2026年7月24日金曜日

第12回 世紀末直前の美術動向

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回が最終回でした。世紀末直前の美術動向 として、「ロートレックの生涯」「モデルから画家になったヴァラドン」「19世紀の異彩の画家たち」を主に教えていただきました。

19世紀末のモンマルトルは丘の上のサクレクール寺院が普仏戦争後の国民の癒しの場として建設されはじめ、丘の麓では「ムーラン・ルージュ」「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」などのキャバレーやダンスホールができ、夜の賑わいができました。安い家賃を求めて多くの芸術家が移住した一方、貴族出身のロートレックもこの街に魅了されました。

ロートレックやルノワールは絵やポスターを残しています。ロートレックのポスターは評判でした。

アンリ・トゥールーズ・ロートレック
ムーラン・ルージュ ポスター
1891
個人蔵

アンリ・トゥールーズ・ロートレック
ラ・ダンス・オ・ムーラン・ルージュ
1890 カンバスに油彩
フィラデルフィア美術館


上の絵を制作中のロートレック
写真Maurice Guibert (?)

モンマルトルにいたヴァラドンはルノワール、ロートレックなど画家の人気モデルになりました。やがて彼女自身も絵を描くようになります。

シャバンヌ
聖なる森(シャバンヌによる別ヴァージョン)
シカゴ美術館
1884-89
幅2.3m
女性のモデルはすべてヴァラドン

ロートレックによるパロディ
1884
幅3.8m
プリンストン大学美術館

そしてヴァラドンはモーリス・ユトリロの母でもあります。

ヴァラドン
モーリス・ユトリロの肖像画
1921
モンマルトル美術館
ほかに 忘れてはならない画家も紹介していただきました。
★カスパール・ダーヴィット・フリードリッヒ ★ウィリアム・ブレイク★オノレ=ヴィクトラン・ドーミエ どの作品も独特の表現で、とても印象的でした。
カスパール・ダーヴィット・フリードリッヒ
カスパール・フリードリッヒ
オーク林の中の寺院
1809-10
ベルリン島美術館

ウィリアム・ブレイク
ウイリアム・ブレイク
<古代の時代>あるいは<日の老いたるもの>
『ダニエル書』のため
1794
エッチングと水彩
大英博物館

オノレ=ヴィクトラン・ドーミエ
ドーミエのカリカチュアのテラコッタ
オルセー美術館
1832頃
Homonihilis, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, ウィキメディア・コモンズ経由で


池上英洋先生、12回のじっくり学ぶ西洋美術史の講座、ありがとうございました。


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