篠塚千恵子先生による西洋美術史講座、ギリシア美術、第2回です。
ルネッサンスから19世紀中期までの古典主義美術ではローマンコピーの彫刻を古代ギリシア美術と思ってきた。けれど、それは純粋なギリシア美術ではなくて模作。
ローマ人が賞賛して集めていたのは 長い歴史のある「ギリシア美術」の中の時代的には主にクラッシック期。
それをローマ人が「ギリシャ彫刻」として、模造したのだけれど、「本物」はブロンズだったりもするので溶かされてなくなり、現在に伝えられていないものが多い。模造されたローマンコピーはいくつも同じようなものをつくっていたりなどもする。
大理石で模造されたローマンコピーには均衡して立たせるためにブロンズ像の本物にはなかったつっかえ棒のような棒(円柱)がついていたりする。
そのコピーはルネッサンス期に発掘で発見されたりして、古代彫刻として収集される。絵にも描かれた。
順を追って説明して頂きました。画像も見せて頂きました。プリニウスの博物誌の彫刻家たちの項も教えて頂きました。
先生に見せて頂いた有名なローマンコピー。ユリウス2世の「彫刻庭園」ヴァチカン宮、ヴェルデヴェーレの宮殿にあったもの。
ヴェルヴェデーレのアポロン レオカレス(BC360-330頃活躍)の原作に基づくローマンコピー ヴァチカン美術館 八角形の中庭 Livioandronico2013, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons |
眠れるアリアドネ(ルネサンス期にはクレオパトラ) おそらく2世紀のローマンコピー ヴァチカン美術館 彫刻ギャラリー Wknight94, CC BY-SA 3.0 <http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/>, via Wikimedia Commons |
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