池上英洋先生の西洋美術史講座、他地域のバロックとハイ・バロックと題した回でした。あっと騙されるような絵や空間には驚かされました。
モザイク、フレスコ、テンペラ、油彩技法、板やカンヴァスなど支持体などの素材と技法の話についてのお話もありました。
絵画はオランダでは居宅の室内装飾用につかわれるようになり、それに伴い主題やサイズ、などなど それまでの絵画とは異なるものが生まれてきました。風景画や静物画をいろいろ紹介していただきました。
トロンプ・ルイユ 騙される絵は面白かったです。
平たい土地のオランダ
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マインデルト・ホッベマ ミデルハルニスの並木道 1689 ロンドンナショナルギャラリー |
食器に映りこんだ窓などにも注目。
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ピーテル・クラース 七面鳥のパイのある静物 1627 アムステルダム国立美術館 |
額縁も絵
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フランス・クイック・ファン・マイロップ 1670年代 ブルッヘ・フローニンゲン美術館 |
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グレスリー ガブリエル=ガスパール (1712-1756) 個人蔵 |
ハイ・バロック時代の流行、イルージョニズムの建築物にはビックリでした。
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ピエトロ・コルトーナ <バルベリーニ家の栄光> バルベリーニ宮殿、ローマ 天井 Pietro da Cortona, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons |
イエスズ会のイグナチウス・デ・ロヨラゆかりのサンティニャーツィオ聖堂のイルージョニズム天井画。
四大陸が描かれています。「アジア」の部分にはザビエル、仏陀、孔子がいます。
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アンドレア・ポッツォ イエスズ会の伝道の栄光 サンティニャーツィオ聖堂 Andrea Pozzo, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons |
アナモルフォーシスというすごく歪んだ(見るべき場所を選ぶと実は歪んでいない)絵やアダムズの部屋なども面白かったです。
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