池上英洋先生の西洋美術史講座、第12回、今回が最終日でした。
リナルデスキの物語を通して当時の信仰の厳格さを知りました。
ルネサンスが衰退していった原因として、共和制から君主制に代わっていったこと、傭兵制システムが限界にきたこと、大航海時代による重心の移動、宗教改革があげられます。
大航海時代については、当時の地図で説明していただきました。新大陸発見前と後とでは世界の認識に大きな異なりがありますし、地図上での世界の中心がエルサレムだったりします。
また、絵画の支持体としてのカンヴァス、油絵、そしてマニエリスムの説明をしていただきました。
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ヘレフォード図 13世紀 ヘレフォード大聖堂 イギリス |
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フラ・マウロによるマッパ・ムンディ(世界地図) ヴェネツィア製 1459 |
マニエリスムの絵画には難解な意味があります。
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パルミジャ二ーノ 長い首の聖母 1534-40 Uffizi |
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ティツィアーノ ペーザロ家の祭壇画 1519-26 サンタマリア・グロリオーザ・ディ・フラーリ聖堂 ヴェネツィア |
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ベッカフーミ 最後の審判 1526‐30頃 シエナ、サン・二コロ・アル・カルミネ |
ブロンツィーノの<愛のカテゴリー>の解釈については メディチ家の事情の説明もありました。
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愛のアレゴリー アーニョロ・ブロンツィーノ 1540‐45頃 ロンドンナショナルギャラリー |
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