2021年1月22日金曜日

バロック時代の美術 第10回 市民のための美術Ⅲ:風景画(イタリアからオランダまで)

 主に17世紀までの風景画についてでした。


風景画は歴史画や宗教画の「背景」から始まっていきますが、風景画がひとつの絵のスタイルとして独立していく過程に「宗教改革」の影響があったことや、これまで見てきたほかの絵のように「意味のある絵」であるのか、そうではなかったりもするのか、イタリアやフランドルやオランダなど国による違い、などいろいろ説明をいただきながら、画像を見せていただきました。

画集や画像で見るときには気にしなかったりする「絵の大きさ」についても注意するといいそうです。もともとはどんなところに飾られていたのでしょうか。


遠景近景の色が違っています。 とても小さい銅の上に描かれた絵。

パウル・ブリル<風景>
1598 銅版に油彩 21×29cm
エディンバラ ナショナルギャラリー

夜景の得意な画家だそうです。エジプトへの逃避は夜の場面でお話に合っています。
エルスハイマー <聖家族のエジプトへの逃避>
1603 122×230cm
ローマ ドーリア・パンフィリ美術館

ブリューゲルとルーベンスの合作の絵があるのですね。お互いの「得意分野」を描いています。人物部分はルーベンス。

ヤン・ブリューゲルとルーベンス<地上の楽園>
1615頃 74×115cm
デン・ハーグ マウリッツハウス

空と風車。

ヤーコプ・ファン・ライスダール<ヴェイク・バイ・デゥールステーデの風車 >
1670頃  83×101cm
アムステルダム国立美術館

ヨハネス・フェルメール<デルフトの眺望>
1659~60 99×117cm
デン・ハーグ マウリッツハウス


ヨハネス・フェルメールの<デルフトの眺望>について、辻邦生が<風の琴―二十四の絵の物語 (文春文庫)>の中で小品を書いているそうです。ご紹介していただきました。


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