2018年4月13日金曜日

第2回 ロマン主義:先駆者ジェリコーとドラクロワ

フランスのロマン主義:ジェリコーとドラクロワについてのお話でした。

生涯をたどりながら見ていきます。二人とも初めは「新古典主義」の画家から学んでいました。

ジェリコー《メデュース号の筏》、ドラクロワ《民衆を導く自由の女神》 など、多くの絵を例にとり、「ロマン主義」の絵画の特徴、構図のとりかた、感情表現、筆致、描くまでの習作、政治のこと、交友関係、ドラクロワの北アフリカ旅行など説明いただきました。

ドラクロワが色の三原色、補色を研究していた、との話は驚かされました。
展覧会などで、じっくり見てみたいものです。

そしてロマン主義と 新古典主義の比較でまとめになりました。

中村先生からは「画家の性格、交友関係などの逸話なども皆さんに紹介したい。」とのお言葉をいただいています。楽しみです。

ジェリコー 「メデゥーズ号の筏」
1819 ルーブル美術館
対角線構図 右上に希望、左下に絶望(by世話人)

ドラクロワ「ダンテの小舟」
1822 ルーブル美術館

ドラクロワ 「民衆を導く自由の女神」
1831 ルーブル美術館
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2018年4月6日金曜日

第1回 新古典主義:ダヴィッド、アングル

2018 前期講座が始まりました。
講師は多摩美術大学教授、中村隆夫先生、フランスの新古典主義の時代からシュールレアリスムまでとなります。
中村先生は仏文学にも通じておられます。

美術講座が初めての方、リピーターの方がいらっしゃいます。
それぞれの形で復習したり、新しい発見をしたりできることと思います。一緒に美術を楽しみましょう。

今回は新古典主義;ダヴィッドとアングル。
二人ともフランスで「ローマ賞」を獲得し、イタリアに勉強に行っています。

ダヴィッドは政治と深くかかわっているのですね。
ダヴィッド、アングル、周辺の多くの画像を見せていただきました。

ダヴィッド、「ホラティウス兄弟の誓い」
1784 ルーブル美術館
アングル、「ユピテルとテティス」
1811 グラネ美術館
ナポレオンの肖像画もいくつも紹介されました。ダヴィッド、グロ、アングル。比べてみると面白いです。
アントワーヌ=ジャン・グロの「アルコレ橋のボナパルト」は 5月から始まります「新国立美術館」での企画展
「ルーヴル美術館展  肖像芸術——人は人をどう表現してきたか 」 での目玉として展示されるようです。

ダヴィッド「書斎のナポレオン」
1812
アントワーヌ=ジャン・グロ 「アルコレ橋のボナパルト」
1796     
アングル「第一執政官ナポレオン」
1804
   





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