2016年12月2日金曜日

第9回 壁画の旅-実践編

壁画は14世紀から16世紀に隆盛になりました。 


大聖堂、市庁舎、パラッツォ(富裕な個人の邸館)の建設ラッシュにつき、モザイク装飾の代用として、安価で早くできるフレスコ画がたくさん描かれたのです。 教育目的の壁画→装飾としての壁画としても。

フィレンツェ、プラート、パドヴァ、マントヴァ、トレント、カスティリオーネ・オローナ、フェラーラ、そして、ローマのマゾリーノ作品など、今回はイタリア各地の15世紀後半までの壁画を駆け足でめぐりました。

子弟関係、交友関係、共同作業、住んでいた場所、行った場所、影響された作品などで、描き方が進化していったことがわかりました。

見せていただいた壁画の数々の一部です。



 フィレンツェ、パラッツオ・メディチ・リッカルディ
  

ヴェノッツオ・ゴッツォリ 東方三博士の旅
     

画家の自画像とサインを入れた最初の例。
     
メディチ家の人々の肖像も入っている








マントヴァ

マンテーニャの「カーメラ・デリ・スポージ」の天井。
  
 私たちは井戸の底。






フェラーラ パラッツォ・スキファノイア
   デル・コッサ 「月歴画」4月

真ん中にビーナス、右に三美神

ボッティチェッリ より 前の時代になります。





新しい用語、「ストラッポ」
フレスコ画を剥がして保存する技術です。