写真所持)

下の絵は耳元にトカゲ、手に花となっています。

ポール・ゴーガン ≪かぐわしき大地≫
1892大原美術館
ポール・ゴーガン ≪ネヴァ・モア≫
1897 ロンドン、コートールドギャラリー


左奥に「鴉」。エドガー・アラン・ポーの「大鴉」という詩が関係しているそうです。
ポール・ゴーガン≪ヴァイマルティ≫
1897、オルセー美術館

鳥の下にトカゲが。。手を大地につけているポーズは何回も描かれているモチーフで
自然と人間の一体感を意味しているそうです。
絵の描き方としては、「右手」が丸太のようになってきています。
後のフォービズムにつながるようです。
≪われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこに行くのか≫
1897

絵は右から左へと読んでいきます。りんごをもいで食べています。
ペルーのミイラの形も見えます。

「月と六ペンス」(モームの小説)の表題の意味も教えていただきました。

今回も充実した時間をありがとうございました。

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2018年6月1日金曜日

第6回 ゴーガン①:初期からポン=タヴァン時代

≪われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか≫
ゴーガンの代表作です。
ポール・ゴーガン≪われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか≫
1897-98 ボストン美術館

この作品の長い題名にゴーガンはどんな気持ちを込めたのか、それを心にとめながらゴーガンのいろいろな作品を見ていきます。

ポン=タヴァンという場所で画家たちが集い、描いた時代。
エミール・べルナールに影響された「クロワゾニスム」という技法、浮世絵の影響。自然と人間との関係。
陶芸もしていたそうです。陶芸作品が時折絵の中に描かれています。

ポール・ゴーガン≪説教の後の幻影(ヤコブと天使の戦い)≫
1888 スコットランド国立美術館
ポール・ゴーガン≪キリスト磔刑図(黄色いキリスト)≫
1889 オルブライト=ノックス美術館

トレマロの磔刑木彫(トレマロ礼拝堂←ポンタヴァンにある)
© Yann Gwilhoù, CC-BY-SA 3.0

ポール・ゴーガン≪メイエル・デ・ハーン≫
1889 MOMA

二冊の本が描かれています。 ミルトンの「失楽園」、カーライルの「衣装哲学」、ゴーガンの絵画にも影響を及ぼしているそうです。
冒頭の絵の題名もここにヒントがあるようです。

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2017年6月23日金曜日

第9回 モローとセザンヌ

象徴主義のモローと現代絵画の父と言われるセザンヌの生涯と作品、その時代の美術の流れを見ながら、この二人が「抽象美術」の先駆であったことを教えていただきました。

この二人のそれぞれどんな点が抽象につながったのか、その影響力、多くの作品の画像を見せていただきながら、説明していただきました。

世界各所にあるよい作品を先生にピックアップしていただき、一度に見られるというのも西洋美術史講座の楽しさです。ありがとうございます。

パリの「モロー美術館」は訪れるとよいお勧め美術館の一つだそうです。

モロー <人類の生>1886 モロー美術館
セザンヌ<柘榴と洋梨のある生姜壺>1892頃フィリップスコレクション



セザンヌ<大水浴図>フィラデルフィア美術館1898-1905 ピカソ アヴィニョンの娘たち 、マチスなどへ影響


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