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過去の講座

2026年3月21日土曜日

お知らせ:じっくり学ぶ美術と文化:西洋近代(19世紀)

 2026前期の講座の募集が始まりました。

「教えて!池上さん」の美術版といってもよいほど、市民アカデミーでは大人気の池上英洋先生(東京造形大学教授)に今回は「じっくり学ぶシリーズ」の続きで19世紀フランスを中心とした美術の流れをお話しいただきます。私たちにもなじみの深い印象派は実はどうやってできたのか、またこの時期になぜ日本美術が注目されたのか、そして少し前まで大阪で開催されていた万博という制度がこの時期にどのように美術の発展に寄与したのかなど、なかなか自分では勉強しにくい内容を分かりやすくご講義いただきます。都内で開催される展覧会もこの時期のものが多く、講義で得た知見は今後の美術鑑賞にもきっと役に立つことでしょう。

クロード・モネ
ラ・ジャポネーズ
1876
ボストン美術館

じっくり学ぶ美術と文化:西洋近代(19世紀) オンライン併用

講師 東京造形大学教授 池上英洋先生

  (かわさき市民アカデミートップページはこちら・・・リンクしています。)

ネットメンバーからの直接の申し込みリンク先はこちら)

  【美術】 美術Ⅱ 講座              【場所】新百合ヶ丘 新百合21ビルB2多目的ホール

【時間】 毎回10時30分~12時00分、第6回(6/12)のみ10時00分~11時30分(計12回)    

この講座では、西洋近代の19世紀をあつかいます。18世紀末に起きたフランス革命とナポレオン戦争は、各国の近代化を加速させる結果となりました。社会動向を映す鏡である美術と文化は、こうした社会の様々な変化をうけて一気に多様化を迎えます。

  1. 4/10(金)   ヨーロッパ大動乱の顛末 
  2. 4/17(金) 「フランスの世紀」としての美術
  3. 5/15(金)   サロンとアカデミーからプレ印象派へ
  4. 5/29(金) オリエンタリスムと近代日本
  5. 6/ 5(金)   万博の世紀とジャポニスム
  6. 6/12(金) 印象主義:モネによる一大実験
  7. 6/19(金) モネと印象派のコアメンバー
  8. 6/26(金) 印象派の展開と画家たち
  9. 7/3(金)   分裂後の印象派
  10. 7/10(金) パリの都市改造と印象派の拡がり
  11. 7/17(金) ロダンと19世紀の彫刻
  12. 7/24(金) 世紀末直前の美術動向 
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★川崎市民でなくても受講できます

2026年3月20日金曜日

お知らせ 諸川先生短期集中講座ちらし

 諸川春樹先生の遠近法と美術の講座のちらしができました。

ご覧になって 是非お申し込みください。




火曜日の名作オペラの講座も楽しそうです。
@昭和音楽大学南校舎5階ユリホール

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2026年3月19日木曜日

お知らせ 「裏から見る絵で世界が変わった!―遠近法と美術」 オンライン併用

 「裏から見る絵で世界が変わった!―遠近法と美術」

  諸川春樹先生の 短期集中講座が開催されます。

オンラインでも受講できますのでご自宅から お気軽にご受講ください。

日程 4/9,4/16,5/14 いずれも木曜16:30~18:00(計3回)

講師 多摩美術大学名誉教授 諸川春樹先生

場所 新百合21ビル B2 多目的ホール

ピエロ・デラ・フランチェスカ
『キリストの鞭打ち』
1455頃
マルケ国立美術館

紙芝居からテレビに移ったように、同じ平面とはいえ人は絵画に奥行きを求めてきました。現在のVRの先駆けともいうべき線遠近法の発見を中心に、絵画における空間表現という切り口から西洋絵画の歴史をたどります。それにしても「裏から見る絵」とは果たしてどういうものなのでしょう。

  1. 4/9 木 洞窟壁画~14世紀:奥行き感は絵画の願望
  2. 4/16 木 15世紀:遠近法の奇跡的発見と新しい世界観
  3. 5/14 木 16世紀~20世紀: 様々な空間表現の面白さ
※ 人はどのように空間を表現してきたのか、15世紀の奇跡ともいえる線遠近法の発見がその後の絵画史にどのような影響を及ぼしたのか、そして近代の画家たちはどのようにそれを乗り越えていったのかなど、絵画に適用された遠近法を中心に西洋美術の変遷を通史的に見てゆきます

申し込み先 かわさき市民アカデミー 

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2026年3月17日火曜日

第12回 ラファエッロの《アテネの学堂》(2)

 松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回が今期の最後でした。

前回に引き続き、アテネの学堂を見ていきました。右側29人左側29人と合計58人の古代ギリシアの学者たちが小グループにまとまりながら描かれているわけですが その小グループが意味する学問を教えていただきました。

