2018年6月23日土曜日

第8回 ゴッホ① :オランダ時代を中心に

ゴッホ1887年(34歳)ごろまでのお話でした。

先生のお話から、ゴッホの物を学ぼうとする性格が感じられました。

ミレーの「種蒔く人」を ゴッホは聖書の中の「種をまく人」の話と考え、模写しています。

ミレー ≪種まく人≫
1850 ボストン美術館


ゴッホ ≪種まく人(ミレーによる)≫
1881(エッテン) ゴッホ美術館

ランプの光の下で馬鈴薯を食べる人たち。じゃがいもを掘った「手の労働」がわかるように描かれています。

ゴッホ ≪馬鈴薯を食べる人たち≫
1885(ニューネン) ゴッホ美術館

牧師だったゴッホの父親の追悼のために描いた「開かれた聖書のある静物」。ゾラの「生きる喜び」という本と父親所持の「聖書」が描かれ、ろうそくの火は消えています。

ゴッホ ≪開かれた聖書のある静物≫
1885(ニューネン) ゴッホ美術館


33歳の時にパリに来て、印象派を知ってからは「色彩」が変わってきます。
試行錯誤しながら印象主義を学ぼうとしています。
「レストランの内部」という絵ではスーラの点描技法を試しています。
ゴッホ ≪レストランの内部≫
1887(オッテルロー) クレラー=ミュラー美術館

毛糸を使って「補色」など、色の研究をしていたということを聞いて、驚きました。

ゴッホ美術館 毛糸玉の朱漆の箱←リンク


<「美術Ⅱ新百合ヶ丘」・12回の西洋美術史講座を受講希望の方はこちら(←リンク)へどうぞ。>

<講座参加の方へ;また、このブログを見付けてくださった方へ;
この講座を美術が大好きなお知り合いの方にどうぞご紹介ください。
下の共有ボタンが便利です。>