2025年10月31日金曜日

第3回 若きレオナルド・ダ・ヴィンチの仕事

 松浦弘明先生の西洋美術史講座 ヴェロッキオの工房にいた若きレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452- 1519年)の仕事として、レオナルドが工房にいた同時期に描かれた「トビアスと天使」「キリストの洗礼」二つの絵を細かく見て比べていきました。

★絵の大きさの違い

★トビアスと天使はテンペラ、キリストの洗礼は油絵が使われている

★ヴェロッキオ先生の手によるところ弟子の描いたところ

★若きレオナルドが仕事をした部分 

などのお話を伺いました。先生のお話がなければ気が付かないところばかりです。

ヴェロッキオ工房
トビアスと天使
1475年頃
ロンドン ナショナルギャラリー
84×66cm
ヴェロッキオ工房
キリストの洗礼
177×151cm
1472-76頃
フィレンツェ ウフィツィ美術館

それぞれの顔が似通っています。 キリストは先生が下絵、弟子が色付けをしたのでは?レオナルドが彩色したかも。

テンペラ画は絵具の溶き方(準備)の都合で例えば肌の色は3種類ぐらいの色目。油絵の場合は色は自由に作れる。





風景は↑上はテンペラ のっぺりとしている
↓下の風景部分は油絵、スフマート技法。左の天使とともにレオナルドが描いた部分と考えられています。ヤシの木はまた別の弟子。


何人もの弟子の手によると伺ってもう一度ゆっくりと見てみたくなりました。

ヴェロッキオ工房にはサンドロ・ボッチチェッリも同じ時期に出入りしていたそうです。

2人とも1472年にフィレンツェのサン・ルカ組合(画家組合)に登録しているとのこと。

ブノアの聖母についても説明していただきました。これはとても小さい絵で家庭用作品なのだそうです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ
聖母子(ブノアの聖母)
1478-80年頃
50×32cm
サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館
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