松浦弘明先生の西洋美術史講座、第4回、今回はレオナルドの「岩窟の聖母」についての詳しいお話がありました。
13世紀から「聖母マリアの絶対的純潔」が教義として肯定されて広まり、15世紀半ばには正式に承認されます。
そしてレオナルドの《岩窟の聖母》の絵はもともとはミラノのサン・フランチェスコ・グランデ教会内の「無原罪のお宿り」礼拝堂に「12月8日」(無原罪の御宿り」の祝日に設置するために1483年の春にレオナルド・ダ・ヴィンチとデ・プレーディス兄弟に発注されたものなのだそうです。
無原罪のお宿りとは何か、そのころのマリア、アンナの描かれ方なども説明していただきました。
⇓ 無原罪のお宿り、マリアの母のアンナも描かれている絵
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| フィリッポ・リッピ 無原罪のお宿り 1460頃 パラティーナ美術館、フィレンツェ |
岩窟の聖母について詳しい説明がありました。
レオナルドは人間と自然の相関関係(肉体は大地、血液は大洋などとする) を考えていて、
内臓は洞窟に対応するのだそうです。
つまり、描かれている岩窟はアンナの子宮を意味するということ。
「岩窟の聖母」という題で知られていますが、その時代の歴史事情、絵を完成させるためのやり取り、いきさつを考えると「無原罪のお宿り」をテーマとしたものではないかのことでした。
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| レオナルド・ダ・ヴィンチ 岩窟の聖母 1483-86 ルーブル美術館 |
その時代のレオナルド・ダ・ヴィンチの評価のされ方のお話などもありました。
ロンドンバージョン
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| ロンドン・ナショナルギャラリー |

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