2022年12月2日金曜日

第8回 フランスにおける伝統と革新

 諸川春樹先生の西洋美術史講座、麗しの中世ゴシック絵画、今回は『フランスにおける伝統と革新』でした。

15世紀フランスの絵画の状況についての説明がありました。教皇庁や宮廷のことは復習がいりそうです。また、聖人や聖母マリア図像のパターンなど説明いただきました。

今回も見せていただいた画像のいくつかを貼っておきますので、大きくしてゆっくりとご鑑賞ください。


☆二コラ・フロマン 燃える柴三連祭壇画

燃えている柴はバラの柴。中央額縁部分右上に描かれている一角獣も処女性を表す。

二コラ・フロマン 
燃える柴三連祭壇画
1461
エクサン・プロヴァンス大聖堂



参考  フース ポルティナーリ祭壇画

ポルティナーリ祭壇画 拡大




メムリンク 聖女カタリナの神秘の婚礼祭壇画

 聖女カタリナの説明もありました。

メムリンク 
聖女カタリナの神秘の婚礼祭壇画
(聖ヨハネ祭壇画)
1479
ブリュージュ 聖ヨハネ病院(メムリンク美術館)

☆アンゲラン・カルトン

ほかの聖母戴冠の図像もいくつか紹介してくださいました。下の方、の小さい人々の図が面白い。


聖母戴冠
アンゲラン・カルトン
1453-54
ヴィルヌーブ=レザヴィ二ヨン
ピエール・ド・リュクサンブール美術館


イエスの冠から茨を取り外している。
アヴィニヨンのピエタ
アンゲラン・カルトン
1455-56頃
Enguerrand Quarton, CC BY-SA 4.0  via Wikimedia Commons
ルーブル美術館


☆ジャン・フーケ

球体、円錐などの形を使っている。

ムランの二連祭壇画
右翼・聖母子と天使たち
ジャン・フーケ
1450頃
アントワープ王立美術館


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2022年11月25日金曜日

第7回 偉大なる後継者たち2:ファン・デル・フースとメムリンク

 諸川春樹先生の西洋美術史講座、麗しの中世ゴシック絵画、今回は『偉大なる後継者たち2:ファン・デル・フースとメムリンク』でした。


麗しく美しい、読み解きも楽しいフランドル絵画、祭壇画ですが、

「誰が注文して、どこの都市に飾られていたのか。当時どんな人々、画家がその祭壇画を見ていたのか。」と考えることに気づきました。

いつものように多くの画像を見せていただき、細部の説明や図像、聖人の表現など教えていただきました。


☆ファン・デル・フースは ファン・エイク兄弟の「ゲントの祭壇画」を模範とし、挑戦し、超えようとしていたのだそうです。。この画家の人生も興味あるものでした。

ポルティナーリ祭壇画は今はフィレンツェ、ウフィツィ美術館にあります。

トンマーゾ・ポルティナーリ(ブリュージュのメディチ家代理人)によって注文され、帰国後の私的礼拝堂(フィレンツェ)に設置(1483)されたため、15世紀後半のフィレンツェ画家に強い影響を与えたのだそうです。


ファン・デル・フース
ポルティナーリ祭壇画
1475-76
ウフィツィ美術館



拡大




  右の三人に注目。ギルランダイオは実際に絵を見て参考にしていると思われる。


ドメニコ・ギルランダイオ
牧者の礼拝
1483-85
サント・トリニタ教会
フィレンツェ

☆ メムリンク

フランドル絵画で一番の中心人物は「ロヒール・ファン・デル・ウェイデン」。

彼を師としたメムリンクは成功し、ブリュ―ジュで代表作家となります。お金持ちになったそうです。

この祭壇画はメディチ銀行代理人、ヤーコポ・グ―二(ポルティナーリの前任者)が注文し、もともとはフィレンツェに運ばれるはずが輸送中に奪われたのだそうです。

今はポーランドにあります。

最後の審判祭壇画
メムリンク
1473以降
グダニスク(ポーランド)ポモルスキ美術館


参考 第5回で見せていただいたボーヌの祭壇画

ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
最後の審判
1442-51
ボーヌ施療院

地獄に行く人々、怪物、天国へ行く人々、はボッスにもつながっていくそうです。細かいところを見ると面白いです。これからの講座が楽しみです。

※ 計量の天秤(良い人が重いか軽いか)については当時、解釈が二つあったそうです。



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2022年11月18日金曜日

第6回 偉大なる後継者たち1:クリストゥスとバウツ

 諸川春樹先生の西洋美術史講座、麗しの中世ゴシック絵画、今回は『偉大なる後継者たち1:クリストゥスとバウツ』でした。

絵画において、世俗的な面白いところが見えてきて、絵が我々に近い存在になってきます。

(肖像画の背景が真っ黒ではなく室内が描かれるようになった)。

いろんな絵を紹介してくださいます。絵を自分の目で覚えておくと、「あれ、どこかでみたことがある?」と気が付き、それを調べたりすると新しい知識につながっていくそうです。

・ペトルス・クリストゥス

仕事場の聖エリギウス:細部、当時の仕事場がわかる。フランドル絵画は光輪を描かない。

仕事場の聖エリギウス
ペトルス・クリストゥス
1449頃
メトロポリタン美術館

若い女性の肖像
ペトルス・クリストゥス
1470頃
ベルリン美術館

・ディーリク・バウツ (ブーツ、ボウツの表記あり)

最後の晩餐祭壇画
1464-67頃
ディーリク・バウツ
ルーヴァン、シント・ペーテル聖堂

↑ まわりのパネルの4枚の絵も聖餐に関連している。
最後の晩餐
中央のパネル

 ユダはどこにいるでしょう?



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