2024年6月21日金曜日

第8回 北方ルネサンスの巨匠、ルネサンス美術の特質を知る

 池上英洋先生の西洋美術史講座第八回、今回はまず、北方ルネサンスの巨匠たちの作品を紹介していただき、その後、ルネサンス美術の特質---フィレンツェ派とヴェネツィア派の違い、ルネサンス芸術の発想のディセーニョ論、ルネサンス新プラトン主義など説明していただきました。

北方ルネサンスの巨匠たちの作品は大変精緻です。


Enguerrand Quarton, Le Couronnement de la Vierge (1454)
アンゲラン・カルトン(シャロントン)
聖母の戴冠
1453

Rothenburg BW 17
ティルマン・リーメンシュナイダー
1501-05
聖血の木彫祭壇
ローテンブルク
聖ヤコブ教会

ディセーニョ論 自然が創り出したものを凌駕するように努める。

  下の絵は金の画材を使っていないのに金を使って描いたように見えます。


Giovanni Bellini, portrait of Doge Leonardo Loredan
ジョバンニ・ベッリーニ
総督ドージェ・ロレダンの肖像
1501以降
ロンドンナショナルギャラリー

ギリシャ神話と旧約聖書の融合も。(ルネサンス新プラトン主義)

Eva Prima Pandora - Jean Cousin l'Ancien - Musée du Louvre Peintures RF 2373
Jean Cousin
エヴァ・プリマ・パンドラ
1550
ルーブル美術館



Allegory of Virtue and Vice (Veronese)
パオロ・ヴェロネーゼ
美徳と悪徳の間の若者
1581頃
プラド美術館



Tiziano - Amor Sacro y Amor Profano (Galería Borghese, Roma, 1514)
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
聖愛と俗愛
1514 
ローマ ボルゲーゼ美術館

このほか絵画と彫刻の優劣比較などあったことを教えていただきました。(パラゴーネ)

<この講座を美術が大好きなお知り合いの方にどうぞご紹介ください。>

スマートフォンなどの 共有機能で
このページをお知り合いと共有していただくと講座の紹介が簡単です。
下の共有ボタン使ってもシェアできます


★川崎市民でなくても受講できます