2023年5月19日金曜日

第3回 抽象表現主義―現代美術の出発点(ポロック クーニング)

 大島徹也先生による現代美術講座、今回は抽象表現主義、現代美術の出発点についてでした。

抽象表現主義とは?

いろいろな美術史家・評論がそれらを論じた名称、用語(抽象表現主義、アクションペインティング、ニューヨーク・スクール、アメリカ型絵画、ペインタリー・アブストラクション)を通してその特質の説明をしていただきました。

★ペインタリー・アブストラクションに関して。

ボッティチェリ(ルネサンス芸術)<リニア・線的>vs ルーベンス(バロック芸術)<ペインタリ-・絵画的)


ボッティチェリ
『ヴィーナスの誕生』
1484-1486頃
172.5 cm × 278.5 cm
ウフィツィ美術館
リュベンス
十字架建立
1610-11
(三連祭壇画の中央)
聖母大聖堂、アントウェルペン
 460 cm ×340 cm 


ペインタリー・アブストラクション 

モンドリアン<リニア・線的> vs ロスコ<ペインタリ-・絵画的)

モンドリアン
ニューヨークシティ
1942
国立近代美術館 (フランス)
119.3 cm (46.9 in); width: 114.2 cm (44.9 in)

ロスコ
無題
1949
ワシントン・ナショナルギャラリー


アクション・ペインティングについてはポロックの制作ビデオを見せていただいたりして、詳しく教えていただきました。

ポロック one ナンバー31 MOMA

ポロックはピカソですら克服できなかった新しい絵画への境地を開いた人とされています。

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2023年5月12日金曜日

第2回 <抽象>の誕生―モンドリアン、カンディンスキー、マレーヴィチ

 多摩美術大学教授 大島徹也先生の<現代美術へのいざない>、今回は 三大抽象絵画開拓者ともいわれる、モンドリアン、カンディンスキー、マレーヴィチについてのお話でした。

1910年代、ほぼ同時期に、しかし、それぞれ独自に<抽象>に到達したそうです。それぞれの人の抽象への過程、抽象の考えの違いなどを見ていきました。

・モンドリアン 幾何学的抽象 縦、横、三原色と白、の形になっていきます。

モンドリアン
1921
タブローⅠ:赤・黒・青・黄による
o/c 103×100cm
デン・ハーグ市美術館

・マレーヴィチ 純粋な感覚の直接的な表現を目指していきます。


マレーヴィチ
黒の正方形
o/c 80.0×80.0cm
1915
トレチャコフ美術館


・カンディンスキー 表現主義的な抽象

カンディンスキー
1913
黒い線Ⅰ
o/c 129.4×131.1cm
ソロモン・R・グッゲンハイム美術館



絵画につけられた「題」をヒントに見えてくるものもありました。

モンドリアン
ブロードウェイブギウギ
o/c 127×127cm
1942 - 1943
MOMA


マレーヴィチ
ナイフと技師 明滅の原理
o/c 79.534 cm × 79.534 cm
1912-13
イエール大学美術館


カンディンスキーの著作にある「抽象」の考えも紹介していただきました。


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2023年4月7日金曜日

第1回 現代美術概説

 多摩美術大学教授、大島徹也先生の「現代美術へのいざない」(全12回)が始まりました。

現代美術もよく目にしますが、知らないことが多く、今回の講座は楽しみです。

先生からはプリントが配布されました。講座中の理解とともに復習もできるようになっています。また、ニューヨークの美術館、画廊案内もしてくださるということで地図もいただきました。

配布プリント


今回は概説ですのでこれからの講座で触れられるアートの形をざっとご紹介してくださいました。

「HOTな抽象」という印象の抽象が、ある種の静謐な秩序を感じられることもある。とのお話に意外にも納得できました。

長谷川等伯 松林図屛風 右隻 
16世紀末
東京国立博物館


  秋のリズム ポロック 1949 メトロポリタン美術館(画像リンク)





 先生は愛知県立美術館で学芸員をしていらっしゃったときにポロック展の企画もなさったそうです。⇑の雑誌には先生が寄稿されています。


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