今回は 諸川春樹先生によるまとめの講座でした。
4世紀末のローマには膨大な数の古代の彫刻があったそうなのですが、ゲルマン民族の侵入やテオドシウス帝による異教徒の排除などを理由として、10世紀までにはほとんど失われてしまったのだそうです。
大理石は建築資材に。金属は溶かして再利用。
交易で栄えていたピサへは
ローマで荷を降ろした船の帰りの「重し」として、多数の古代の石棺が持ち込まれました。
ピサにたくさんあった石棺彫刻を参考とした彫刻作品が13世紀後半、登場し始めたということです。
二コラ・ピサーノの作品はルネッサンス彫刻の嚆矢。
ピサでは斜塔を見るばかりではいけませんね。
ピサ洗礼堂説教壇 二コラ・ピサーノ 1259頃 |
ルドヴィシの石棺 260 国立ローマ博物館 画像はCaiuscorentin [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], from Wikimedia Commons |
ロレンツィオ・ロット 「アンドレア・オドーニ」 1527 ロンドン、ハンプトン・コート王室コレクション |
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