2019年11月22日金曜日

第8回 ヴァザーリ:宮廷芸術家の戦略

今回はルネサンス期美術の話で何度も耳にする「美術家列伝」を刊行したヴァザーリでした。
1554年からはコジモ大公のために働きます。ウフィツィ宮の造営も。

大変知的な存在の人で、「絵は読むもの」と考えていたそうです。

彼の絵画は「知的な人はここまで知っているぞ」という感じで ちょっと描き込みすぎ、と諸川先生がおっしゃっていました。

ミケランジェロやポントルモ、ロッソ・フィオレンティーノなどの「十字架降下」と比べてみてください。

ヴァザーリ キリストの十字架降下
1540頃 
カマルドり、サン・ドナート・エ・イラリアーノ聖堂

無原罪の御宿り
ルシファー、蛇、アダムとイヴなどいろいろ描かれています。これと
ムリョーリョの「無原罪の御宿り」と比較してみます。

ヴァザーリ 無原罪の御宿り
1541 ウフィツィ美術館

メディチ家を礼賛する天井画。コジモ1世が真ん中。

ヴァザーリ コジモ1世礼賛
1563-65 パラッツォ・ヴェッキオ
五百人大広間天井画


1563年に「アカデミア・デル・ディゼーニョ」という美術アカデミーを創立します。
モデルを使って描いてるのがわかります。ディゼーニョ という言葉は「素描」。素描を重視しました。
ヴァザーリ 聖母マリアを描く聖ルカ
1565 フィレンツェ ヴァザーリ美術館



ミケランジェロの墓。
 真ん中の像はミケランジェロで(素描)を意味しています。
下の3つの像は絵画、彫刻、建築の三姉妹を意味しています。

ヴァザーリ ミケランジェロの墓
画像はGiovanni DallOrto [Attribution]による
1570 フィレンツェ サンタ・クローチェ聖堂

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