松浦弘明先生の西洋美術史講座、第7回は「初期ルネサンス美術の始まり」と題し、主にブルネレスキのお話をしていただきました。
ブルネレスキは先週の1401年のフィレンツェ洗礼堂門扉コンクールのお話でギベルティと競った人として紹介されました。
ブルネレスキは古代彫刻に興味があったようで、門扉コンクールでの浮彫彫刻の左隅の少年像はギリシャ彫刻の「とげを抜く少年」を踏まえています。
その後、ブルネレスキはドナテッロとともにローマに向かったとされています。(ヴァザーリ 美術家列伝)。ローマではパンテオンなど古代建築や彫刻など学んだ模様です。
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ブルネレスキ イサクの犠牲 パルジェッロ美術館 Armin Kleiner, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons |
とげを抜く少年 BC3c-1c カピトリーノ美術館 |
Capitoline Museums, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons |
ブルネレスキはフィレンツェの画像でまず目にするフィレンツェ大聖堂のクーポラを作った人として有名です。ローマでしっかり建築を学んだのですね。
フィレンツェ大聖堂は長らくクーポラがないままの建築でしたが、大円蓋の設計者を決める1417年コンクールが開催され、1420-36,ブルネレスキの設計による大円蓋が建造されました。中は二重構造になっているそうです。
そのほか、ブルネレスキの遠近法の透視図法,ブルネレスキ、ドナテッロの彫刻など紹介していただきました。
ドナテッロの聖マルコ像は完成度が高いといわれています。
ドナテッロ 聖マルコ 1411 オルサンミケーレ教会大聖堂付属博物館 Donatello, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons |
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