松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回はマザッチョの作品を中心にお話がありました。
ルネッサンスの芸術家たちが求めたものは「イルージョン」。
マザッチョから始まったともいえるそうです。ジョットの遠近法は「経験的遠近法」としたら、マザッチョの遠近法は「科学的遠近法」。「三位一体」は目の高さに合わせて計算しているそうです。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会には ジョットの磔刑図、ブルネレスキのキリスト像、マザッチョの三位一体、と、ルネッサンス期に重要な3つの作品があるので、フィレンツェでは必ず訪れてください、とのことです。
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マザッチョ 三位一体 1427頃 サンタ・マリア・ノヴェッラ教会 |
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サンタ・マリア・ノヴェッラ教会 Xosema, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons |
ブランカッチ礼拝堂の「貢の銭」についても詳しく説明していただきました。教会の窓から太陽の光が差し込む場所を考えて「影」の表現がなされているそうです。確かに右上から光が差しています。
画像は大きくできますので異時同図、こっそりと描かれているマザッチョ自画像など復習がてらお楽しみください。
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貢の銭 サンタ・マリア・カルミネ教会 ブランカッチ礼拝堂 フィレンツェ 1425頃 |
サンタ・マリア・カルミネ教会 ブランカッチ礼拝堂 フィレンツェ I, Sailko, CC BY-SA 3.0 <http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/>, via Wikimedia Commons |
<この講座を美術が大好きなお知り合いの方にどうぞご紹介ください。>
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