松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回は主に東ローマ帝国下に建てられたラヴェンナのサン・ヴィターレ聖堂(547年)についてでした。
これまで見てきた ガッラプラチーディア廟堂(5世紀前半)、サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂(493年頃)との比較もあり、キリスト教が人々に広まっていく過程での教会装飾、教会で行われていることと求められ描かれている画像との関連性、キリストの人間性、神性、図像の意味することなど気づかされることが多くありました。
451年のカルケドン公会議にてイエスの神性、人間性の両性が認められたとのこと、こういう宗教会議が表現の変化にかかわっているのですね。
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サン・ヴィターレ聖堂 アプス Wwikiwalter, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, ウィキメディア・コモンズ経由で |
ガッラプラチーディア廟堂との比較がありました。
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善き羊飼い ガッラ・プラチーディア教会(423-450年頃) Petar Milošević, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, ウィキメディア・コモンズ経由で |
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サン・ヴィターレ聖堂 アプス 楽園のキリスト © ホセ・ルイス・ベルナルデス・リベイロ |
善き羊飼い と 楽園のキリストを比べながら解説していただきました。
また、サン・ヴィターレ聖堂 アプスは 「聖餐」の儀式の場所。
聖餐に関連つけられたテーマに沿って描かれているそうです。
パン(聖体)が入れられる器を持っています。
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サン・ヴィターレ聖堂 アプス 皇帝ユスティニアヌス Carlo Pelagalli, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons |
植物など ほかの細部についてもいつまでも見ていたい美しいモザイクです。
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