2025年1月10日金曜日

第9回 初期ルネサンス美術の展開 1430年代の動向

 松浦弘明先生の西洋美術史講座、第9回、1430年代の初期ルネサンスについてお話ししていただきました。

前回お話があった革新的な「マザッチョ」ですが すぐに受け入れられたわけではなく、「レオナルド」の時代になるまでには ある部分は受け入れられ、受け入れられない部分もあった とのことでした。

「フラ・アンジェリコ」「フィリッポ・リッピ」「ウッチェロ」についてマザッチョが受け入れられ 融合していった部分などを見ていきました。

時代の変化を見るときは「同じテーマ」を扱ったほかの作品を仔細に見て違いを調べるとよいそうです。「受胎告知」や「聖母子像」など比較しつつ見ていきました。

「受胎告知」についてはルカ伝1章26-28に詳しく記されていて、マリアの心情変化が3段階で語られているそうなのです。そのどの段階を描いているかでマリアの雰囲気(戸惑っている、受け入れている)が違うのだそうです。

細かい部分についてのお話しもありましたので、画像を大きくして復習してください。

フラ・アンジェリコ
コルトーナ祭壇画
1432頃
 CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

Lorenzo monaco, trittico dell'annunciazione (cropped2)
ロレンツォ・モナコ
1418頃
アカデミア美術館、フィレンツェ (イタリア)


ロレンツォ・モナコ
1423頃
バルトリーニ・サリンベーニ礼拝堂
Miguel Hermoso Cuesta, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

マザッチョ
1426
ロンドンナショナルギャラリー


フラ・アンジェリコ(絵画)とギベルティ
リナイオーリの壁祭壇
1433
サン・マルコ美術館、フィレンツェ
Lorenzo Ghiberti, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons

フィリッポ・リッピ
1437
タルキニアの聖母
国立アンティカ美術館、ローマ

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