赤(ロッソ)毛のフィレンツェ人というあだ名の人です。
初めはローマに居住し、パルミジャニーノやラファエッロ工房の画家と交流。ローマ劫略後は中部イタリアを彷徨、ベネツィアへ。ヴェネツィアのアレティーノの推薦で1530頃フランス王フランソワ1世の宮廷画家となり、フランスフォンテヌブロー宮で仕事をします。
フランス「フォンテーヌブロー派」はロッソ・フィオレンティーノなどフランス•フォンテーヌブローへ流出したイタリア人画家の影響でできた画家グループだそうです。
ロッソの作風。目のあたりは独特で子供はかわいい。
 |
ロッソ・フィオレンツィーノ
玉座の聖母と四聖人
1518 ウフィツィ美術館 |
十字架降下。ポントルモと同時代です。二人ともミケランジェロの素描を見ており、
影響を受けています。
ミケランジェロの真似ではありますが、それぞれ独自のものになっています。。
 |
ロッソ・フィオレンツィーノ
1521 十字架降下 ヴォルテッラ美術館 |
 |
ミケランジェロ 十字架降下素描
1511頃
タイラース美術館 オランダ |
システィーナ礼拝堂のボッチチェリのモーセ伝や筋肉美のミケランジェロの素描画「カッシナの戦い」に影響を受けたと思われる「エテロの娘たちを救うモーセ」。
 |
ロッソ・フィオレンティーノ
エテロの娘たちを救うモーセ
1523頃 ウフィツィ美術館 |
 |
ミケランジェロ素描をもとにしたサンガッロの模写
カッシナの戦い
ホウカムホール |
ロッソはフォンテーヌブロー宮で働きます。
その後のフランスのフォンテーヌブロー派にはこのような絵があります。
 |
狩りをするディアナ 作者不明
フォンテーヌブロー派
1550年代
ルーブル美術館 |
<美術Ⅱ新百合ヶ丘・12回の西洋美術史講座を受講希望の方は、こちら(←リンク)>
<この講座を美術が大好きなお知り合いの方にどうぞご紹介ください。>
下の共有ボタンが便利です。