西岡文彦先生の西洋美術史講座、今回は『草上の昼食』『オランピア』を中心に丁寧に説明していただきました。
マネは『美術館に入ることを最終目的として絵を描いた最初の画家』なのだそうです。
マネは自分の作品が「サロン」で選ばれることを願っていました。批評家の意見も気にしていました。
マネ スペインの歌手 1860 (サロン初入選) メトロポリタン美術館 |
美術も時代によって変わるべきだ、同時代を描くべき(モデルニテ)だ、と、新しい主題の作品を発表します。主題における革命ともいえることでした。
古典絵画にのっとりながら当時流行の風俗で描いた『草上の昼食』はサロンに落選します。
パリの近代化、印象派の人たちとマネとの交流、スペインに行ったマネ、など人生を通してのマネの作品も見せていただき、(だんだん進化していくなあ)、と感じました。
(交流の深かった印象派の人々が開催した『印象派展』にマネは出品しなかったということです。)
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サロンに落選した『草上の昼食』。
マネ 草上の昼食 1863 オルセー美術館 |
町を行き交う男たちは黒い服。近代化されたきれいなパリ。男性の服飾の歴史についても触れられました。
マルシャル・カイユボット パリの通り・雨 1877 シカゴ美術館 |
マネ 鉄道 1873 ワシントン国立美術館 |
鉄道 細部 |
講座の中で映画『夏時間の庭』 ゾラ『居酒屋』の話も出ました。美術館について考えさせられるそうです。チェックしてみたいと思います。
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