ラファエッロ
アテネの学堂
1510頃
底辺770cm 

自由七学芸 がメインテーマで

三学---文法、論理学、修辞学

四科----算術、音楽、幾何学、天文学

「アテネの学堂」の中でどの部分がどの学問を意味するかを

一般的な研究者の見解や松浦先生のお考えを説明していただきました。

発注者のユリウス2世が何に強い関心を持ち、どんな考えでこの署名の間を作ってもらったのかも教えていただきました。

「アテネの学堂」以前の自由七学芸の画像も見ていきました。

★自由七学芸の写本 真ん中にいるのはソクラテスとプラトン 

自由七科と哲学
ランツベルクのヘラート著
ホルトゥス・デリキアルムの中の一ページ
12世紀

★スペイン人の礼拝堂 の中の 壁画 自由七学芸 大きくするとよくわかります。


聖トマス・アクイナスの礼賛
アンドレア・ディ・ボナウトおよびその工房
14世紀半ば
サンタマリア・ノヴェッラ教会(修道院)
スペイン人の礼拝堂

★文法(上図・右端)は母が子に教えているような画像
部分
文法
Sailko, CC BY 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/3.0>, via Wikimedia Commons


★署名の間 アテネの学堂の天井には「哲学」の女神が。

Vatican City, December 2023 IMG 7092 (54185339124)
アテネの学堂 天井方向
Brian Jeffery Beggerly from S'pore (Singapore), Singapore, CC BY 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.0>, via Wikimedia Commons


★哲学の女神は 二冊の本(モラルと自然)を持っている。

アテネの学堂の上方向の天井
哲学の女神

ユリウス二世は聖書のほかにそれまでの学問も学習しないといけないという考えを持っていたそうです。プラトンの「国家」は彼の愛読書。ユリウス二世には国家元首としての立場もあったそうです。

ユリウス二世
ラファエロ
1511
ナショナルギャラリー、ロンドン


今日のお話をもっと深く知りたい場合は

ラファエロ 河出書房新社

に松浦先生の研究を書かれているそうなので、図書館でお借りになって読んでみてくださいということでした。

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今なら春の講座(池上英洋先生)が間に合います。
また 諸川春樹先生の遠近法講座も募集中です。

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2026年2月27日金曜日

第11回 ラファエッロの《アテネの学堂》(1)

 松浦弘明先生の西洋美術史講座 ラファエッロ<アテネの学堂>その①でした。

いい復習画像を見つけましたので、貼っておきます。

著名の間 リンク

<アテネの学堂>の画像はよく見かけますし、(自分だったら)「知ってる知ってる、これがアリストテレスでこれがプラトン」と言って終わってしまいそうですが、

これは偶像崇拝を長らく禁止していたキリスト教の総本山、ヴァチカンの教皇ユリウス2世の依頼の書斎の間の絵ですよ、キリスト教以前の異教の神々も描かれていますよ、変だと思いませんか?との問いかけに なるほど、そういえばそうだ。。と驚きました。

署名の間の重要な絵は東西に、 <アテネの学堂>は東側に描かれています。

そのことを踏まえて、描かれている背景の建物などと人物グループ、人物、思想、思想の流れなどを説明していただきました。

これらの絵の構成はラファエッロ個人が考えたのではなく、教皇庁にいるたくさんの学者たちに教えられているとのことでした。

人物の群像がどのような順番で描かれているかもわかりました。


ラファエッロ
アテネの学堂
1510頃
底辺770cm 

ピュタゴラス 数学や音楽理論

部分

プラトンとアリストテレス
本を持っています。
部分

プトレマイオスは地図を制作。王冠をかぶっている。『ゲオグラフィア』を著す。 

ユークリッドはコンパス持ってます。 

部分
主要な人物の年代、奥の建物、建物の浮彫、持物 
そして哲学と 深い意味があるのだとわかりました。
次回は最終回です。もっと深くアテネの学堂についてのお話があるそうです。




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2026年2月13日金曜日

第10回 ラファエッロの芸術的基盤

 松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回は若き日のラファエッロ(1500-04 ペルージアで活動していた時代)について教えていただきました。

ラファエッロは1483年ウルビーノで生まれ、1496-1500年頃ペルージアのペルジーノの下で絵を学びます。先生のもとで学ぶ、ということは「先生と同じように描ける」ことを学ぶ、ということなのだそうです。ペルジーノの絵にはラファエッロが描いていた部分があるものもあるのではないかということでした。

特に「マリアの婚約」について比較していきました。

ペルジーノの<マリアの婚約>は ペルージア大聖堂の重要な場所に設置された絵画なのだそうです。

そのころ、ペルージア近くのチッタ・ディ・カステッロという町のサン・フランチェスコ教会のアルヴィッチー二礼拝堂(アルヴィッチー二家のための祭壇)に絵画の注文があり、多分ペルージア大聖堂のペルジーノの絵みたいな、、、などという希望で、ラファエッロが先生の作品を基にがんばって工夫して描いたのではないか、とのお話しでした。ラファエッロ21歳。

