池上英洋先生の西洋美術史講座、第9回、今回はカトリックからプロテスタントが生まれていった過程を教えていただきました。
贅沢な教皇、見るだけで罪の償いの義務を軽減できたり煉獄での浄めの期間を短くすると考えられていた聖遺物、サン・ピエトロ大聖堂の再建、メディチ家出身教皇レオ十世、贖宥状について、活版印刷、聖書、ルターについてなどお話しがありました。プロテスタント分裂は美術が変わる大きなきっかけとなりました。
絵画や木版画で当時の様子がわかります。
![]() |
聖母戴冠 アンゲラン・カルトン 1453-54 |
聖母戴冠 拡大図。煉獄から助け出されているのは三重冠の教皇
サン・ピエトロ寺院はブラマンテ、ラファエロ、ミケランジェロなど多くの芸術家がかかわっています。
![]() |
サン・ピエトロ大聖堂 ドーム(現在) |
サン・ピエトロ寺院造営のための贖宥状販売もありました。
![]() |
ドメニコ会士ヨハン・テッツェルの贖宥状販売の様子 |
聖遺物、贖宥状、サンピエトロ寺院について、聖書の問題、ルターについてなど、機会があればもっと調べてみたいものです。
<この講座を美術が大好きなお知り合いの方にどうぞご紹介ください。>