松浦弘明先生の西洋美術史講座 ヴェロッキオの工房にいた若きレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452- 1519年)の仕事として、レオナルドが工房にいた同時期に描かれた「トビアスと天使」「キリストの洗礼」二つの絵を細かく見て比べていきました。
★絵の大きさの違い
★トビアスと天使はテンペラ、キリストの洗礼は油絵が使われている
★ヴェロッキオ先生の手によるところ弟子の描いたところ
★若きレオナルドが仕事をした部分
などのお話を伺いました。先生のお話がなければ気が付かないところばかりです。
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| ヴェロッキオ工房 トビアスと天使 1475年頃 ロンドン ナショナルギャラリー 84×66cm |
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| ヴェロッキオ工房 キリストの洗礼 177×151cm 1472-76頃 フィレンツェ ウフィツィ美術館 |
顔が似通っている部分があります。 キリストは先生が下絵、弟子が色付けをしたのでは?レオナルドが彩色したかも。
テンペラ画は絵具の溶き方(準備)の都合で例えば肌の色は3種類ぐらいの色目。油絵の場合は色は自由に作れる。
何人もの弟子の手によると伺ってもう一度ゆっくりと見てみたくなりました。
ヴェロッキオ工房にはサンドロ・ボッチチェッリも同じ時期に出入りしていたそうです。
2人とも1472年にフィレンツェのサン・ルカ組合(画家組合)に登録しているとのこと。
ブノアの聖母についても説明していただきました。これはとても小さい絵で家庭用作品なのだそうです。
| レオナルド・ダ・ヴィンチ 聖母子(ブノアの聖母) 1478-80年頃 50×32cm サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館 |







