西岡文彦先生の西洋美術史講座、モネ『印象 日の出』『睡蓮』についてでしたが、画家として描く人でもある西岡先生ならではの説明が印象に残りました。
風景画家ブーダンがモネに屋外制作を勧めました。モネの最初の風景画。『ルエルの眺め』モネ17歳。
この絵から始まってモネは何を選択し、どう成熟していったのか。
モネ ルエルの眺め、ルアーブル 1858 埼玉県立美術館(丸沼芸術の森より委託) |
屋外制作の様子
ジョン・シンガー・サージェント 木の下に腰掛けて描くモネ 1885 テート・ギャラリー ロンドン |
ルノワール アルジャントゥイユの自宅の庭で描くモネ 1873年 ワズワース・アテネリウム美術館 |
↑モネの足元にあるのは日傘。画家はこんな風↓に使っています。
カミーユ コロー 1871の写真 |
『ラ・グルヌイエール 』
モネとルノワールは並んで絵を描いています。
風景に興味のあるモネ。人間に興味のあるルノワール。
2人で描いたこれらの作品については「発表はまだ早いよ」、という手紙を交換して、その年に公開されたのではないそうです。
クロード・モネ ラ・グルヌイエール 1869 メトロポリタン美術館 |
ルノワール ラ・グルヌイエール 1869 スウェーデン国立美術館 |
モネは色を「カンバスの上」で油絵の具を混ぜて作っていたりもするのだそうです。
また、黒を表現するのに「黒」の絵の具は使わなくなっていったそうです。美術館で見る機会があったら確かめてみたいと思います。
第一回印象派展で発表された『印象 日の出』。
モネ 印象 日の出 1872 マルモッタンモネ美術館 |
光が美しい『庭の食事』
モネ 庭の食事 1886 オルセー美術館 |
ほかの作品のお話もたくさんしていただきました。
時間によって移り替わっていくモネの連作のお話には感じ入りました。
次期 秋の講座が発表されています。
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