2018年8月3日金曜日

お知らせ:美術特別講座「ポンペイで絵画鑑賞」

8月3日(金)
美術特別講座があります!
お申し込みください!


諸川先生が読み解く
     ポンペイで絵画鑑賞
               -古代ローマの生活と絵画
発掘された肖像画、1世紀
フレスコ、国立ナポリ考古学博物館

日時:2018年8月3日(金)10:30~12:00 (開場10:00)
会場:新百合21ビル 地下2階多目的ホール(川崎市麻生区万福寺1-2-2)
講師:多摩美術大学教授 諸川春樹先生

紀元後 79 年にベスビアス火山の噴火によって埋もれた都市ポンペイは、
古代ローマ文化を垣間見させてくれるタイムカプセルとして貴重な存在です。
延べ2ヶ月に及ぶそのすべての家屋調査の成果を背景に、
今回はその美術と生活をわかりやすくご紹介します。 

…諸川先生プロフィール
… 1953 年東京都生まれ。
1979 年東京大学文学部史学科卒業。
1988 年東京大学大学院人文科学研究科 西洋美術史専攻博士課程単位取得満期退学。
1989 年多摩美術大学美術学部学科講師。
1992 年同助教 授。
1996 年同教授。


 著書:
『ART GALLERY テーマで見る世界の名画 9 
神話と物語 創造の玉手箱』集英社 (2018.5)
『バロックの魅力』 東信堂 (2007.3)
『彫刻の解剖学』ありな書房( 2010 . 10 ) 他多数。

受講料:受講料は無料ですが、資料代として当日受付にて1000円いただきます。
申込方法:認定NPO法人かわさき市民アカデミー
    特別講座 申込ページ ←HPリンク
           申込締め切り 7月27日(金)

    新百合21等で配布される申込みチラシ、チラシのFAXでも申し込みもできます。
 FAX  044-722-5761
(問合せ先 TEL 044-733-5590 )

この講座は一回講座です。
お友だちをお誘いください!

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2018年6月15日金曜日

第7回 ゴーガン②:タヒチの時代を中心に

ゴーガンは絵にいろいろ意味を込めて描いていることがわかりました。

ポール・ゴーガン ≪光輪のある自画像≫
1889 ワシントン、ナショナルギャラリー

≪メイエル・デ・ハーン≫と対になっている絵です。
ゴーガンに光輪があり、蛇とリンゴが描かれています。

ゴーガン ≪愛せよ、されば幸ならん≫
1889、ボストン美術館、菩提樹に彩色
この浮き彫りにもいろいろ意味があり、
右真ん中の女性のポーズは「絶望」を意味し、
下のリンクの「ペルーのミイラ」の形がもとになっているそうです。
リンク⇒《ペルーのミイラ,12-15世紀、パリ、人類学博物館
右上の男性のポーズには性的なイメージがあるそうです。

ボロブドゥール遺跡のレリーフ(部分)
シッタルダ
8c後半~9c初め
(先生に見せていただいたものとは違います。)
By Gunawan Kartapranata [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) 

同じモチーフを違う絵の中で何回も使っています。

ポール・ゴーガン≪異国のエヴァ≫
1890、ポーラ美術館
エヴァがリンゴをもいでいます。ボロブドゥールの≪僧侶たちと会う仏陀≫というレリーフに似ています。(上の写真とは別。ゴーガンは写真所持)

下の絵は耳元にトカゲ、手に花となっています。

ポール・ゴーガン ≪かぐわしき大地≫
1892大原美術館
ポール・ゴーガン ≪ネヴァ・モア≫
1897 ロンドン、コートールドギャラリー


左奥に「鴉」。エドガー・アラン・ポーの「大鴉」という詩が関係しているそうです。
ポール・ゴーガン≪ヴァイマルティ≫
1897、オルセー美術館

鳥の下にトカゲが。。手を大地につけているポーズは何回も描かれているモチーフで
自然と人間の一体感を意味しているそうです。
絵の描き方としては、「右手」が丸太のようになってきています。
後のフォービズムにつながるようです。
≪われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこに行くのか≫
1897

絵は右から左へと読んでいきます。りんごをもいで食べています。
ペルーのミイラの形も見えます。

「月と六ペンス」(モームの小説)の表題の意味も教えていただきました。

今回も充実した時間をありがとうございました。

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2018年6月1日金曜日

第6回 ゴーガン①:初期からポン=タヴァン時代

≪われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか≫
ゴーガンの代表作です。
ポール・ゴーガン≪われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか≫
1897-98 ボストン美術館

この作品の長い題名にゴーガンはどんな気持ちを込めたのか、それを心にとめながらゴーガンのいろいろな作品を見ていきます。

ポン=タヴァンという場所で画家たちが集い、描いた時代。
エミール・べルナールに影響された「クロワゾニスム」という技法、浮世絵の影響。自然と人間との関係。
陶芸もしていたそうです。陶芸作品が時折絵の中に描かれています。

ポール・ゴーガン≪説教の後の幻影(ヤコブと天使の戦い)≫
1888 スコットランド国立美術館
ポール・ゴーガン≪キリスト磔刑図(黄色いキリスト)≫
1889 オルブライト=ノックス美術館

トレマロの磔刑木彫(トレマロ礼拝堂←ポンタヴァンにある)
© Yann Gwilhoù, CC-BY-SA 3.0

ポール・ゴーガン≪メイエル・デ・ハーン≫
1889 MOMA

二冊の本が描かれています。 ミルトンの「失楽園」、カーライルの「衣装哲学」、ゴーガンの絵画にも影響を及ぼしているそうです。
冒頭の絵の題名もここにヒントがあるようです。

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