西岡文彦先生の西洋美術史講座、今回のテーマはドラクロワ『民衆を導く自由の女神』でした。
ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』 1830 ルーブル美術館 |
ロマン主義、新古典主義、ナポレオンの整備したルーブル美術館、写真と美術などいろいろなお話がありました。
最も印象に残ったことはドラクロワの「色」。色の三原色、補色の話がありました。
ドラクロワの絵から色の使い方をゴッホなども研究していたとのこと。印象派のルーツにもなります。具体的に見せていただきました。
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ロマン主義のドラクロワが「筆」、新古典主義のアングルが「ペン」を持って戦っています。
ベルタル アングルとドラクロワの決闘 戯画 Le Petit journal pour rire, 1849. |
「筆」で描いた色。
ドラクロワ ダンテの小舟 1822 ルーブル美術館 |
水滴の色に注目。『ダンテの小舟』の細部。
その細部。 水滴。 色が見える。 |
ドラクロワはルーベンスの『マリー・ド・メディシスのマルセイユ上陸』を模写しています。
ルーベンス 『マリー・ド・メディシスのマルセイユ上陸』 1622-1625年頃 ルーブル美術館 |
ルーベンスの水滴。
ルーベンス マリー・ド・メディシスのマルセイユ上陸 細部。 |
ドラクロワの『The Sea from the Heights of Dieppe』『ディエップ近くの崖』。
その後の時代の印象派の画家たちの同じ場所の絵が残っています。比較してみるとドラクロワが時代を先んじていることがわかります。
ドラクロワ The Sea from the Heights of Dieppe 1952 ルーブル美術館 |
ドラクロワ ディエップの近くの崖、1852-55 マルモッタンモネ美術館 パリ、フランス |
次期 秋の講座を企画中です。
今回のようにZOOMでの配信も予定されています。
自宅からも受講できますので
遠方の方も次期講座を楽しみにしてください。