2018年11月30日金曜日

第8回 多神教から一神教へ

今回は、ユダヤ民族による一神教の創立過程、その背景でのユダヤ民族が置かれた状況、キリスト教の成立過程を見ていきました。

ユダヤ民族の歴史が旧約聖書と関連があるとわかりました。

旧約聖書カインとアベルのお話は古代から続くユダヤ民族の抗争-農耕民族(カイン、周辺諸民族)と遊牧民族(アベル、ユダヤ民族)-の縮図でもあるようです。下地になった先行神話もあるそうです。

ヤン・ファン・アイク 
ゲントの祭壇画 1432
赤い〇を付けた部分の拡大図を下に示します。


ゲントの祭壇画
カインとアベル
ヤン・ファン・アイク 1432
ゲントの祭壇画
カインとアベルの捧げもの
ヤン・ファン・アイク 1432

バアル神、ウガリットで発見
紀元前15世紀末と13世紀初頭の間
ルーブル美術館
アシュタロテ;リンク;

バール信仰はユダヤ教やギリシャ神話に影響があったそうです。

バベルの塔は、ユダヤ民族を虐げた「新バビロニア帝国」(←画像リンクあり)の神殿ジックラトがモデルという考えもあり、中世では方形の塔で描かれているようです。
神の言葉に「我々」という表現があり、多神教の時代の流れがあると考えられるそうです。
ベッドフォードの時祷書
バベルの塔
1405年から1435年まで
フランスの作家(大英図書館蔵)
バベルの塔
ピーター・ブリューゲル(父)
1563
ウイーン美術史美術館

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