バロック時代の宮廷画家のお話でした。
肖像画には「形」があるそうです。
貴族の肖像や騎馬像では 偉大に見えるポーズ、背景のスタイルがある。
ヴァンダイクはルーベンス工房でも働いていました。ジェノバで肖像画を描く仕事もしていました。
その後イギリスでチャールズ1世に仕えます。
ジェノバの貴婦人を描いた ルーベンス<侯爵夫人ブリジダ・スピノラ・ドーリア>は19世紀に絵を切り詰められました。絵の下絵が残っていてもとの絵の様子(ヴァンダイクが見たと思われる絵)がわかります。
ルーベンス<侯爵夫人ブリジダ・スピノラ・ドーリア> 1606 ワシントンナショナルギャラリー |
ルーベンス、<ブリジダ スピノラ ドーリアの肖像のためのstudy> 1606年、ニューヨーク、モーガン図書館&博物館 |
ヴァン・ダイク<侯爵夫人エレーナ・グリマルディ・カッタネオ> 1623頃 ワシントンナショナルギャラリー |
ヴァン・ダイク<狩場のチャールズ1世> 1635頃 ルーブル美術館 |
騎馬像。
ヴァン・ダイク<チャールズ1世騎馬像> 1636 バッキンガム宮殿 |
ベラスケスは軽妙な筆さばき。
ベラスケス<王子バルタザール・カルロス騎馬像> 1635-36 プラド美術館 |
謎の多い ラスメニーナス。
ヤン・ファン・アイクの「アルノルフィーニ夫妻像」は当時マドリード王宮にあり、ベラスケスは絵画を管理する立場にあったのでその絵を見ていて、ラスメニーナスの絵にも影響があったのではないか、ということです。
ベラスケス<ラス・メニーナス> 1656-57 プラド美術館 |
収集品のカタログ的な絵を描く宮廷画家もいたそうです。
画中画は現在存在を確かめられたりもするそうです。カーテンがかかっていたりもします。
テニールス<レオポルド・ヴィルヘルム大公の絵画蒐集室 1651 ウイーン 美術史美術館 |
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