2025年7月11日金曜日

第10回 新古典主義とロマン主義美術

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回は新古典主義とロマン主義美術についてでした。

新古典主義とロマン主義はどちらも古代への憧憬や政治的なかかわりはあるのだけれど、違いがあります。その違いについて説明していただきました。

まず、前回のナポレオンのお話の続きがありました。当時の社交界の華のレカミエ夫人は信念のある女性のようでした。(ナポレオンが描かせようとしたダヴィッドによるの<レカミエ夫人の肖像>は夫人が気に入らなかったことによって未完)

フランソワ・ジェラール
<ジュリエット・レカミエ>
1802-05
パリ、カルナヴァレ美術館

古代世界に対する憧憬はルネサンス以来ヨーロッパに常にあったそうです。

ヴィンケルマンの芸術論の一部を紹介していただきました。

ピラネージ
「ローマの遺構」版画シリーズ
18世紀
東京大学総合図書館所蔵 亀井文庫 ピラネージ画像データベース(拡張版)より




ジェローム
<ピュグマリオン>
1890
メトロポリタン美術館

1824 サロン 同じ部屋に展示された 新古典主義とロマン主義の絵画
違いが判ります。

先生の説明
新古典主義:ダヴィッド→ アングル  規範はラファエロ
ロマン主義:ジェリコー→ ドラクロワ  規範はミケランジェロ
と考えるとわかりやすいです。 多くの画像で説明していただきました。

ドラクロワ
<キオス島の虐殺>
1823-24
ルーブル美術館


アングル
<ルイ13世の誓願>
1824
モントーバン大聖堂

ドラクロワとショパン、ジョルジュサンドについても触れられました。

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