2023年12月8日金曜日

第7回 初期キリスト教美術(3)

 松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回は主に東ローマ帝国下に建てられたラヴェンナのサン・ヴィターレ聖堂(547年)についてでした。

これまで見てきた ガッラプラチーディア廟堂(5世紀前半)、サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂(493年頃)との比較もあり、キリスト教が人々に広まっていく過程での教会装飾、教会で行われていることと求められ描かれている画像との関連性、キリストの人間性、神性、図像の意味することなど気づかされることが多くありました。

451年のカルケドン公会議にてイエスの神性、人間性の両性が認められたとのこと、こういう宗教会議が表現の変化にかかわっているのですね。


サン・ヴィターレ聖堂 アプス
Wwikiwalter, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, ウィキメディア・コモンズ経由で


ガッラプラチーディア廟堂との比較がありました。


善き羊飼い
ガッラ・プラチーディア教会(423-450年頃)
Petar Milošević, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, ウィキメディア・コモンズ経由で


サン・ヴィターレ聖堂 アプス
楽園のキリスト
© ホセ・ルイス・ベルナルデス・リベイロ

善き羊飼い と 楽園のキリストを比べながら解説していただきました。


また、サン・ヴィターレ聖堂 アプスは 「聖餐」の儀式の場所。

聖餐に関連つけられたテーマに沿って描かれているそうです。

パン(聖体)が入れられる器を持っています。

サン・ヴィターレ聖堂 アプス
皇帝ユスティニアヌス
Carlo Pelagalli, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons

植物など ほかの細部についてもいつまでも見ていたい美しいモザイクです。


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