2016年10月28日金曜日

第5回 15世紀前半の壁画ーマザッチョ

15世紀になってくると、遠近法(線遠近法)がポピュラーになってきます。


「正三位一体」(フィレンツェ 、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会)

15世紀のマザッチョは幾何学をベースにした新しい手法である遠近法を壁画に用いました。釘や糸によって円や楕円を描いた痕跡があります。





Attribution: I, Sailko
ブランカッチ礼拝堂の壁画の解説をしていただきました。

ブランカッチ礼拝堂では

 国際ゴシックの画家マゾリーノ(マザッチョと同郷の14歳年上の人)とマザッチョとが協力した、バランスの良い制作がなされています。

マゾリーノの「原罪」と
マザッチョの「楽園追放」は対照的な作品です。

マザッチョ「貢の銭」では 私たちは視点を左から中央、又左、そして右へと動かすことになります。