2023年1月13日金曜日

第10回 「世紀末」の画家たち:シント・ヤンス、ダフィット、マセイス

 諸川春樹先生の西洋美術史講座、麗しの中世ゴシック絵画、≪「世紀末」の画家たち≫シント・ヤンス、ダフィット、マセイスについて多くの画像を見せていただきました。


★へ―ルトン・トット・シント・ヤンスののびやかで穏やかな素朴な宗教心。

音楽に囲まれているような絵画も。

へ―ルトン・トット・シント・ヤンス
聖母子
1480年代
ロッテルダム、ボイマンス・ファン・ブニンヘン美術館

左上には羊飼いのお告げの図。

へ―ルトン・トット・シント・ヤンス
聖夜
1480-85頃
ロンドン・ナショナルギャラリー


★ヘラルト・ダフィット

 イタリアルネサンスの影響も感じられます。

ほかの画家のカナの婚礼の比較も興味深かったです。

ヘラルト・ダフィット
カナの婚礼
1503頃 ルーヴル美術館


赤ちゃんにミルクスープを食べさせている優しいお母さんに見えます。


ヘラルト・ダフィット
ミルク・スープ(粥)のある聖母子
1515
ブリュッセル王立美術館

当時人気のテーマのため、本人によるレプリカがいくつかあります。

★クエンティン・マセイス(マッサイス)

レオナルド・ダ・ヴィンチなどイタリア絵画の影響によるマニエリスムの代表画家。

クエンティン・マセイス
両替商とその妻
1514
ルーブル美術館

※ 参考 第6回ペトルス・クリストゥス


マセイスの絵の中の登場人物には レオナルド・ダ・ヴィンチの「グロテスクな頭部」の素描の影響をうけたものがあります。そしてこの絵は不思議の国のアリスの挿絵へも影響が。。

クエンティン・マセイス
醜い伯爵夫人
1513
ロンドンナショナルギャラリー


Illustration by John Tenniel,
published in 1865
in Alice's Adventures in Wonderland.
公爵夫人
             


<この講座を美術が大好きなお知り合いの方にどうぞご紹介ください。>

スマートフォンなどの 共有機能で
このページをお知り合いと共有していただくと講座の紹介が簡単です。
下の共有ボタン使ってもシェアできます。


Twitterもやっています。美術2新百合ヶ丘(@art2shinyuri)


次回は現代美術12回です。ぜひお申し込みください。

ほかにもいろいろ講座があります。チェックしてみてください。