2020年11月13日金曜日

バロック時代の美術:第5回:ルーベンス「マリー・ド・メディシス連作」

 ルーベンスは5つの建築装飾に携わったそうです。その中のひとつ、「マリー・ド・メディシス連作」すべてについてのお話をしていただきました。

今はルーブル美術館で展示されていますが、もともとは「リュクサンブール宮殿」の装飾の絵画です。絵と絵の間には窓もあります。

当時の「現代史」について古代神話の神々や擬人像を登場させて政治的批判を避け、面白みのない主題を華麗に劇的に盛り上げ描かれていて、リューベンスは本当に気配りしていたのだなあ、と感じました。

絵画を読み込むとほんとうにいろいろな象徴や下敷きになっている絵があることに驚かされます。

ルーブル美術館では、ゆっくり見る時間もとりにくいようですので、あらかじめ訪れる前に絵を読んでおくのもいいですね。


ルーベンス「マリーの戴冠」


ルーベンス「アンリ4世のアポテオーズと摂政統治の宣言」


ルーベンス「神々の会議」


ヴェルヴェデーレのアポロ
2世紀頃(ローマ時代の模刻)ローマ ヴァティカン美術館
Livioandronico2013, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

(諸川先生が数年前、ルーベンス展を神像など探してゆっくり楽しんだ、とおっしゃっていた理由がよくわかりました。ヴェルヴェデーレのアポロはその頃発掘され有名な彫刻でした。この姿は絵の真ん中で発見できます。)

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