今回の講座は「弱点克服」ですから、しっかり復習がございます。
旧約聖書の物語は「ユダヤのお話」なのに、どうして「キリスト教」で大切にされているのか、疑問があります。。その理由の説明もありました。
「予型論」という考えがあるそうです。
旧約聖書の「ノアの箱舟」は新約聖書では「最後の審判」を意味し、「教会」はノアの箱舟でもある。これを頭に入れてヨーロッパを旅行するとよいとのこと。
パオロ・ウッチェロ 「ノアの洪水と燔祭」 1445頃 フィレンツェ、サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂 |
ドナテッロのゴリアテを踏みつけている「ダヴィデ」。
それに対してミケランジェロの「ダヴィデ」にはゴリアテがいません。ゴリアテとの戦いの前の姿なのだそうです。どうしてこの形の像を作ったのか、この像から何が読み取れるのか、その時代のフィレンツェの政治、設置されたのが市庁舎の前であることなども説明していただきました。
ドナテッロ、「ダヴィデ」 1430~50年代 フィレンツェ、バルジェロ美術館 |
ミケランジェロ、「ダヴィデ」(レプリカ) フィレンツェ市庁舎前 1504 |
そのほかの旧約聖書の物語や芸術作品の紹介、解説がありました。
「西洋美術の弱点克服」のために時々「テスト」があります。
今回のテストはフィレンツェ、洗礼堂のギベルティ「天国の扉」から。
ギベルディ、天国の門 フィレンツェ、洗礼堂 1425-52 By Ricardo André Frantz[CC BY-SA 3.0 ]via Wikimedia Commons |
テスト用紙 楽しいテスト。出来ましたか? |
<「美術Ⅱ新百合ヶ丘」・12回の西洋美術史講座を受講希望の方は、こちら(←リンク)へどうぞ。>
<講座参加の方へ;また、このブログを見付けてくださった方へ;
この講座を美術が大好きなお知り合いの方にどうぞご紹介ください。