2025年7月27日日曜日

お知らせ 2025後期講座は 盛期ルネサンス

2025美術2後期のスケジュールが発表されました。

みなさんどうぞお申し込みください。ただいま募集中です。

西洋美術史入門-盛期ルネサンス

講師:多摩美術大学教授 松浦 弘明先生

美術においてルネサンスとは何を目指していたのでしょうか。そしてその動向をひとつの完成形へと導いた芸術家たちはどのような制作意図に基づいていかなる作品を残したのでしょうか。誰もが知っている有名な巨匠たちの作品の内に秘められた芸術家の思想を探り出していきます。

レオナルド・ダ・ヴィンチ
『受胎告知』
1475年 - 1485年
ウフィツィ美術館(フィレンツェ)

【場所】新百合21ビルB2多目的ホールにて

【時間】 毎回10時30分~12時00分、第7回のみ10時00分~11時30分 (計12回)

***オンライン受講できます***

1 10/10(金) 1470年までのルネサンス美術の展開

2  10/24(金) フィレンツェの二大工房

3  10/31(金) 若きレオナルド・ダ・ヴィンチの仕事

4  11/21(金) レオナルドの《岩窟の聖母》

5  11/28(金) レオナルドの《最後の晩餐》(1)

6  12/12(金) レオナルドの《最後の晩餐》(2)

7  12/26(金) ボッティチェッリの「神話シリーズ」(1)

8  1/9(金) ボッティチェッリの「神話シリーズ」(2)

9  1/30(金) ミケランジェロと古代彫刻

10  2/13(金) ラファエッロの芸術的基盤

11  2/27金) ラファエッロの《アテネの学堂》(1)

12  3/13(金) ラファエッロの《アテネの学堂》(2)


多摩美術大学教授 松浦弘明先生(西洋美術史専攻)のプロフィール

イタリアの中世・ルネサンス美術を様々な視点から分析し、そこから得た情報を現代に可能な限り還元することを研究テーマとしている。

主要著書・論文:『イタリア・ルネサンス美術館』(東京堂出版)、『イタリア・ルネサンス美術史』(河出書房新社)、『ラファエロ 作品と時代を読む』(共著 河出書房新社)、『システィーナ礼拝堂を読む』(共著 河出書房新社)など

トイビト 学問したいすべての人へ | トイビト (toibito.com)にて西洋美術史に関するコラムを連載中。

ただいま受講募集中です。

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★川崎市民でなくても受講できます

2025年7月25日金曜日

第12回 その他の美術と19世紀への扉

 池上英洋先生の西洋美術史講座、今回はルーベンス、ベラスケス、ジョルジュ・ラ・トゥール、アルテミジア・ジェンティレスキ、フランス・ハルス、ピーテル・デ・ホーホ、ブリューゲル一族、ムリョーリョ、ホセ・リベラ、シャルダン などを紹介していただき、パステル画についてもお話がありました。

カラバッジョの影響をうけている絵をみせていだきました。そういう画家を「カラバッジェスキ」というそうです。 

カラバッジョ
キリストの埋葬
1602-03
バチカン美術館


ルーベンス
埋葬
1612-13
カナダ国立美術館



ルーベンス
ろうそくを持つ老婆と少年
1616-17
マウリッツハイス美術館
ジョルジュ・ラ・トゥールの活動地域はロレーヌ地方。

ジョルジュ・ラ・トゥール
大工の聖ヨセフ
1640年代
ブサンソン美術館

貧困層の子供たちの絵は 慈善活動により死後の救済を願う主題として富裕層が注文しています。

ムリョーリョ
ブドウとメロンを食べる少年
1645-46
アルテ・ピナコテーク (ミュンヘン)

パステル画もいろいろ紹介してくださいました。

ジャン=エティエンヌ・リオタール
チョコレートを運ぶ娘
1744
ドレスデン国立美術館
パステル画



モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール
ポンパドゥール夫人
1749 -1755
ルーブル美術館
パステル画
(177センチの大きい絵、紙は今はキャンバスで裏打ちされている)

新古典主義の時代のあとにロマン主義が流行してきます。
池上先生、またの機会に続きの講座をお願いしたく思います。4か月間ありがとうございました。

ユベール・ロベール
ローマ神殿の遺跡の中で祈る隠者
1760頃
ゲティ・センター

ただいま秋の講座受講募集中です。

次回は松浦弘明先生の盛期ルネサンスです。

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2025年7月18日金曜日

第11回 産業革命とイギリス美術

池上英洋先生の西洋美術史講座、今回はイギリスの18世紀美術を概観するとして 社会構造を踏まえながら特にホガーズ、ターナーの美術を味わって見ていきました。また、イギリス風景画の系譜も教えていただきました。

ホガースの版画は大衆に受け入れられました。

読み込むと面白い絵です。

油彩原画をアトリエで展示→銅版画販売という形をとったそうです。版画は一般の人々も安く買うことができます。

ホガース
当世風の結婚シリーズ 伯爵夫人の謁見の儀
1743
ロンドンナショナルギャラリー



ホガース
放蕩息子の一代記 八枚連作
原画1732-33
ロンドン、ソーンズ美術館

ホガース
放蕩息子の一代記
版画シリーズ
1735

ターナーは地誌的水彩画(イギリス各地の風景画)を多く描いていました。(イギリス国内旅行がそのころ一般化する。)

水彩画を描くには技術力が必要で、ターナーは本当に上手です。絵画のヒエラルキーでは油絵より評価が落ちるのだそうで(値段も安い) 後年は油絵を描くようになります。

ターナー
夜明けのサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会
1819頃
紙に水彩 22.4×28.7センチ

絵の研究はとても熱心で「空のスケッチ帖」が残されていますし、自作の携帯用水彩パレットも残っています。

https://www.tate.org.uk/search?type=artwork&q=turner+++Skies+Sketchbook

ターナー
雨、蒸気、スピードグレート・ウエスタン鉄道
1844
カンヴァスに油彩 ロンドン ナショナルギャラリー

イギリスの風景画家たちの紹介もたくさんしていただきました。

クロード・ロラン

イタリアにおける風景画の第一人者

誇張がある。贋作対策のための「真実の書」を著す

クロード・ロラン
<シバの女王の乗船>
1648
ロンドン、ナショナルギャラリー

コンスタブル 丁寧な描き方。ターナーと比較される

ジョン・コンスタブル
主教の庭から見たソールズベリー大聖堂
(左下は主教夫妻)
1825
※ 先生の見せてくださったのはフリックコレクションのもの
空などが違う

サミュエル・パーマー

水彩画とエッチングによる幻想的作品

サミュエル・パーマー
A Moonlit Scene with a Winding River
1827
イエール英国美術センター

ターナー、光に愛を求めて 

この映画をお勧めしてくださいました。



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