2023年5月12日金曜日

第2回 <抽象>の誕生―モンドリアン、カンディンスキー、マレーヴィチ

 多摩美術大学教授 大島徹也先生の<現代美術へのいざない>、今回は 三大抽象絵画開拓者ともいわれる、モンドリアン、カンディンスキー、マレーヴィチについてのお話でした。

1910年代、ほぼ同時期に、しかし、それぞれ独自に<抽象>に到達したそうです。それぞれの人の抽象への過程、抽象の考えの違いなどを見ていきました。

・モンドリアン 幾何学的抽象 縦、横、三原色と白、の形になっていきます。

モンドリアン
1921
タブローⅠ:赤・黒・青・黄による
o/c 103×100cm
デン・ハーグ市美術館

・マレーヴィチ 純粋な感覚の直接的な表現を目指していきます。


マレーヴィチ
黒の正方形
o/c 80.0×80.0cm
1915
トレチャコフ美術館


・カンディンスキー 表現主義的な抽象

カンディンスキー
1913
黒い線Ⅰ
o/c 129.4×131.1cm
ソロモン・R・グッゲンハイム美術館



絵画につけられた「題」をヒントに見えてくるものもありました。

モンドリアン
ブロードウェイブギウギ
o/c 127×127cm
1942 - 1943
MOMA


マレーヴィチ
ナイフと技師 明滅の原理
o/c 79.534 cm × 79.534 cm
1912-13
イエール大学美術館


カンディンスキーの著作にある「抽象」の考えも紹介していただきました。


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