建物にははっきりと「ラファエッロ 1504年」と記されており

一点透視図法の構図、空気遠近法、ペルジーノの絵を反転させと人物配置もかなりそっくり。先生の模倣からはじまったのだろうけれどより良いものになっているのがわかります。杖を折っている若者なども見比べてみてください。

Perugino marriage virgin 1504 (22170197579)
マリアの婚約
ペルジーノ
1499-1504頃
カーン美術館
(ペルージア大聖堂には今は複製が設置されている)


Raffaello - Spozalizio - Web Gallery of ArtFXD
マリアの婚約
ラファエッロ
1504
ブレラ美術館


※ペルジーノの絵の部分 反転したもの


ペルジーノ、レオナルドの聖母子像から影響を受けたラファエッロの聖母子像も見せていただきました。

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2026年1月30日金曜日

第9回 ミケランジェロと古代彫刻

 松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回はミケランジェロ。まず、ざっくりと「ミケランジェロまでの彫刻の歴史」を教えていただきました。

ギリシャローマ時代には人の形の彫刻がありましたがキリスト教が国教化されていく中でそのような彫刻はすっかりなくなってしまいました。 その後、教会建築、巡礼、などのキリスト教の歴史の中で建物に彫られた浮彫彫刻が-例えば人像柱頭が-だんだん浮き上がって丸彫り彫刻のようになっていく様子を画像で説明していただきました。

フランス「シャルトルの大聖堂」はステンドグラスで有名ですが、外壁の彫刻は彫刻の歴史として大変重要だそうで、シャルトルの大聖堂に行ったら必ず見てくださいとのことでした。

さて ミケランジェロですが、若いころにメディチの彫刻庭園に出入りし、古代彫刻を見る機会が多かったのだそうです。「アポロ」像もそのころ発掘されたのだそうです。

アポロ像をミケランジェロのダヴィテ像と比較したり、

それまでのダヴィデ像を比較したりダヴィデの物語の中のどの部分を像にしたのか、などをテーマにいろいろお話ししていただきました。

ミケランジェロはアポロ像を絶対見ていましたよね、比べてみましょう。

Belvedere Apollo Pio-Clementino Inv1015
ヴェルデヴェーレの<アポロ>
2世紀(BC300頃の彫刻の模刻・1489に発掘)
ヴァティカン美術館


ダヴィデ像
作者不詳
1200頃
フィデンツァ大聖堂

ダヴィデ像
ドナテッロ
1409
バルジェロ美術館

ダヴィデ像
ドナテッロ
1440頃
バルジェロ美術館

ダヴィデ像
ヴェロッキオ
1475頃
バルジェロ美術館

ダヴィデ像
ミケランジェロ
1501-4
アカデミア美術館


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2026年1月9日金曜日

第8回 ボッティチェッリの「神話シリーズ」(2)

 松浦弘明先生の西洋美術史講座、今回も引き続きボッティチェッリの「神話シリーズ」でした。

ボッティチェッリの『春』は当初 ロレンツォ・ディ・ピエルフランチェスコへの「結婚記念画」として、『ミネルヴァとケンタウルス』と対で描かれたもので、絵の縦の高さがほとんど同じということでした。1499年に2枚がフィレンツェ市内のラルガ通りに面したピエルフランチェスコ・デ・メヂィチ家本宅ロレンツォの寝室の隣室に設置されていました。

個人的空間に飾られていた結婚記念画としての2枚の読み解きを教えていただきました。美術書で見ると、「大きさ」がわからないので混乱しやすいとのことでした。

ボッティチェリ
『春』
1482-85頃
ウフィツィ美術館



ボッチチェリ
ミネルヴァとケンタウロス
 1482-85頃
ウフィツィ美術館
     


ところが1550年の時点では、『春』はフィレンツェ郊外カステッロのメディチ家別荘に、『ヴィーナスの誕生』と並べて飾られていたことがわかっています。(この二枚の絵は大きさが異なります。支持体も異なります。『ヴィーナスの誕生』は『春』より後に描かれたことがわかっています。)
個人的空間にあったものがどうして人に見せる公的空間に飾られるようになったのか、二人のヴィーナスが並べられている理由・・・天上的アフロディーテ、世俗的アフロディーテ についてプラトンの『饗宴』を通して説明していただきました。
よく目にする絵ですから、先生のお話を思い出しながら 絵について、イデアについてなど人にも説明できるようになれたらいいなあと思いました。

ボッチチェリ
ヴィーナスの誕生
1485頃
ウフィツィ美術館

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