松浦弘明先生の西洋美術史講座 今回はボッティチェッリの「神話シリーズ」(1)でした。
ボッティチェッリの描いた神話画には 《春》 《ミネルヴァとケンタウロス》 《ヴィーナスの誕生》 《ヴィーナスとマルス》などがありますが、今回は《春》について主にお話ししてもらいました。
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ボッティチェリ 『春』 1470年代後半または1480年代初頭 ウフィツィ美術館
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先生はいつも比較するべき2つの作品を比べたり、その絵はどうして、何のために発注され、描かれたのか、 ということを問題にされます。
今回は まず、レオナルドの《岩窟の聖母》と比べました。
(レオナルドとはともにヴェロッキオ工房で働き、同じ時期に画家組合に登録したのだそうです。)
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レオナルド・ダ・ヴィンチ 岩窟の聖母 1483-86 ルーブル美術館
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また、同時期にボッティチェッリによって結婚記念画として描かれたレンミ家の壁画も紹介していただきました。ロレンツォ・トルナブオーニと二コロ・フィオレンツィーノへの結婚記念画です。二コロ・フィオレンツィーノの記念メダルの裏には三美神。
結婚に伴う愛を三美神であらわしているのではないか。
ロレンツォに対しては三学四科の自由学芸を描いている。
ボッティチェッリの《春》は多くの研究者が多くの解釈をしていますが、松浦先生は今回これらの絵と比較して 結婚記念画的なお話をしてくださいました。
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https://www.wga.hu/art/s/spinello/spinelln/albizzi.jpg ジョヴァンナ・デリ・アルビッツィ(1468-88)のメダル 表と裏 二コロ・フィオレンツィーノ 1486頃 |
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レンミ家の壁画(下の絵画と対) 三美神 1486頃 ボッティチェッリ パリ ルーブル美術館
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レンミ家の壁画 七人の自由学芸に紹介されている青年 1486頃 ボッティチェッリ パリ ルーブル美術館 |
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