松浦弘明先生の西洋美術史講座、「西洋美術史入門-プロト・ルネサンスと初期ルネサンス」、今回はスクロヴェーニ礼拝堂装飾の魅力についてお話ししていただきました。
イリュージョンは芸術の基本、スクロヴェーニ礼拝堂では礼拝堂の空間全体をカンバスのように見立てていて、場面間に連続性があります。「どこに立って」「どう見ていたか」という説明がありました。
どのように回ってどこで立ちどまりキリストのお話を聞くか、悪徳と美徳を体感するか、想像していきます。
スクロヴェーニ礼拝堂のジョットの絵画は一枚づつ見るのではなく、その空間で感じることが大切なようです。
イタリアは遠いですが、徳島県に「大塚国際美術館」があり、そこで同じ空間が体験できるので行ってみるといいとお勧めされました。
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スクロヴェーニ礼拝堂の内部絵画の配置図 (松浦先生配布のものではありません。) ウィキメディアから。 |
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ゴルゴタへ向かうキリストとキリストの磔刑 FrDr, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, ウィキメディア・コモンズ経由で |
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キリストの埋葬とキリストの復活 © José Luiz Bernardes Ribeiro |
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<キリストの昇天>と<聖霊降臨> © José Luiz Bernardes Ribeiro |
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<キリストが昇天>してその方向をたどると天井にパントクラトールのキリストが。 そこからまた視線を落とすと<聖霊降臨>の場面になります。 Derbrauni, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, ウィキメディア・コモンズ経由で |
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